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過渡期終焉装備サバゲ「DISASTERZ(デザスターズ)」


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2008年02月23日

バッテリー


(経験則によるバッテリーアレコレ 長文注意(^^;)

軍装ファンがサバイバルゲームで使うエアガンは、おのずとリアリティを求めたものになります。
そうするとどうしてもバッテリースペースの問題にあたり、昔からどうしようか皆アレコレ
考えていました。やっぱりゲーマーだと大容量バッテリーは使いたいところです。


15年ほど前、電動ガンが出始めた頃のバッテリーセルは電動ガンの場合ですと
「ラージ1300mAh」「ミニ600mAh」というのが定番でした。
数年でラジコン用の1500や1700を用いた社外バッテリーが出始め、90年代のNiCd
バッテリーの進歩で最終的に2400mAhまでいきました。

ですが、主流のラジコンセルにあまり用いられないミニバッテリーの進歩はほとんど
無く、最終的に高電流型の500mAhと標準型の600mAhの2種類に落ち着きました。
製造誤差で充電容量が多いセルを集めて「700mAh」なんてものもありましたが(^^;


6~7年前よりNiMH(ニッケル水素)バッテリーが普及し始め、さらなるバッテリーの
大容量化の時代が来ました。ガン業界ではエチゴヤさんが早い段階でNiMHの
電動ガンへの利用に着手していたと思います。

初期のニッケル水素バッテリーは大きく「内部抵抗値の高さ」の問題がありました。
総充電容量は高くても、突入電流値の低さと自然放電率の高さがニッカドに比べて
不利でした。「大容量でも電動ガンが元気よく作動しない」「前日充電しても翌日に
1~2割自然放電してしまっている」などです。
(電流出力が不利な方向へ働くと、いわゆるモーターの"トルク"が出ません)

現に初期のニッケル水素バッテリーは、ラージバッテリーでこそ電流出力値の低さは
分かりにくいですが、低容量(800mAhくらい)では絶望的にトルクが出ませんでした。

自然放電に関しては、ラージバッテリーでも1週間も放置すれば空っぽになって
いるものもありました。


電動ガン用のNiMHミニバッテリーは1100mAhのものが最初に出て、その後1200mAh
になったと思います。それらも何度か使いましたが、結局「元気よく撃てる弾数が
ニッカドに比べてそう変わらない」という事から、私は自分用にはNiCdを使っていました。

ですが2年ほど前、1400mAhのインテレクトセルのもので友人の電動ガンキットを
組んだ際に非常に元気よく回り、2000発以上軽く撃てたのに驚き、その頃から
もう一度ニッケル水素、特にミニバッテリーを試すようになりました。


インテレクト1400mAhセルも良かったですが、やはり最近のヒットはAK74MNと
一緒に買ったアトラス1500mAhセルです。かなりよく回り、数も撃てます。
7セル型と8セル型がスーパーラジコンさんにて販売中です。
残念ながらスティック型は販売されていません。


(左:ハイエナジー1500mAh8セル 右:アトラス1500mAh7セル)

そして、もうひとつのヒットが「Hi-Energy1500mAh」です。翌日にゲームが迫り、
予備として間に合わせ的に買ったのですが、これがとても良い感じです。
中国製セルなんでナメてましたが、どうなっているんでしょう。

現在LandArmsとUFCから発売されており、7セル、8セル、9セル、変則型など
色々なバリエーションがあります。


丁度機関銃用のバッテリーもヘタって来たので、そちらもNiMHに買い換えました。
2/3ラージセルの8セルで、普通のラージより少し小さくなるので入れやすいです。
いわゆる「10.8キラーバッテリー」のNiMH版です。スペックはソコソコ。


私自身、ここ数年は散々「ニッケル水素はダメダメ」と言っていたのですが、年末から
今に掛けて使用バッテリーが一気にすべてNiMHになってしまいました(^^;

電動ハンドガンも純正の500mAhがかなりの総発射弾数があり、NiCd250mAhとの
差は歴然です。



6~7年前、その当時NiMHセルもダメでしたが、充電器もダメだなと
思っていました。オートカットが正常に働かず、数分しか充電していないのに
停止したり、逆にセルが高温になりすぎて死んでしまったりナドナド。

当時廉価でマトモなNiMH対応充電器といえば「ヨコモYZ141AC」でした。
そのYZ141ACが居年末壊れてしまい、今は友人に少し古い充電器を借りて
充電しています。その充電器は私があまり良く無いと思っていた機種です。

ですが、その「良く無いと思っていた機種」で充電しても、最近のNiMHバッテリー
だとスムースに充電出来るのです。結局すべてセルのスペックが出ていな
かったのが原因だったようです(^^;

ラージセルはかなり良いものが多いですが、ミニセルのニッケル水素はどうかな?
と思っている人には「インテレクト1400mAh(Interect 青いセル)」
「アトラス1500mAh(黒っぽいセル)」「Hi-Energy1500mAh(青に赤字セル)」あたり
をオススメします。



「ニッケル水素ミニバッテリーはセルが死にやすい」とよく言われます。
原因としては高電流での連続放電と連続充電があります。かなり高性能になった
ミニセルですが「セル強度」的なものはまだまだです。

ちなみにラジコン業界での充電方法・放電方法はほぼ「使い捨て」に近い使い方
なんで、電動ガン用途とはあまり混同しないほうが良さそうです(^^;

私のミニセルの充電方法は今のところ以下のような感じ。参考までに。

「充電器最低値(0.5Aなど)で5~10分充電後、1C以下で満タンまで充電」
「放電はせず、そのまま追い足し充電」

1C充電は1500mAhの場合は1.5Aでの受電を意味します。1400mAhの場合は1.4A。
1.5C充電は1500mAhの場合2.25A充電です。ミニセルの場合、1Cを超える電流を
掛けるとセルの痛みが激しいようです。

同様に高電流の放電器で総容量の半分近くを一気に放電するのもヨロシク無いようです。
丁寧にセルに負荷を掛けずに放電するのは非常に手間なので、それなら追い足しの
方が手軽です。

ニッケル水素バッテリーに置いても「放電後の充電が望ましい」のは確かですが、
そのセオリーを守るために放電でセルを痛めてしまっては本末転倒ですしね(^^;



リアリティのあるギュっと締まったライフルやカービンには必須のミニバッテリー。
高性能ニッケル水素セルが出始めて、面白くなってまいりました(^^  


Posted by 明日香太郎 at 16:07その他雑記