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2009年12月08日

ロシア回転式機関砲


ロシアの回転砲身機関砲。




GSh-30-6(GSh-6-30)。Mig-27に搭載されている機関砲です。

航空機用としてはやや大型で、ロシア機でも量産機では
Mig-27にしか装備されていません。




GSh-30シリーズは共通して30x165㎜弾を使用します。


この機関砲で特筆すべきはそのレスポンスとファイアレートです。

欧米のガトリングガンが電動駆動なのに対して、ロシアの
ものはほとんどがガス圧駆動です。ガスオペレーションの
方が電動よりも最大速度に達するのが早いと言われています。

連射速度もこのGSh-6-30で6000RPM(100発/秒!)と他の30㎜
機関砲に比べて圧倒的な速度を誇ります。

ファイアレートで20㎜のM61A1バルカン機関砲に匹敵しますし、
単位時間あたりの弾丸投射量ではGAU-8アヴェンジャー機関砲
を上回ります。




航空機関砲としては極端に強力なGSh-6-30を装備するMig-27
ですが、装弾数が最大300発ほどなので掃射3秒以内で弾切れ
になってしまいます(^^;



GSh-6-30の対空型(地上発射型)に発射速度を長時間射撃に対応
させるために4500rpm前後に抑えたGSh-6-30Kがあり、こちらは
ロシア艦艇のCIWSとなるAK-630などに使用されています。



CIWS(近接防空システム)としては、実は欧米のファランクス(M61A1
搭載)やゴールキーパー(GAU-8搭載)よりも歴史が古いものです。


回転式機関砲の威力や連射速度などを見るとロシア製のものが
優れているように見えますが、弾道精度やシステム全体の能力と
してはやはり欧米のものに分があるようです(^^;


そこでロシアが取った方法は、さらなる火力アップです(^^;;

GSh-6-30Kをガス圧駆動から安定性のために電動駆動にしたGSh-6-30L
をさらに改良した6K30GShを2基搭載し、さらに9M311(SA-19、ツン
グースカなどと同型)4連装ポッドを2基搭載したKashtan-Mを開発
しました。



なんかマクロスの甲板に居るやつみたいです(^^;

欧米のクルーザークラスではCIWSは2基くらいが普通ですが、
ロシアでは4基、大型艦では最大8基こんなのを積んでます。
これは恐ろしい(-ω-;




4500rpm x2の弾幕です(^^;;



6砲身機関砲で、こちらもあまり使われていないGSh-6-23(GSh-23-6)です。
名前の通り6砲身23㎜機関砲です。こちらもガスオペレーション
(激発は電気雷管)です。



搭載機はインターセプターでMig-31、戦闘爆撃機でSu-24とどちらも
大型機です。


(Mig-31 ファイアフォックスではありません(^^;)

マッハ2級の迎撃機の高速戦闘を想定した機関砲なのか、連射サイクル
は10000~12000rpmにもなります。毎秒200発近くの連射力は尋常では
ありません(^^; 大型機なので他の機種よりも装弾数は多いよう
ですが、それでもどちらも500発前後です。掃射3秒以内で弾切れです(^^;

ハイサイクルマニア垂涎の逸品です(^^


M61A1の20x102㎜砲弾よりも一回り大きい23x115㎜砲弾で
バルカン砲の倍近くのファイアレート、100kgを切る重量など
スペックで見ると高性能に見えますが、たぶんそう上手くは
いかない部分が多いんでしょう(^^;


GSh-23用のカートリッジは23x115㎜ですが、対空車両用に
よく使われているZU-23-2(ZSU-23-4シルカが更にx2で搭載)の
23㎜機関砲は23x152㎜弾で、互換性はありません。


20㎜以下のロシア回転式機関銃はまた次回です。  


Posted by 明日香太郎 at 16:23その他雑記