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過渡期終焉装備サバゲ「DISASTERZ(デザスターズ)」


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2008年01月18日

NAM/type56


NAM戦の枢軸軍銃器といえば56式。
北ベトナム正規軍の多くは中国から軍事供与された五六式小銃です。




ベトナム戦争で使用された56式小銃の多くは、初期型のミルド(切削)レシーバーのものだろう
と言われており、実際文献などでも鮮明なものはほとんどそうです。
ミルフレーム56式はAK-47(Ⅲ)と同じ基本デザインを持った機種です。


プレス(加圧成型)レシーバーの56式はベトナム戦争で使われていたのか?という議論が
私の仲間内でも時々出ます。
プレスレシーバー56式はどうも中国にて1960年代半ばよりミルレシーバーのものの代替と
して生産が始まったようです。このあたりの詳細は日本語文献はもとより、英語圏のウェブでも
中々見つからず、もう少し調べようと思っています(^^;




1959年採用のAKM/AKMSはソ連からの軍事供与によりベトナム戦争で一部使用されています。
米軍特殊部隊員が鹵獲したAKライフルから「AK47や56式ではなくAKMを好んで使用した」という
話は有名(日本だけかもしれませんが(^^;)です。それが本当ならベトナム戦争後期であれ
比較的頻繁に鹵獲されるという事は、少なくない数のAKM/AKMSがベトナムに有ったという事でしょう。

1961年のRPK(カラシニコフ軽機関銃)も年式的には「間に合う」感じです。
ですがこちらはAKMと違い、ほとんど使用例を効きません。供与品目から外れていたんでしょうか。

1963年採用のSVD(ドラグノフ狙撃銃)も、ソ連の軍事顧問や特殊部隊(工作員)が落とした
ものを鹵獲したという話もあります。こちらはコミックや小説などでもよく上げられます。
当時最新型の狙撃銃なので第三国に供与などはしないでしょうが、新兵器の実験場たるベトナム
なので、これもやっぱりソ連兵などによりベトナムに持ち込まれてはいたと思われます。


問題のプレスレシーバー56式は、「60年代半ば」に出来たとすれば年代的にはNAM中盤
にも間に合います。

ですが、中国がマイナーチェンジであっても新型ライフルを供与してしまうくらいなら旧型の
ミルレシーバーのものを出すでしょうし、プレスレシーバモデルを積極的には輸出して
なかったんじゃないかなと思います。

しかし「新兵器の実験場」ってのは中国としても同じで、新型レシーバータイプの実戦強度を一番
知りたいのもやっぱり中国でしょう。

私的予想だと、年代的にプレスレシーバー56式の完成が間に合っていたなら、中国軍事顧問や
北ベトナムの一部実験部隊などでベトナム戦争で使用されていたんじゃなかろうか?です(^^;



数年前までのNAMイベントは「19●●年のどこの戦場で」という規定があり、銃器や装具
に至ってまで細かい指定がありました。

北ベトナム軍/解放戦線は、共産系銃器でエアガン化されているものが少なく、参加人数を稼ぐ
意味もあって比較的ルールによるしばりは緩かったです。

最近のNAMイベントは「ベトナム戦争全年全域」というルールが多く、まだ参加は楽です。
それでも米兵の場合は一般兵と特殊部隊は厳密に分けられ、戦闘服(迷彩服)とライフルは
厳しく規定されていたと思います。

去年夏に私の参加したイベントの北ベトナム軍は、使用銃器や装具などのルールもかなり
緩かったです。が、米兵200人vs北越50人といった勢力比でした(^^;;
なのでプレスレシーバーの56式を持ち込んだところで怒られる事は無かったですし、
むしろそれでもAK-47よりはマシと思われていたかもしれません。


このあたりはこだわって面白い部分ではありますが過ぎるとルールが厳しくなりすぎます。
逆に緩すぎるとヒストリカルゲームとしての雰囲気が破綻してしまいます。
それぞれ求める雰囲気や温度も違うでしょうが、「あるていど」の部分で協調すべきですね。

「ヒストリカル」と名の付くものに参加するなら「装備なんてテキトーで良い」なんて考えず、
逆に「この勢力は絶対にこの銃と装具でないと駄目」と初心者をつっぱねる事もないです。

こだわり具合が1から10まであるなら、3~7程度でルール化するのがバランスが
いいんじゃないでしょーか(^^  

Posted by 明日香太郎 at 08:33Gun