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過渡期終焉装備サバゲ「DISASTERZ(デザスターズ)」
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2009年01月31日
PP-19 SMG
PP-19短機関銃に関して。
PP-19というとヘリカルマガジン式のBizonというイメージですが、30連のボックス
マガジン型もよく見るようになりました。
ボックスマガジンのものはPP-19-01と表記されている事が多いです。
ペットネームはVityaz。英語でKnightなので騎士ですね。
ロシアではミリタリー関係やカッコイイものに付けるペットネーム
としては一般的なようです。
PP-19-01(Vityaz)の方はボリュームとしてはMP5と同じくらいです。
セレクターレバーなどの操作はAKと同じなので、ライフルで訓練を受けた
兵士ならそのまま使えそうです。
マガジンがプラスチック製なので、このあたりはMP-5よりも優れています。
コストも随分安価でしょうし、ヨーロッパを中心に今後シェアを広げるんじゃ
ないかと期待しています(^^
PP-19 Bizonの方は倍以上の装弾数を持ちますが、特殊な形状のマガジン
ですので装具などを選びそうです。
Vityazの場合は一般的な9mmが30発前後のポーチを利用できます。
この二つはAKベースですが、よく見るとレシーバーなどが短くそのまま
共用出来るパーツは少ないです。
レシーバー製作自体は同じプレスシートを短くカットしているとは思います。
ですが、PP-19の試作モデルっぽいものの一部に、
AKS-74Uと同じ長さのレシーバーのものがあります。
この画像の場合は、リアサイトや他のパーツまでほとんど同じです。
時々Bizonの紹介として見られる「70%がAKと共通のパーツを使っている」というのは
このモデルであって、Bisonなどはどう見ても共通部品が少ないので専用ラインに
なっているじゃないかと思うわけです。
また、Bizonに関してですが一部でPP-19-2やBizon-2という表記もあり、ヘリカルマガジン
→ボックスマガジンの流れではなく、AK共通レシーバーのボックスマガジン(PP-19-1)から
ショートレシーバーを経て、ヘリカルマガジン(PP-19-2)の流れじゃないだろうかとも思います。
マガジンの関係上、AK共通レシーバーのPP-19-2は無いっぽいです。
ですが、メディア露出はヘリカルマガジンのBizonから始まり、ボックスマガジン
のVityazはここ数年でよく見るようになったので、シェアを広げた順番が逆転
しているのかもしれません。
まとめると、
AKS-74Uベースの試作モデルPP-19(レシーバーが長い AK同様)
↓
独自ラインのPP-19-1 Vityaz(AKに比べてレシーバーが短い)
↓
PP-19-1をヘリカルマガジンにしたPP-19-2 Bizon(これも短い)
かなっと(^^;
BizonやPP-19-1はレシーバー自体が短いのでトイガンでの再現がかなり
難しいですが、AKS-74Uベースっぽい初期PP-19は結構イイ線まで迫れる
んじゃないでしょうか(^^
ですがロングレシーバーのPP-19を兵士が使っている画像を見たことがないので
試作タイプの域を出ず少数配備すらされてないのかもしれませんが(^^;
(追記)
時々ある問い合わせというか質問です。
PP-19の呼称ですが、「Bizon」はキリル文字の「Бизон」をアルファベット表記
したものでいわゆる「英字表記」です。それを「英語表記」にすればBisonですね。
両方ともウシ科バイソン属のバイソンを表す言葉なので、ロシア語発音に近い
「ビゾン」でも英語の「バイソン」でもOKでしょう(^^
AKを「エーケー」と呼ぶか「アーカー」と呼ぶかの違いくらいです。
「Vityaz」も「Витяз」を英字表記したものです。
バイソンってアメリカのイメージなのになんでそんな名前付けたのかと思えば、
ロシア地方にもヨーロッパバイソンってのが生息してるそうですね。
次は「ボックスマガジン」。これもよく問い合わせがあります。
私はAR-15やAK-47などの普通のマガジンをボックスマガジンと呼び、ミリタリー
一般でそれが普通だと思って書いていたのですが、ミリタリーホビー・トイガンのイメージ
からか機関銃用などの100連発などのものがボックスマガジンなんじゃないかと
メールなどで言われます。
たしかに私もトイガン用のその手もものはそう呼ぶ事があります(^^;
たしか「ボックスマガジン」は、トップローディングが主流の第一次世界大戦
時に着脱式の箱型弾装の事をそう言った名残だったかと思います。
ガンにおける「マガジン」はスプリングテンションで弾丸をボルト側に押し
出すものの名称なので、機関銃などのベルトリンクなどを収めるものは
厳密に言えばマガジンではなく「アモボックス」になります。
ですが、機関銃の傍らに置いてあるものは「アモ缶」などと私も言いますが、
機関銃に取り付けてあるものはやっぱり「マガジン」と言ってしまいますね(^^;
トイガンの場合給弾機構が実際あるんですから、事実上のマガジンですし。
私はボックスマガジンも普段は「マガジン」と言いますが、ベルトリンクや
ヘリカルマガジンと対比して表現するときにたまに「ボックスマガジン」と
書いたり言ったりします。
話し言葉程度なら、ある程度通じればいいと思うのでどちらがどうだという
ほどのことでもなく「ボックスマガジン」という言葉のミリタリーとホビーとでの
使い分けさえ頭の片隅にあればいいんじゃないでしょうか(^^