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過渡期終焉装備サバゲ「DISASTERZ(デザスターズ)」


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2009年06月07日

PSO-1(2)


PSO-1考察のつづきです。


私のミリタリーホビー視点からみると、PSO-1のラインナップでは
赤外線探査機構付きのPSO-1(無印オリジナル)と、赤外線探査機構無しの
PSO-1M2の2種類が分かっていれば、お遊びではほとんどカバー
出来るんじゃないかと思ってます(^^

それ以降のラインナップは色々調べてはいるんですが、ウェブで調べるのにも
限界がありますし、最終的な成否も確認出来ないのであくまで参考までに、です(^^;





ラインナップ上、PSO-1の次に来ると思われるのがPSO-1-1です。
PSO-1-1は管理コードのようで、現物を見たことがありませんしパネルにも
たぶん「ПСО-1」と書かれているだけと思います。

PSO-1-1の違いは簡単で、レティクルの表記レンジが400m基準になっている
だけです。元々VSSなどの9x39mmカートリッジ用として採用されたようですが、
その後AKMやAK-74用としても使われています。

9x39mm、7.62x39mm、5.45x39mmは各弾道特性が大きく違うはず
ですが、同じレティクルで大丈夫なのかな?とも思います。
400mゲージのものをPSO-1-1と表記する事はあっても、口径によって
タイプが違うというのは今まで見たことがありません。

PSO-1タイプのスコープの場合、レティクルの数字表記自体は距離や幅を計る
ためのゲージですので口径には関係なく、基準点と修正点の各カートリッジでの
弾道の降下度合いさえ分かっていればいいのかな?という事かもしれません(^^;


「赤外線探査無しの400mゲージ」の場合はPSO-1M2-1となります。
後ろに「ハイフンいち」が付くと400m仕様ということですね(^^

M2の前にPSO-1M(M1)というのが在るのか無いのか分かりませんが、
ロシア製品のラインナップ上無印を1型として、M2(モデル2 2型)に飛ぶ
ナンバリングが他にもいくつかあるので、たぶんM1は無印と同義と思います。





通常PSO-1は7.62x54RのSVD用ですが、このSVDKのような9.3x64mm
のようなものでは想定レンジ自体は同じようなものでも、弾道特性はまた変わって
くるはずです。やっぱり欧米の狙撃銃や競技銃のような「数百メートル先の点目標を
狙う」という事をそもそもスコープ設計からして重要視していないんじゃないでしょうか。

ボルトアクションライフルのような精度は無くても、オートマチックで連続で
弾丸を撃ち込めるライフルには、それに見合った仕様のスコープということでしょう(^^

悪く言えば大雑把な仕様ですが、良く言えば最低限の扱いさえ知っていれば
あとは「修正点ではどのくらい落ちる」という感覚的なものと、速射製でカバー
ってところですね(^^;
普通の兵士にポンと渡して「今から君は狙撃兵だ!」ってな感じで。




(PSO-1 エレベーションノブの前側左面に赤外線フィルターのレバーがあります)


PSO-1は基本小径の24㎜対物レンズですが、他のレンズバリエーションも
その後ラインナップされています。

PSO-1Sは倍率は同じ4倍ですが、対物レンズが32㎜になり集光率がアップ
しています。このSは最初から赤外線探査機構が付いていません。
400mゲージのPSO-1S-1があります。


PSO-2、PSO-3がそれぞれ42㎜対物レンズで、倍率が6倍、8倍になっています。

90年代までのロシア軍と、流出品の反政府軍狙撃銃などではPSO-1か
PSO-1M2と思われる24㎜対物レンズのものがほとんどです。

ごく最近のロシア兵が持つプラスチックストックやフォールディングストック(SVDS)
のドラグノフライフルには、見るからに倍率が大きいPSO-2やPSO-3が取り付け
取り付けられている場合もあります。

PSO-2とPSO-3のシルエット状の違いはよく分かりません(^^;
たぶんスイッチボックスのパネルにはそれぞれ刻印があると思います。


ベラルーシ製POSPスコープの6倍と8倍は、4倍がPSO-1M2と同仕様
なのと同じようにPSO-2、PSO-3と同じ作りのもののようです。

PSO-2とPSO-3には最初から赤外線探査機構付きモデルが無いため、
「M2」と付く事はありません。

また、中射程タイプの「-1」も無いようです。



(ブルパップ版SVDのSVU狙撃銃とPSO-1M2スコープ)


つづく。次は50口径用と赤外線探査機構について。たぶんつぎで終わり(^^;  


Posted by 明日香太郎 at 16:59その他雑記