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2009年07月11日

ミシンあれこれ

ミシンあれこれ
ミシンの整備は自分でやったりもするのですが、やっぱり餅は餅屋で
ミシン屋さんに任せるのが一番です(^^

ミシンあれこれ

今手を入れてもらっているのはKOSEIの上下送りミシン。

厚手のものを縫う時に作業性を上げるため、押さえ(生地を押さえる足の部分)が
より高く上がるようにしてもらっています。

これは針ストロークも長く、中古ですが使用歴も浅いようで中々出物でした(^^



時々「自分で装備品を作ってみたいんですけど!」という質問を受けますが、
誰もが工業ミシンのボリュームを聞いて身じろぎしてしまいます。

工業ミシンといっても工場設備的にはそれほど大きくないのですが、普通の
住居スペースに入れるにはやっぱり大きいです。

分解してもヘッド(見えているミシン本体部分)で40~60kg以上。
テーブルが1200x700㎜。それに動力を加えたものになります。
(私のものでは900㎜にテーブルをソードオフしているものもあります(^^;)

加えて自動潤滑式のものはオイルパンがあり、ミシンオイルが中に溜まって
いて、さらに密閉されていません。あまり家では置きたくないものです。


そういう人にオススメなのが「職業ミシン」というものです。

ミシンあれこれ

これは私が持っている職業ミシン、JUKIのシュプール(SPUR)です。
以前もブログで紹介しましたが、手芸などをやっている人には有名でシェアも
これが一番多いんじゃないでしょうか。


今JUKIの職業ミシンでは「SL-280」というのがありまして、これが
ある程度厚く硬いものを縫うのにオススメのミシンです(^^

シュプールとラインナップ統一されて、シュプールは無くなるような事も聞きました。


JUKIウェブサイト。
http://www.juki.co.jp/household_ja/g_introduction/sl280ex.html


普通の家庭用ミシンで頑張っている人には随分差が感じられると思います。

針も工業用のDBx1というものが使えて、太い番手のものも選びやすいです。
軸が太くて丈夫!

針が18番(通常家庭用は11~14番程度 数が若いと細い)くらいで使いやすく、
使おうと思えば特殊針で23番くらいまであります。20番以上は工業ミシンでも
太い部類なので普通は使いません(^^;

18番針を使うなら、糸が30番(数が若いと太い)くらいなら余裕です。
一般的な家庭用ミシンを使っている方は糸は50~90番くらいだと思います。

SL-280EXの場合糸切り装置が付いていますが、30番以上のテトロン糸(一般的
スパン糸より丈夫)では切れにくいので、元々糸切り機能の付いていないSL-280(無印)
の方が厚手メインで使うのでしたらいいかもしれません。単価も少し安いです。

よく聞かれる判断基準ですが、「戦闘服に階級章を縫い付ける」くらいは余裕です(^^


やっぱり工業ミシンに比べれば力は弱いですが、家庭用ミシンよりは
かなり強いです。丁度中間位置のものですね。


私の工業ミシンがどれも厚手セッティングになっているので、シャツ程度の
ちょっとした縫い物用にはこの職業ミシンが便利です(^^



次に最近頑張ってくれているのが刺繍機。

ミシンあれこれ

自動機ですので縫うの自体はほぼ自動ですが、パンチングデータや糸の管理など
は結構大変です。あれこれ勉強中です。


昔の刺繍といえば職人さんが手を動かして絵や文字を描いていました。
そういう職人さんも今はもうほとんど現役を退いてしまって、刺繍ミシンも
自動機が主流です。

スカジャンに竜虎や風神雷神を入れているのも、クラシックのものは
左右にシャガシャガと縫っている針に合わせて手で生地側を動かして
絵を描いているんです。

昔のスーツや学生服のネーム屋さんもそうです。
(一部特殊なバイク乗り用の特殊なライダースーツもそういうところです(^^;)


手動の刺繍ミシンは「タダで持っていっていいヨ!」ってレベルで取引されて
いるんですが、とても扱い切れません(^^;;


ミシンあれこれ

ワッペンの場合、こういう風に大きい型に複数の図柄を入れます。

弱点はマシンコスト(ミシンだけに!)が高い事です。私のミシンでは一番高価です(-ω-



ミシンは肩肘張るほど難しい機械ではないので、小さいものでもあれば色々遊べます。


昔は一家に一台で嫁入り道具にもなっていたと思うのですが、最近は家にミシンが
無いという人もよく聞きます。

たしかに服や繊維製品の修繕をするより新しいものを買った方が早いですし、
私も仕事のもの以外はそうします(^^;







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Posted by 明日香太郎 at 18:15 │その他雑記
この記事へのコメント
こんばんは♪
『職業ミシン』ワタクシの母にプレゼントしてあげたい気分です。
BDUパンツの裾上げを手縫いしてくれる姿を見る度、ちょっと切なく思えたり…´_`
Posted by アイスマン at 2009年07月11日 18:28
自分は押入れから引っ張り出してきた母親の花嫁道具だったジャノメMemory Craft 6000でがんばっております・・・20年以上前の物になるんですね。
分解掃除したら意外と使えているのですが、全本体がダイキャスト?製なのでクソ重たく、バランサーもずれているのか上下の振動がすごいですw
Posted by やっしー at 2009年07月11日 19:17
こんばんは。


BDUなどは衣料としてはかなりゴツい生地ですので、家庭用ミシンでは
ちょっと辛い場合もありますね。そこで職業ミシンです(^^


Memory Craftはかなり売れた名機ですね。
家庭用多機能型なので、色々なパターンのステッチが出来るのが強みです。

職業ミシンは基本的に直線しか出来ないので、そういった多機能型ミシンと
併用すればさらに色々出来るようになると思います(^^


JUKI以外のブラザーやジャノメにも良い職業ミシンがあります。

私がJUKIをオススメするのは、出入りしているミシン屋さんが特約店
で色々情報が入るのもありますが、元々戦中に機関銃や小銃などを
製造する軍需工場としてスタートしているメーカーなので(JUKIの元は
"東京重機製造"です)なんとなくミリタリー的親近感があるというところです(^^;
Posted by 明日香太郎明日香太郎 at 2009年07月11日 20:01
いつもお世話になってます。
ボクも家庭用ミシンで頑張ってますw
ボクのはジャノメのモナーゼE4000という機種です。
16番の針で30番の糸を使ってます。
家庭用ミシンの限界なのか下糸の調子が上手くいかないですね・・・
Posted by かじすこ at 2009年07月11日 20:30
はじめまして。ハウスと申します。以後よろしく願います。

家族の引越しの際に、現地に居残る兄弟に残して以来、
ミシンを持ち合わせてなかっただけに、凄く参考になりました。

最近でも某長編SF映画の軍のワッペンを自作しようかと思い、
上記刺繍機なども検討したものの、値段と機能ばかりで
レビューなどの実態が掴めなかったことから躊躇っていたばかりで、
とても分かりやすかったです。

結局上記パッチは海外amazonからの輸入に至りましたが、
TANカラー風などの色違いや装備品への縫いつけのためにも、
少しずつ積み立てて買おうと思います。

ありがとうございました。
Posted by ハウスハウス at 2009年07月11日 20:44
こんばんわ!
初めてコメントさせていただきます!
自分は通販で買った家庭用ミシン(ブラザー)を使ってますが
かじすこさん同様に、下糸がどうも上手く行かず
見た目が微妙な仕上がりになってしまいます……

今回、こちらのブログにおいて、
とても良い情報を得ることが出来ました!
常日頃、もっとパワーのあるミシンが欲しい!と思っていたので
参考にさせていただきます!!
Posted by SAG-MARDER at 2009年07月11日 20:55
こんばんは。


糸調子で、下糸がどうもというと「下側で糸がたるんだり絡まったり」でしょうか。
その場合下糸の糸調子ではなく「上糸が引っ張り上げられていない」場合です。

家庭用ミシンのテンショナーには限界があり、太い糸と厚い生地での適正
糸調子を出すには調整幅を超えてしまう場合があります。

上糸にさらにテンションが掛かるようにテンショナーの穴に糸を2周通したり
なども出来ますが、あまりキツくすると針折れや駆動系の破損にも繋がります。

「下糸が上側に引っ張りあげられてしまう」場合は、上糸のテンションが強すぎ
るか、下糸のテンションが弱すぎるかです。

また、機械が想定している糸より太すぎる場合は、釜と針のクリアランス
自体に適正が出ていない(出せない)場合もあります。


ミリタリーウェアや装具類は、メーカーが想定している資材よりはるかに
縫うのが困難なものが多いです(^^;

量販店ではないちゃんとしたミシン屋さんですと、そのあたりも相談に
乗ってくれると思います。タクティカルベストなんて見せたら「工業ミシン
をお使い下さい」と言われそうですけども(^^;;
Posted by 明日香太郎明日香太郎 at 2009年07月11日 22:04
刺繍機について。


「コンピューターミシン」と呼ばれる家庭用ミシンがありまして、色々な
パターンのステッチが可能な多機能ミシンです。

それのオプションとして刺繍機(可動刺繍枠)が付けられるモデルが
刺繍機としてのミニマムグレードです。

ですが、それらの大半は元々記録されているフォントとイラストを
出力出来るだけのものです。

オリジナルの図柄を刺繍しようとすると、外部端子やカードスロットが
ある機種に別途販売のソフトウェアを購入する事になります。

コンピューターミシンが20~40万円、ソフトが10万円前後となり
ホビー用途としては少しお値段が張るものになってしまいます(^^;

加えて、編集ソフトの取り扱いも難しく、データ上の編集だけでなく
実際刺繍した際の縫い縮みや誤差なども修正しなければならず
これもやはり「餅は餅屋」でして、プロの刺繍屋さんはさすがと
言えるところです。


少しだけオリジナルワッペンを作ろうという場合は、たぶん刺繍屋
さんにオーダーするのが早くてキレイで安いと思われます(^^;

ただ、自分でやるのも楽しいです。私も最初はミニマムクラスの
もので遊びがてらに始めましたし(^^
Posted by 明日香太郎明日香太郎 at 2009年07月11日 22:13
こんばんわ。
アドバイスありがとうございます!

>下糸
そうです、まさにそういう状態です。
やはり家庭用ミシンでは限界がありますね…
以前、ミシンメーカーの方にお話を聞いて、
同じようなことを言われましたw

やっぱり新しいのを買おうと思います。
JUKI……確かにミリタリーとの結びつきを感じますね!
Posted by SAG-MARDER at 2009年07月12日 00:33
はじめまして、
私、クワンという者です。

本ブログ記事を興味深く拝読させていただきました。

私もミシンで装具自作、改造修理、
さらに、刺しゅうミシンでオリジナルパッチ作製等をしておりまして、
未だに刺しゅう編集ソフト、刺しゅうPROの操作に試行錯誤しているところです。

ミシンの整備は注油とごみ取りぐらいしかしてないです…

いつの日か、強力な業用ミシンを手に入れようと目論んでおります。

ではまた、失礼致します。
Posted by クワン at 2009年07月12日 20:43
こんばんは。


手芸や洋裁などでしたら家庭用ミシンで色々出来るんですが、ミリタリー
となると卓上モデルではやっぱり職業ミシンが必要になるかもしれませんね(^^

JUKIは気になるブランドですが、実は職業ミシンと卓上ロックミシンしか
持っていません(>_< 他はYakumo、Brother、Koseiなどです。

銃器関係といえばSINGERの工業ミシンも1台持ってます。
戦中にガバメント作ってたところです(^^


ミシンを使う上でゴミ取りと注油は基本的な事ですが大事ですね!
針板の下側には繊維カスが溜まりやすいので、1回の作業が終われば
掃除したほうがいいです(^^

特に刺繍機は回転数が多いですので、クリーニングは頻繁に必要です。
自動刺繍機で10万針なんてすぐに回しますが、普通のミシンで10万針
縫おうと思ったらたいがいですし(^^;

ブラザーの刺繍PROは中々手ごわいですが使えるソフトです。
やっぱり本職さんが使うような100万円とかするソフトには敵いませんが、
一応マニュアルで針位置と渡り線の編集をすれば「なんだって出来る!」
はずですもんね(^^


工業用ミシンは中古ですと新品の職業用ミシンくらいの値段ですから、
ホビーユースでも手が出るかな?という感じですよね。

でも大きさ的には部屋にバイクを1台置いているようなものですし
居住スペースに入れるのは難がありますね(^^;

個人的には職業ミシンでもう一回り頑丈で高トルクのモーターが
付いたものがあれば便利だろうなと思ってます。重さ20kgくらいまでで。
Posted by 明日香太郎明日香太郎 at 2009年07月13日 02:01
家庭用ミシンの厚物、太糸について

弱点としては、
生地を送る力が弱い。
糸調子が弱い。
押さえ圧が弱い。

太い糸のセッティングですが、針を太くすれば糸が通りやすくなり糸調子に余裕が出来ます。
それで足りなければ分解して改造します。
送り歯の高さを高くします。
針板の針が通る穴を大きくします。
押さえの下側の糸が通る溝部分を大きくします。
押さえ圧を強くします。

下糸も調整する場所はあります。
機種によりますがノーマルでも30番糸程度なら使えると思います。
改造すれば8番糸でもいけます。5番も生地によっては可能です。
ただし、針が生地を貫通すればですが。
家庭用の針はサイズが変わっても釜との隙間は一定です。

職業用がセッティング幅が広くておすすめです。
Posted by siracchi at 2010年10月06日 23:50
こんにちは


補足有難うございます(^^


家庭用ミシン中級クラスを買おうと思うと、職業ミシンが買えてしまう
ので、装備関係を縫うならそちらのほうがやっぱり良さそうですよね(^^


私的には、職業ミシン+家庭用の多機能機種の組み合わせが、中々
遊べて良い感じです(^^
Posted by 明日香太郎明日香太郎 at 2010年10月07日 16:11
ヤフオクだとミシン安いですよ。
40年ほど前の家庭用は丈夫です。まあ、ハズレもありますが。
ただ、スペアパーツ1つのために、もう一台買わなきゃならないのが難点。
その点、職業用なら針板とか送り歯だけの入手も可能で良いです。

サバゲ関係で作ったのは今の所スリングだけ。
モスグリーンの生地はあるのですが、製作が進まないです。
Posted by siracchi at 2010年10月07日 19:48