※2014年3月までの案内は税率5%、2019年9月までの案内は税率8%表示になります。
2019年10月以降は10%表示になり過去の記事の表示価格とのズレが生じます。予めご了承下さい。
過渡期終焉装備サバゲ「DISASTERZ(デザスターズ)」
twitterとミリブロ記事が連携してます
(http://twitter.com/@AsukaSewingKA)
2009年12月08日
ロシア回転式機関砲
ロシアの回転砲身機関砲。
GSh-30-6(GSh-6-30)。Mig-27に搭載されている機関砲です。
航空機用としてはやや大型で、ロシア機でも量産機では
Mig-27にしか装備されていません。
GSh-30シリーズは共通して30x165㎜弾を使用します。
この機関砲で特筆すべきはそのレスポンスとファイアレートです。
欧米のガトリングガンが電動駆動なのに対して、ロシアの
ものはほとんどがガス圧駆動です。ガスオペレーションの
方が電動よりも最大速度に達するのが早いと言われています。
連射速度もこのGSh-6-30で6000RPM(100発/秒!)と他の30㎜
機関砲に比べて圧倒的な速度を誇ります。
ファイアレートで20㎜のM61A1バルカン機関砲に匹敵しますし、
単位時間あたりの弾丸投射量ではGAU-8アヴェンジャー機関砲
を上回ります。
航空機関砲としては極端に強力なGSh-6-30を装備するMig-27
ですが、装弾数が最大300発ほどなので掃射3秒以内で弾切れ
になってしまいます(^^;
GSh-6-30の対空型(地上発射型)に発射速度を長時間射撃に対応
させるために4500rpm前後に抑えたGSh-6-30Kがあり、こちらは
ロシア艦艇のCIWSとなるAK-630などに使用されています。
CIWS(近接防空システム)としては、実は欧米のファランクス(M61A1
搭載)やゴールキーパー(GAU-8搭載)よりも歴史が古いものです。
回転式機関砲の威力や連射速度などを見るとロシア製のものが
優れているように見えますが、弾道精度やシステム全体の能力と
してはやはり欧米のものに分があるようです(^^;
そこでロシアが取った方法は、さらなる火力アップです(^^;;
GSh-6-30Kをガス圧駆動から安定性のために電動駆動にしたGSh-6-30L
をさらに改良した6K30GShを2基搭載し、さらに9M311(SA-19、ツン
グースカなどと同型)4連装ポッドを2基搭載したKashtan-Mを開発
しました。
なんかマクロスの甲板に居るやつみたいです(^^;
欧米のクルーザークラスではCIWSは2基くらいが普通ですが、
ロシアでは4基、大型艦では最大8基こんなのを積んでます。
これは恐ろしい(-ω-;
4500rpm x2の弾幕です(^^;;
6砲身機関砲で、こちらもあまり使われていないGSh-6-23(GSh-23-6)です。
名前の通り6砲身23㎜機関砲です。こちらもガスオペレーション
(激発は電気雷管)です。
搭載機はインターセプターでMig-31、戦闘爆撃機でSu-24とどちらも
大型機です。
(Mig-31 ファイアフォックスではありません(^^;)
マッハ2級の迎撃機の高速戦闘を想定した機関砲なのか、連射サイクル
は10000~12000rpmにもなります。毎秒200発近くの連射力は尋常では
ありません(^^; 大型機なので他の機種よりも装弾数は多いよう
ですが、それでもどちらも500発前後です。掃射3秒以内で弾切れです(^^;
ハイサイクルマニア垂涎の逸品です(^^
M61A1の20x102㎜砲弾よりも一回り大きい23x115㎜砲弾で
バルカン砲の倍近くのファイアレート、100kgを切る重量など
スペックで見ると高性能に見えますが、たぶんそう上手くは
いかない部分が多いんでしょう(^^;
GSh-23用のカートリッジは23x115㎜ですが、対空車両用に
よく使われているZU-23-2(ZSU-23-4シルカが更にx2で搭載)の
23㎜機関砲は23x152㎜弾で、互換性はありません。
20㎜以下のロシア回転式機関銃はまた次回です。