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過渡期終焉装備サバゲ「DISASTERZ(デザスターズ)」


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2011年03月03日

リビア空軍


現在大暴れのリビア・カダフィ大佐。

キャラクターの強さから、軍事に興味が無い人にもそこそこ知名度が
あります。昔のクーデター成功時の若きイケメン将校(実は階級は大尉)
のイメージが私には強いです(^^;


ですが、裏では「アラブの狂犬」と呼ばれるカダフィ氏は、その名の
とおり経済制裁の報復に旅客機を爆破したり(バンナム機事件)、各地の
過激派反政府勢力への支援などもあり、リビア自体近年までテロ支援国家
の扱いを受けていました。解除されていたのが謎です(^^;;




アフリカのデモ・暴動ムーブメントの中リビアも例外ではなく、デモの
域を超えた反政府活動は勢いを増しカダフィ氏率いる政府軍(というか
カダフィ派)は追いやられてきています。

しかし、カダフィ大佐にはまだ虎の子の空軍があります。デモの鎮圧に
空爆というのにビックリしましたが、すでにデモではなく内戦状態です。




リビア空軍の主力戦闘攻撃機Mig-23シリーズ。画像は複座型(かっこいい!(^^)

シドラ湾事件で、米海軍F-14Aと交戦し撃墜されたりして評価が
低いですが、共産圏の多目的戦闘機過渡期の名機だと思っています(^^


リビア軍でも100機以上が運用されています。Mig-21もいまだ現役ですが、
Mig-17は旧式化しすぎ退役、Mig-25は運用状態が保てず退役しています。




リビア空軍のMig-25。一時期Google Earthのリビア空軍基地の衛生写真
に写っていて一部で話題を呼んだ機体です(^^;


Mig-23に次いで運用機数の多い機体が、こちらのSu-22。



超音速戦闘爆撃機として個人的には大好きな機体です。

Mig-23同様に可変翼戦闘機です。


今回の反政府軍(すでにデモと呼べません)への空爆にも
多数使用されています。

空軍にもカダフィ独裁政権に嫌気が差している人も多いようで、
先日はSu-22のパイロットが任務を放棄し強制脱出装置を作動させ
機体を墜落させています。


反政府側への空爆は航空機関砲がメインで使用されていたようですが、
20㎜クラス(Mig-23は23㎜)の対空VT弾(榴弾)は1発で軽車両を破壊
しますし、Su-22の固定武装はさらに大きい30㎜です。おおよそ対人
攻撃に使用するボリュームを超えています(>_<

ロシア製30㎜航空機関砲弾は、イラクで対人攻撃に使用された30㎜
チェーンガンのカートリッジよりもはるかに大型です。




ダッソー・ミラージュF1戦闘機。近年欧米兵装を強化している
リビア空軍の新鋭機です。兵器輸出に節操の無いフランス製(^^;

数機しかない機体でしたが、二機がマルタ島(マルタ共和国)に
他二機のヘリコプターとともに亡命。


虎の子の空軍でも相次ぐ離反者が出ており、この雰囲気が全軍に
回れば軍団も維持出来なくなってしまうでしょう。



陸上戦闘に関しては、離反者が多すぎて維持出来ていない政府軍の
変わりに、アフリカ各国から傭兵を招集し戦闘に参加させています。

その傭兵というのも、国際テログループに加担しているような兵士
たちなので、結局は現在「テロ組織」と指定されている勢力との繋がり
は断ち切れていなかったようです。このあたりは後日。




反政府軍も黙って空爆に怯えては居ません。空軍管轄のAA陣地を
制圧し、対空機銃などを奪取しています。

リビア空軍も陣地奪還のために攻撃をしていますが、対空砲火に
あおられて退却してしまいました。民兵組織にAA兵器の運用なんて
と思っていましたが、離反した正規軍兵士が加担していたようです。




中距離ミサイルまであります。レーダー施設との連携など、
専門操作は元正規兵がするのでしょうが、周囲に居るデモ派
一般人(民兵)と大型ミサイルの組み合わせがシュールです(^^;

他にも先頭車両も多数奪取し陸上戦闘に使用しています。



20世紀の兵器を使用したアラブの政府軍VS反政府軍の内戦・・・、
まさにエリア88の様相を呈してきました(^^;;  


Posted by 明日香太郎 at 19:58アラブ・イスラム装備