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2008年12月10日

女性用カミース

女性用カミース
シャルワールカミースを作り始めた頃(6~7年前)から「女性用のものは
ありませんか」という問い合わせをよく貰っていました。

ですが、女性用の作りなどがあまりよく分からなかったので作らなかった
のですが、アフガニスタン・タリバン政権崩壊後の女性解放をうけて
ウェブやメディアにアフガニスタン女性がよく映るようになりました。

今まで「アフガニスタンの女性用衣装」と思っていたものは、都市圏の
裕福な人々の西洋ナイズドされたものだとわかってきました。

女性用として輸出されているものも「着飾ったドレス」だったんですね(^^


女性用カミース

右のブルーのワンピース調のカミースが、「今風」で現地でもオシャレな
部類のもののようです。これは随分西洋風のものですが、そもそも
「カミース」というものが「KIMONO(着物 和服を現す言葉)」のように
アフガニスタンの衣服一般ですので、アフガニスタン地域の衣服(シャツ)は
すべてカミースと呼ばれます。

左の薄いピンクのものは、作り自体は男性用とほぼ同じです。こちらが
田舎のほうの地域などでは一般的で、ほとんどの場合はローブやスカーフ、
ブルカと呼ばれるブルーのベールで顔や身体自体を隠してしまいます。


女性用カミース

今でも多くの女性が身につけるブルーのベール「ブルカ」。

男尊女卑が非常に激しかったタリバン政権時代に「顔や身体を出す
女性ははしたない」という意識が植え付けられ、タリバン政権崩壊後
にはブルカの着用は強制ではなくなったものの、その名残を引きずる
男性による暴行から身を守るために自主的に着用する女性が多いそうです。

ブルーで顔や肩口を完全に覆う「ブルカ」と、黒や他の色で目や顔だけ
出すチャードル/チャードリーとは違うもののようです。


画像中央の子供(少女)のように、成人していない女性はベールを被りません。
子供用のカミースもオーソドックスなものは他の男性用と基本的には変わりません。


女性用カミース

男性用のものは、よほどお金持ちの成金趣味でもない限り、無地の淡色が
一般的です。普段着でもあり野良服・戦闘服でもありますので、そのほうが
好都合なんでしょう。

比べて女性の衣装は、田舎の方でも柄の入ったローブなどを着ますし、ある程度
オシャレには気を使っているようです。


イスラムの場合、戦争は男性の仕事であり女性が銃を取る事はほとんどありません。
ですが部族や家族の危機ともなれば銃を取る場合もあるようです。

アフガニスタン軍などでは女性兵士が少なからず居るようですが、そういった「兵士」
ではなく「女性民兵」はやっぱり少ないようですね。



カントリースタイルのカミースでは、男性用・女性用の大別が無いようですので
近々汎用スリムタイプ兼女性用カミースを作ってみようと思います(^^
男性でも小柄な方には丁度になるんじゃないかと思います。

5年ほど前の初期ではSサイズという小さいものを作っていたのですが、ここ数年は
やや大きめのものを標準サイズにしていました。

VOLKさんのBDUカミースは「ややスリム」です。ファスナーが深く開くので
着付けの時にそれほど違和感はないはずです。


エスニックな図柄のスカーフやローブは各々で探してほしいところですが、
もし仕入れ可能でしたらどうにかしようと思います。
見栄えのする中東織物って結構お高いんですが(^^;



(おまけ)

画像検索中にあったユキヒョウ。

女性用カミース

アフガニスタンの高地に居るそうです。かわいいです(^^

トラやライオンってかじられたら大変な事になりそうですが、このくらいなら
一緒に住んでても大丈夫なんじゃないの?とも思いますが成獣で30~50kg
にもなるようなので、ただの猫とは全然違いますね(^^;







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Posted by 明日香太郎 at 18:29 │アラブ・イスラム装備
この記事へのコメント
男女兼用のスリムタイプを楽しみにしています。
それはそうと、ズボンの方にポケットがあったらと思います。インドのパジャーマ(インド人にいただいたのですが)についていてこれが結構便利。
Posted by むっちゃひぇ~ん at 2008年12月10日 20:33
こんばんは。


シャツのほうも、スリットの上あたりにサイドポケットがついているものがありました。
パンツともどもコスト削減のために排除してしまった経緯があります(^^;

今つくってる標準サイズは大概おおきいですからね。
案外スリムタイプの需要はあるのかもしれません。
Posted by 明日香太郎明日香太郎 at 2008年12月11日 23:42
>男尊女卑が非常に激しかったタリバン政権時代に「顔や身体を出す
女性ははしたない」という意識が植え付けられ、タリバン政権崩壊後
にはブルカの着用は強制ではなくなったものの、その名残を引きずる
男性による暴行から身を守るために自主的に着用する女性が多いそうです。

元々ブルカは民族衣装ですからね。タリバンはイスラム保守ですから着用に厳しかったのは事実ですが
行政区によって甘いところ、いちいち咎めないところもありました。
それが崩れても着用しているというのは血なまぐさい話でなく習慣なのです。
ブルカについては欧米のの女性人権団体が良く攻撃する材料にしてます。
Posted by 山岸 at 2008年12月12日 03:17
こんにちは。

チャードルを着る習慣と、顔まで完全に隠すブルカの話となると
欧米権の対イスラムイメージ操作などの要素が加わるようです。
「右手に剣 左手にコーラン」などと同じですね。
女性団体をけしかけているのも、そういった意識操作のたまものです。

そもそも「チャードル」「ブルカ」の違いは欧米による区分けで、
おっしゃるとおり現地ではあまり区別されてないようです。

男尊女卑も「文化」と言ってしまえばそうですが近代では
数十年おきに意識改変の兆しが見えたりと、世界的な女性解放
の流れにはあるていど乗ってるようですね。
Posted by 明日香太郎明日香太郎 at 2008年12月13日 08:10