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Posted by ミリタリーブログ at

2007年06月21日

ライフル弾あれこれ

軽火器(個人携行火器)用として使われるスタンダードボアカートリッジ。
各国軍隊で小銃用、機関銃用、狙撃銃用とだいたい共通化されてますが、
やっぱり世界的に見ると結構種類があります。



(Googleimage="7.62x54R")

その中でも、ロシア・東欧・中欧・中東近辺で狙撃銃・機関銃用として主流なのがこれ。
SVDやPK/PKMで使われる7.62x54Rカートリッジです。

モシンナガンM1891で使われているカートリッジなので120年ほど前からのものです。
設計も古く、リム付きなので機関銃の場合リンクから後方への引き抜きしか出来ません。

今まで.308に比べてパワー的にも非力なものだと思ってたんですが、最近読んだ
床井雅美著「最新マシンガン図鑑」によると、7.62x54Rの初活力はおおよそ4000J(ジュール)
で、.308(約3200J)はもとより30-06(約3400J)や7.92x57mm(マウザー 約3600J)よりも
高威力なようです。
これだとやはり7.62x39mmAKや.308を想定したアーマーを貫通しても不思議では無いですね。

これだけ高威力の弾丸をフルオートマチックで発射するPKMマシンガン、割と大柄に見えますが
本体重量は約8kgしかありません。
他のマシンガンと比べると、.223のMINIMIが8kgで同じくらい。.308のMAGが12kgでおよそ
1.5倍。ミニミと比べるとカートリッジ分の重量差は出るにしても同じ本体重量で約2倍の威力の
弾丸を発射出来るマシンガンだという事がわかります。
実用性を重視するPMC職員がPKMをよく使うのも分かる気がしますね。


小銃用カートリッジでも、M4の.223がおよそ約1800J。AKの7.62x39mmは約2800Jと
1.5倍の威力差がありますが、本体重量としては基本は同じようなもんです。

SVDにしても、他のオートマチック狙撃銃例えばM14やPSG-1に比べて格段に軽く、細身で
扱い易く、弾丸の威力も高くなっています。

東側の火器の「威力が高く、軽く、扱い(取り回し)易い」がいかに徹底されているかがスペックだけでも
十分見て取れるというものです。


お次は5.45x39mm

AK74の5.45x39mmは以前から威力が低いとは認識していましたが、床井氏著によると
約1300Jほどしかありません。これは7.62mmAKの半分ですし、西側の弾丸ではM1カービンの
.30カービン弾と同じくらいです。
前述の「本体重量が軽く弾丸は高威力」は射撃時のコントロール性の低下に直結するので、
そのあたりを考慮したものなんでしょう。

5.45x39mmの弾丸の銅ジャケット先端の内側には空洞部分(エアスペース)があり、人体など
に着弾すると潰れて傷を広げるようになっています。
アフガン侵攻時にも敵対するアフガンゲリラは「ソ連軍の新型小銃に撃たれると酷い事になる」と
AK74と5.45x39mm弾丸を恐れていたようです。

 これはダムダム弾(炸裂弾や体内で四散する弾丸)に含まれるんじゃ?とも思いますが(^^;

AK47/AKMに比べて威力は格段に劣るAK74ですが、低反動で射撃時も扱いやすく、対人効果
も優れたものになっています。
ただ、エアスペースのせいで軽装甲やボディアーマーに対しての効果はかなり低いものとなって
いると思われますが、それを補うための7.62x54Rの狙撃銃や機関銃なんでしょう。


弾丸ひとつ取っても、欧米の「小口径高初速多弾携行」に比べて小口径化などは似てますが
やっぱり違う視点でアプローチしてるのが分かります。

  

Posted by 明日香太郎 at 11:47その他雑記