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2008年09月14日

イノカツ・LCT組み立て


イノカツAKキット紹介後半。組み立て編。


海外製外装キット、特にイノカツAKキットをオススメする記事です(^^

前回と内容がかぶる場合もあります。



使う工具は以下のとおり。




メインは1.5㎜と2㎜の六角レンチ。ほとんどがコレ。




グリップスクリューとセレクター軸ネジ用に、ドライバーとプライヤー。



今回は前置きさておき組み立てへ。




まずはメカボックスをレシーバーに入れます。

コード類を噛み込まないように注意してください。これでコード皮膜が
やぶれるなどすると、スチールフレームですので即漏電します。
対極や別サーキットとリークすると、発熱・発火したり、暴走したり
する場合があります。

レシーバー外側はプレス成型で、打ち抜き時に角が立ったままの
部分も多いので、通電コードは傷みやすいです。




セレクター取り付け。微妙に前回と逆手順じゃない箇所もあります。
セレクター軸のスクリューは手締めでもいいですが、プライヤーで
軽く増し締めしてやると脱落の心配が無くなります。

このあたりでもう一度忘れ物の確認。VerⅢでありがちな
セレクター内側のギアパーツやトリガー後方のプラスチックカバーなど(^^;





先にインナーバレルとチャンバーをメカボックス前方上側から差込み、
アウターバレルは前から入れます。

インナーバレルをアウターバレルに固定するのですが、固定する2本の
ビスは締め付けすぎないように注意してください。チャンバーはプラ製
(この画像ではマルイ製)ですので。

アウターバレルはレシーバーに固定されているチャンバーブロックの
イモネジを締めて固定しますが、その際にチャンバー自体が左右に
振らないようにセンター出しをして下さい。




また、イノカツキット組み込み後に調子が悪いほとんどの原因が
「チャンバーとメカボックスの結合が不完全」だという事です。
ダイキャストのメカボックスと樹脂のチャンバーですので、あまり力任せ
にはしなくていいですが、アウターバレルを止めるネジを軽く締めた後に
アウターバレル前方からドライバーのグリップなどでコンコンと衝撃を
与えて下さい。ある程度のクリアランスを平均化する事が出来ます。


ちなみに画像のインナーバレルはAKのフルサイズ分ありません。
360㎜くらいのM4サイズです。BB弾が加速状態でバレルエンドを
通過させるためと、前から見てインナーバレルが見えない方が
カッコイイかな?と思ったので(^^




リアサイトブロックを取り付けます。

取り付け時に、アウターバレルに沿わして一番後ろまで持ってきて
固定してしまうと、最後にデッキカバーを取り付ける時にクリアランスが
不足してしまう場合があります。これはパーツ公差によって微妙に違います。

一番後ろ(底着き状態)より1㎜ほど前の方がいいかもしれません。
あまり前すぎるとハンドガードの上下位置がズレたり、デッキカバー
取り付け時にガタが出てしまう場合もあります。




ハンドガードとハンドガードリテーナーを取り付けます。

この場合、リテーナーが左右に振らないようにしましょう。
多少振ってても大丈夫ですが、見た目的にまっすぐのがいいです(^^

イモネジを軽く締めた後に前からコンコンと叩いてやって、その後
本締めするとガッチリ付きます。




ガスチャンバー/バイパスパーツで、ピストンパイプと上部ハンドガードを
固定します。これも左右に振らないようにしましょう。

リテーナーとこのガスチャンバーの締め付けは4㎜イモネジ1本づつですので、
かなり高トルクで締め付けないと使用中に緩みます。

六角レンチの使用法として普通のトイガンは締め付け時には、長い方を
差し込んで短い方を持って締めるくらいで丁度良い場合がほとんどですが、
イノカツキットの場合は短い方を差し込んで長い方で締めるくらいが良いです。
それでも「力任せに」というわけではなく、工業機械一般程度の締め付けトルク
で大丈夫です。


前回も書きましたが、レンチは必ず1本300円程度のソコソコまともなものを。
安価で強度の低いレンチを使用すると、必要トルクが掛かる前にナメます。
出来ればキットに含まれるネジ類は全廃棄し、日本製のものに交換してください。

M3イモネジ(ネジ長3㎜)、M4イモネジ(ネジ長4㎜)、M3ボタンビス(ネジ長5~6㎜)が
10本づつもあれば足ります。




フロントサイト取り付け。

フロントサイトは「アウターバレルを締め付け」て固定するのではなく、
アウターバレルにある下穴にねじ込んで、ねじ頭で固定しますので
左右への振りはパーツ状態である程度決まってます。


ここはゲーム中によくぶつけたりする部分ですので、そこそこ高トルク
で締め付けてください。

マルイAK-47ですとすぐにフロントサイトがグラグラになりますが、
イノカツAKでキチンと固定している場合はよほどの事が無いかぎり
グラつきません。




クリーニングロッドも忘れずに(^^;




グリップの取り付け。

グリップの内側底部とモーターマウント底部にスキマがある場合に、
あまり力任せにグリップスクリューを締めると、モーターマウントとメカボックスを
下方に引っ張る事になり、メカノイズや作動不良の原因になります。

イノカツキット付属のグリップを使うと、ほとんどの場合にこのスキマが
出来ます。適当なスペーサーなどを入れた方が良さそうです。

今回使用している「PDI AKグリップスクリューEX」にはこの
スペーサーが付属しています。一応宣伝までに(^^;;


セレクター軸、チャンバー後部、グリップ、の3つでメカボックスを
固定していますが、一応「剛性の高い順番」で固定していっています。

レシーバーに直接固定されるセレクター軸スクリューが一番最初です。
むしろ、他の箇所を先に固定してしまうと、穴位置がズレてネジが入らなく
なる場合もあります。とりあえず最初にここ。

そして給弾や弾の飛び(チャンバー閉鎖気密など)のキモとなる、
チャンバーとメカボックスの噛み合い。ここも上記どおり気をつけて下さい。

一番剛性の低いグリップは最後です。

出来ればこの3箇所をある程度締めた状態でレシーバーを叩くなどして
振動を与えてから増し締めなどの手順が望ましいです。

調子の悪いイノカツAKをプラハンマーなどでそのままガンガンと叩けば
調子が戻るなんて事も多いです(^^;




ボルトキャリアー取り付け。

リアサイトブロックとチャンバーブロックのスキマにボルトキャリアーに付帯する
ロッドを差し込む穴があるので、そこにロッドを差込みメカボックス後部上面に
付いているデッキロックに引っ掛けます。

メカボックス整備などをした後に、ここまで来てデッキロックを付け忘れている
のに気づく事もよくある事です(^^;


ボルトキャリアーといえば実銃においてボルトが固定されている可動パーツ
の事ですが、こういうキットの場合エジェクションポートからみえている部分
しかないので同じ名称で言っちゃうとちょっと違和感があります。

私はイノカツのこのパーツを「ボルトハンドル」と言う時もあります。




デッキカバー取り付け。

リアサイトブロック固定位置によって微妙に渋かったりガタがあったりします。
個体差もありますので、自分のキットのベスト位置を探ってください。




完成!

各部を適正に固定すれば、かなりの剛性です。山登りで杖にしても大丈夫!


今回はAKMSでしたが、ほとんどのものが同じ組み立て方法です。

レシーバーとストックはワンセットになっているものがほとんどで、別形状
のものでは互換しません。固定ストックのものは差し替えが出来ます。



商品背景。

今流通しているGUARDER、INOKATSU、Dynamic Star、LCT、のブランドの
ものは基本的にすべてが互換します。ロット誤差によってやや渋い場合なども
ありますが、同じ設計とパーツ体系で構成されたキット群です。

似たようなキットで「VFC」のものがありますが、こちらもイノカツと同じように
実銃のパーツ構成をアレンジしてはいますが、固定方法のメインがピン止め
ですので容易に各部を分解する事は出来ません。また、パーツ単位でも
イノカツとの互換性は無く、流用するのも少し難しいです。
ハンドガードやデッキカバーなどは調整もしくは少加工で可能です。

次に「Unicorn(ユニコーン)」のキットですが、私が見たものはイノカツの
コピーといった印象でした。一部のパーツはイノカツと互換しました。
「UFC」より発売されているキットは基本的にパッケージの違いのみです。
VFCやイノカツよりは安価ですが、質感も落ちます。

最安価のもので「D-Boys」のAKがありますが、こちらは完成品のみで
キットはありません。D-BoysのAKシリーズはすべてVFCのコピーです。
初期のものは端々のパーツが亜鉛ダイキャストですが、最近のものは
アウターバレル以外はスチールになったようです。
質感はやっぱりVFCやイノカツより落ちます。
中のメカボックスは海外コピー品にしてはマトモな部類です。

ややマニアックなDM(DanMaku/弾幕)のAKは、イノカツと
VFCの両方の特徴を受け継いでいるのか、オリジナルなのか
微妙なところです。質感としてはUnicornに近いです。
イノカツのAKMが潤沢に流通する前にAKMを発売したので、
期待してたんですが日本ではあまり目にしません。

完成品電動AKとしては、RS(RealSwod/リアルソード)が作りは
すごく良いのですが「人民解放軍専門メーカー」というマニアックな
方針で、今後どうなるのかと思ってましたが、発売予定に正式に
SVD(79式ではなくロシア仕様)が加わった事によってどうにか
なるかな?と思えるところです(^^

スチール製AKではこんな感じです。


ダイキャストフレームのものでしたら、G&GとClassic ArmyとCYMAの
ものがあります。G&GとCYMAはマルイの構成をアレンジした感じで、
Classic Armyも同じような感じですがさすがに世界シェアNo.1だけあって
製品クオリティは安定しており、海外コピー製品の中ではマトモです。


ICSもクリンコフなどを作っているようですが、手にとって見たことがありません。


他にもマルイAKコピーで外観をアレンジしたものなどが沢山ありますが、
「頑強さ」と「質感」でみると論外です。
まともに作動しないもの、ぴくりとも動かないもの、バッテリーが爆発するもの、
充電器が爆発するもの(PSE的に大問題!)、などなど海外製電動ガンは
日本の常識が通用しないものが多いので、マルイの機関部を使用する
「外装キット」は無難ですしある意味一番賢い選択なのかもしれません。


そんな外装キットの中では現LCTとVFCは別格であり、パッケージの仕様そのまま
が欲しいのなら「VFC」、色々組み替えたり自分好みにセットアップしたいなら
「LCT(INOKATSU)」という選び方が良さそうです。


GUARDER初期には15万円くらいしたキットが、今はもう10万円を大きく下回ります。
そろそろ多くの人に値段相応感が出てきたところじゃないでしょうか(^^  


Posted by 明日香太郎 at 13:17Gun