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過渡期終焉装備サバゲ「DISASTERZ(デザスターズ)」


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2009年02月04日

チャンバー組み立て


冬場は電動ガンのチャンバーを弾詰まりさせて、そのままメカを破損させる人が多いです。

原因としては、チャンバーパッキンの油膜切れや、パッキン自体の組み立て不良などです。

毎年冬場はこの案内を出しています(^^



ボルトアクションライフルなどではホップアップを安定して掛けるために、ノンオイルに
近い状態が好ましいという考え方もありますが、こと電動ガンに関してはフルオート
で連続射撃する事も多く、チャンバーパッキン構造も油膜切れを起こすとバレル
内側に巻き込みやすい形状になっていて、ドライ状態での使用はオススメ出来ません。


東京マルイ出荷状態で一度もバラしていないものですと、チャンバーの組み立てミスは
無いものと考えてトイガン用潤滑油を0.5秒ほどチャンバー内部に吹き付けるだけでOKです。

外気温が0~5℃などの時は、ゲーム毎(その日の最初に)したほうが良い場合もあります。

外気温が低い場合はチャンバーパッキンが硬く縮んでしまい、その硬さで逃げが少なく
なり、バレル内側方向へも多少圧迫するのでオイル切れが起こりやすくなります。


一度自身の手でバラしたもので、どうしても給弾や弾道に疑問がある時は、チャンバー
パッキンが歪んで組みつけられている場合が考えられます。

室内で試射をするなど、それほど室温が低くなければ多少組み付けが悪くても
無難に弾が発射される場合があります。それでも、低温の室外に持ち出すと
その歪みが吸収出来なくなる場合があります。


以下は無難なチャンバーの組み立て方法。知ってる人には当たり前ですが、
もしこれから分解整備をされる方などは簡単な事なので試してみてください(^^



今回は東京マルイAK-47のチャンバーでしてみます。

海外製コピー品のAK-47も同じ構造ですし、バレルとチャンバー自体と
組み付け方は他の電動ガン(マルイおよびコピー)でもほぼ同じです。




まずはチャンバーパッキンが被るバレル後端部分のトイガン用オイルでベタベタにします。

このトイガン用オイルはスプレータイプのシリコンまたはテフロンのものでOKですが、
必ず「トイガン・エアソフトガン用」を使用してください。

ホームセンターなどで売っている工業用・電動工具用などは「プラスチックOK」と書かれて
いてもそれは工業用プラスチックを侵さないというだけで、トイガン・ホビー用のABSなどは
ものによっては溶かしたり劣化させたりする場合があります。

シリコンやテフロン粒子自体は変わらないのですが、それをのばす増稠剤(ぞうちょうざい・
粒子を混ぜている液状のもの)に違いがあり、それの成分によってはホビー用ABSを侵す
という事です。




ベタベタになったバレルにチャンバーパッキンを被せます。マルイ純正品です。

ドライの状態でパッキンを被せようとすると、それぞれの表面同士がつんのめって
入れにくいと思います。それを無理に組み込むと歪んだ状態で組まれてしまうという事です。

社外品のノーマルより柔らかいものなどでその傾向が強く、さらに注意が必要です。




パッキンの外側もオイルでベタベタに(^^




ベタベタの状態で次はチャンバーユニットに組み込みます。ホップの押しゴム(ムシゴム)を
入れるのを忘れずに(^^

この組み込みも、ドライの状態ではとても困難です。




最後に内側のオイルをクリーニングロッドでふき取ります。

これで、冬場でも無難なオイル状態になります。

クリーニングロッド(マルイ純正)に使っているのはキッチンペーパーです。
ティッシュペーパーより繊維が長く千切れにくいので、チャンバーやバレル内部に
カスが残りにくいです。価格もリーズナブル(^^


私はテフロンオイルを使っています。
なんとなくシリコンより油膜が強いような?気がします(^^

ベタベタになるまでオイルを吹く事によって、パッキンとバレル外側のオイルが
少しづつ染み出して、長期使用でもオイル切れを起こしにくいような気もします。

ですが、「弾詰まりは困るけど出来るだけドライに近い状態で使いたい」という方は
組み立て時のオイルを最低限にしたり、流れにくいグリスを使用したりというのも手です。

狙撃銃の場合は発射数も少ないですし、ドライ気味なのは私もやりましたが
小銃の場合は「弾が出てナンボ」だと思っているので、ウェット気味が好みです(^^



折角ゲームフィールドに行ったのに、お気に入りのエアガンが使えないとガッカリです。
簡単な事でも見落としがちなので、気をつけるに越した事はありません。

BB弾で「電動ガン対応」となっているものは、表面のワックスが多めですので
それも弾詰まり軽減に役立っています。バレル内が汚れやすくはなりますが(^^;


店頭に居た頃でも年間通して電動ガンの破損原因No.1は「弾詰まり状態でそのまま
作動しつづけた」でしたので、もし弾詰まりを起こしても「発射圧で吹き飛ばそう」などとは
考えず、クリーニングロッドで抜弾しオイルスプレーで給油という当たり前の対処を
まずは試してみましょう(^^  


Posted by 明日香太郎 at 13:02Gun