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過渡期終焉装備サバゲ「DISASTERZ(デザスターズ)」


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2007年05月24日

ロシア9x39mm弾

ロシアの変わった弾「9x39mm」。カートリッジボリュームとしては7.62x39mmと同じくらいです。
主に特殊部隊による市街戦用の銃に使われ、その多くが消音銃(静音銃)です。

弾頭の大口径化により、マンストッピングパワーが増大しています。大口径化というと、このあたりを
思い浮かべる方も多いですが、9x39mmはさらに弾頭重量の増加により亜音速弾となっています。



(GoogleImage="9x39mm")

MP5SDの9x19mmにも消音用の亜音速弾がありますが、発射装薬の減少などにより
威力は抑えられ、もっぱら近接戦闘用に限定されます。
9x39mmの場合、見ての通りライフル弾のボリュームであり(実際に区分もライフル弾)、7.62x39mm
に比べて威力も同等以上のものとなっています。この「高威力の亜音速ライフル弾」は世界的にも
珍しい弾種であり、欧米諸国とソビエト・ロシア連邦の銃器開発の方向性の違いを面白く
表している例でもあります。


(モシンナガンとVSSの二丁下げ(^^)

.308狙撃銃にサプレッサーを装着し200mから射撃した場合、ターゲット付近には「発射音」は
ほとんど聴こえないようです。しかし、音速の2倍強で飛来する弾丸によるソニックブームの
「バーン!」という音は聞こえます。ターゲットが複数の場合は1人目を射殺したとしても、
すぐ近くの他の目標が狙撃に気づき警戒態勢に入られてしまうでしょう。

9x39mmの「亜音速」「高威力」「中距離射撃が可能なライフル弾」という三拍子は、ここで活きます。
「200~300m級の狙撃で発射音・飛来音ともにほぼ聞こえず即死級の高威力」という大変恐ろしい
ライフルになります。9x39mm弾使用銃は本国ロシアでもスペシャルウェポン的に扱われている
ようですが、銃種も増えてますしメディア露出も多い(兵士間に拡散している)ので、もしこの弾を
使用する消音銃が対露ゲリラもしくは対米ゲリラに渡れば、ロシア軍や米軍は市街戦闘において
苦戦を強いられる事必須でしょう。

「特殊弾頭による被害」では、現在イラクで「劣化ウラン弾を使用したドラグノフ狙撃銃」による被害
が増えているようです。この劣化ウラン弾は弾のコアに劣化ウランを用い、重量化による弾道の
安定と、その硬度による貫通力を増す弾丸で、現在の米軍規格クラスⅢAのボディアーマープレート
を一般的な狙撃距離から貫通するそうです。
この弾丸に関しては床井氏著書「カラシニコフバリエーション」にもSVD狙撃銃の性能をさらに
引き出す弾丸として紹介されています。  続きを読む

Posted by 明日香太郎 at 10:43ロシア連邦装備