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2009年06月01日

RS SVD チャンバー調整


RSのドラグノフ。やっとのこさ(私的に)マトモに使えるようになってきました。

実射性能に関しては、事前のRS案内の「スーパーアキュラシー」とかいう
謳い文句もあって、その落胆が激しかったのです。


端的に言うと、とりあえず前に弾が出るレベルです(^^;

個体差や主観もあるでしょうが、狙撃銃でこれは…と思いました。


ですがなんとか調整出来、とりあえず普通レベルにはなってきました。
このあたりもあくまで私の主観ですが(^^;;




分解は付属の写真付き手引書を見ながらやれば簡単です。

今回解説する、色々な不良のメインの原因(と思われる)チャンバーの
調整は、アッパーデッキとダミーボルトキャリアを外すだけで出来ます。

バレルやチャンバーパッキンなどを交換するには、リアサイト下の
イモネジを緩める必要がありますが、それほど難しくはありません。




チャンバー外観です。

ノーマルとの違いはノブ付きの手締めネジをM3のイモネジに交換しています。

RS SVDでよく聞く「2発給弾」は、このネジの緩みが原因と思われます。

このネジ、ノーマル状態ですとネジロックでベッタリくっついているんですが、
ネジの締め付け面(チャンバーブロックと接している箇所)が平らなため
少しの緩みですぐに滑ります。

これが滑るとチャンバーがほんのわずかに(マガジンの影響を受けないほど)前進
して、閉鎖不良は起きないけどノズルの開放タイミングが大きくなる方向に
ズレます。

普通、ノズルタイミングの遅延はハイサイクル時や給弾性能の悪い機種
を改善するために有効な手段です。が、RS SVDに関してはメカボックス
構造のせいかチャンバーのせいか、給弾性に関してはすこぶる好調で
2発給弾とは逆に「何かに引っかかったりタイミングが悪くて給弾しない」と
いう事がほとんどありませんので、さらに弾の転がり込みに有利な
タイミングになると2発給弾になってしまうんじゃないかと思うわけです。

そこでチャンバーがズレないようにM3イモネジで締めてやります。
チャンバーブロックはアウターバレル内に"浮いて"いる状態ですので、
片側のみ強く締めるともう反対側に逃げてしまいます。左右均等に
少しづつ締めてみましょう。


友人のSVDも2発給弾がありましたが、チャンバーをメカボックスに
強く押し付けた状態で固定ネジを締めなおすと改善しました。

それでも最終弾(給弾ルート残弾を除く発射可能弾)から1~3ショット(2~6発)
は2発発射になりやすいです。

思うに、マガジンのスプリングテンションが弾切れ寸前で弱まって
いる状態だと2発給弾になりやすいようです。チャンバー内側給弾ルート上面に
マガジンスプリングで強く押し当てられる状態だと、BB弾の動きが阻害されて
バレル内に2発転がり込むタイミングに至らないのではないだろうかと。




2発給弾の次は、絶望的なホップ性能。全然だめです。

たぶん理由としては、元々1.5~2J仕様なのを日本仕様の0.8Jに落として
いるためだと思います。ホップパッキンも押しゴムもマルイ純正より硬めです
ので、0.8Jでは上手くホップアップが掛からないようです。

そもそも、2Jだったとしてもパワーで押し切っているだけであまり
良い仕組みだとは思えません(^^;


私のSVDではとりあえずホップパッキンは東京マルイ純正、そして
推しゴムもさらに柔らかいものに交換しています。

SVDにノーマルで入っている押しゴムは直径約2.5㎜の中空のものでした。
マルイ純正は3㎜くらいです。同じようなゴム厚(約1㎜)ですので、チューブ
の中空部分はかなり小さくなっています。この逃げの少なさがホップアップ
テンションの逃げを少なくして、ローパワー時にホップアップが掛かりにくく
抜弾抵抗が上がりすぎて安定性に欠けるようになってしまいます。

この「どういうホップアップ構成が良いか」という理屈は、他の要因や
最終的な用途もあってユーザー間で結論は出ていませんが、私は
0.8J前後の場合は出来るだけホップパッキン上部(押しゴムや
テンションアームなど)は剛性の低い柔らかいパーツで構成したほうが
良いんじゃないかと思っています。


押しゴムもマルイ純正の3㎜に交換したとしても、SVDのチャンバーの
テンショナー自体が直上よりネジで締め付けるほぼリジットの構造なので
相変わらず逃げは少ないです。

ですが、このSVDのチャンバー内押しゴムスペースはやたらと広く、
ゴムチューブで言うと直径5㎜のものまで入ります。
2.5㎜よりは3㎜、それよりは5㎜!ということでとりあえず入る一番
大きいものを入れてみてます(^^;

弱点としてはホップテンショナー最弱状態でも、5㎜径ですと入れる
押しゴムの硬さなどによってはホップ無しにならない場合があります。
0.2g弾だと最弱でも浮き気味弾道になったり…。

私は基本的に0.25gを使うので今のところ問題ありませんが。


ホップの掛かりと弾道の伸びは、SVDに関してはほぼこの押しゴム
で決まります。

スペースが広く何でも入るので色々試してみるのも面白いかもしれません。

3㎜のを2個並べて入れたり、私も色々試してみました(^^;




そして目立たないけど結構重要なのが、このマガジンキャッチのところの
ネジ。2.5㎜の六角レンチで締めるのですが、かなり回しにくいです。
先端がボール状のレンチがあればやりやすいです。

このネジを締めすぎるとメカボックス前端を下に引っ張る事になり、
個体差によってはチャンバーとの噛み合い部分に変なテンションが
掛かってしまいます。

ネジの頭部分が直下の左右方向貫通シャフトに当たっていて逃げ
ないので、逆に緩みすぎていてもメカボックス前端を押し上げる事に
なり、締めすぎと同じくです。

このネジはメカボックス取り付け時には仮締めしておいて、
最後に微調整するのが良いでしょう。


最初に説明した「チャンバーの微妙な前進」は、本来チャンバー
自体は前方にあるスプリングでメカボックスに押し当てられている
はずなので起きないはずですが、ここのネジの締めすぎなどで
メカボックスとチャンバーの噛み合いが悪い場合にスプリング
のテンションを超える抵抗が出来てしまい定位置に収まらない
場合がある…、と思うのです(^^;

実際、これらの微調整をすべてやると随分とマシになります。

仲間内の3丁内でも、最初からマシなものと調整しても2発給弾に
なりやすいものがあったので、このあたりも個体差が出るのかも
しれませんが…。



メカボックス内部はあまり弄らなくてもいいです。ものによって
ギアグリスが極端に少ないものもあるようなので、それがギアノイズ
の原因になっているかもしれません。

ギアノイズの大半であるピニオンとベベルギアの組み付け調整は
中々難しいです。木ストックがレシーバーとネジ2本で組みつけられて
いるのですが、片方を緩めるともう片方を締めれるのでそうやって
ストック角度(?)微調整をします(^^;

また、グリップ底板も強く締めるとモーターマウントを引っ張って
しまいますので、中にスペーサーを入れるなど小細工をしても
いいかもしれません。



RS SVDのインナーバレル長は690㎜もあります。メーカー発売
の電動ガン史上最長のものと思われます。

社外パーツでは過去にSYSTEMAとOKパーツから700㎜以上の
ものが出ていましたが、一般的な旋盤のボリュームから多くの
メーカーの上限は650㎜前後です。
ほとんどのエアガンに必要ないサイズですし、現行では無いです。

まあ頑張れば現行設備でそれ以上の長さのものも面倒だけど
出来るようなので、今後「SVD用フルサイズ精密バレル」なるものが
出るかも…です(^^;


690㎜というインナーバレル長はいくらなんでも長すぎなんじゃと
思っていましたが、RS SVDに関してはシリンダーのポンプ量も
マルイメカボックスコピータイプでは過去最大です。

ストロークでプラス18㎜(ギア3枚分なのでPSG-1と同じ)、シリンダー
径でプラス1.5㎜ですのでポンプ量ではVer2/3などより30%以上アップ
しています。

なのでAK-47の455㎜と比べても、それほど無茶なバレル長という
わけではないようです。


試しにAK用の455㎜バレルを入れたところ、初速はやや上昇傾向
にありましたがあまり変わりませんでしたので、長すぎるインナー
バレルによってポンプ量が足りず大きく失速しているという事は
無いようです。



国内に何丁あるか分からないSVD(100丁くらい?)を弄くって
遊んでいる人も何人居るか分かりませんが、参考になればと(^^  


Posted by 明日香太郎 at 00:53Gun