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過渡期終焉装備サバゲ「DISASTERZ(デザスターズ)」


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2010年12月15日

アフガニスタン北部戦線


パキスタンに重点を移したタリバン勢力とは別に、現在も
アフガニスタン北部で反米戦線をくりひろげるヒズビ・イスラミ勢力。

宗派が違うムジャヒディンというだけなので、見た目では
ちょっと区別は難しいです。

麻薬を資金源にするタリバンを良く思ってないヒズビ・イスラミ
構成員も多いようで、完全に一枚岩として協調しているわけでは
ないようです。ヒズビ・イスラミ内にも大きくふたつの宗派
があり、ここらへんは専門家の文章をちゃんと読まないと
難しいです(^^;



(ソ連侵攻時代)

ドキュメンタリー映像などを見るかぎり、北部アフガニスタン
のムジャヒディンは、よりネイティブな衣装で戦っています。

ムジャヒディンとして地域住民からの信頼も比較的厚く、食料
や武器・弾薬の供出も受けています。


武器・弾薬に関してはソ連侵攻時代のものを相当数地中に隠して
おり、それらを地域の人間などに掘り出してもらっているようです。




アフガニスタン北部にも数千人単位での戦士が居るそうですが、
多国籍軍相手の正面戦闘は難しいので、やはり奇襲戦闘がメインに
なります。

IED(仕掛け爆弾)を使い、戦車・軍用車両などを攻撃します。


多国籍軍の輸送路である、カブールの東側と北側で重点的に
戦闘をしています。幹線道路が多く、多国籍軍も輸送に利用
しますし、ムジャヒディン勢力も各イスラム国家からの義勇兵
を集めるのも難しくありません。




ヒズビ・イスラミは地域性が高い反面、大規模な支援を得られない
弱点があります。昔から戦っている指揮官は人脈を活かし、武器の
支援や義勇兵の招集をしています。

現在はタリバンからの武器支援を得ている勢力もあります。


義勇兵に関しては、「イスラムに国境無し」というようにパキスタン
やタジキスタン、遠くはアラブ圏からも来ています。

隣国の身一つで来る義勇兵は一般的な兵士のようですが、アラブ圏
から来る一部はアルカイダの構成員も混じっているようです。



(チェチェン義勇兵:イメージ)

遠くはチェチェンからも義勇兵が来ます。お互い義勇兵を交換
するように行き来するのは、正規軍相手の戦闘のノウハウや、
武器の取扱い情報などを共有するためかもしれません。


私がドキュメンタリー映像で見たチェチェン人義勇兵は、
ワークパンツにセーター、ミリタリーのジャケットにニット
キャップ、ライフルはAK-74とコーカサス周辺とそう変わらない
格好で居ました。アフガニスタン北部は相当寒いようで、
チェチェン人などコーカソイドには向いているのかもしれません。

逆に標高が低く高温な地域の出身者が多いタリバンは寒さに
弱く、アフガン北部戦線でも冬には南部に帰ってしまうと
映像内でヒズビ・イスラミ勢力の人が言っていました(^^;



(ANAのみなさん)

元々民兵や傭兵出身者が多く、欧米式の戦闘訓練を施された
アフガニスタン国軍兵士は、ムジャヒディンが相手するには
少々手ごわい相手になってしまいました。

しかし、武装警察官(グレーの服)だけでは警備業務程度は
出来てもとてもムジャヒディンの攻撃に対抗する事は出来ず
今現在でもずいぶん戦死者を出しているようです。



アフガニスタンでの主要戦闘は終わったとアナウンスされて
いますが、実際都市部以外には政府機能は行き渡っておらず
実質的にはムジャヒディン勢力の支配下にあります。

しかし、そのムジャヒディン勢力が「地域を守るため」に
留まっているのなら問題ないのかもしれませんが、一部の勢力
は「中東からヨーロッパまで侵攻(解放)する」と宣言
していますし、まだまだ紛争状態は続きそうです。  


Posted by 明日香太郎 at 13:51中東・アフリカ