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過渡期終焉装備サバゲ「DISASTERZ(デザスターズ)」


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2009年06月09日

PSO-1(3)


PSO-1あれこれつづき。


PSO-1には、赤外線探査の付いた初期型とM2以降、そして最大1300m
照準点の「無印」と400m照準点の「-1」があります。

赤外線探査に関しては後述として、先に50口径用のレティクルパターン
である最大2000m照準のもの。



(OSV96の設計の元となったV94狙撃銃)

ロシア規格の12.7x108㎜カートリッジ用のスコープで、画像のものが50口径
用のものを取り付けてあるとすれば「4倍率24㎜対物レンズ赤外線探査無し
2000mレティクル」の「PSO-1M2-2」となります。

400mレティクルの場合の最後の「-1」が、2000mレティクルの場合は「-2」に
なります。

つまり無印が1300m、-1が400m、-2が2000mです。

赤外線探知機能付きのPSO-1には-2の2000mタイプは無いようです。




こちらはたぶん6倍以上のもの。

ロシア製PSOタイプのもの以外にも、特にベラルーシ製でスコープ
バリエーションがかない多いので、遠目のシルエットだけでは全然
わかりません(^^;

前回、前々回紹介したもの以外でも、24㎜レンズで6倍や他倍率の
ものや、3-9倍、4-8倍のズームのもの、など色々です。



最後に赤外線探査機能について。

これもカメラでどうしても撮影が出来なかったので、近い感じの
イメージ画像を作ってみました(^^;

あくまで私の手元のPSO-1っぽいビジョンということで、フィルターの
劣化具合などで別れてくると思います。



(イメージ画像です)

現行型の米軍ナイトビジョン(サーマルビジョン)ですと、モノクロでこのような
感じに見えます。第3世代までのスターライト(可視光増幅)の場合はもうすこし緑色です。




PSO-1のフィルターありで同じ風景を除くとこんな感じに見えます。
イメージ画像としては結構近いものになってると思います(^^;

もちろん夜間に使う機能で、その場合レティクルが見えないので
ここでイルミネートレティクル機能が生きます。




赤外線フィルターを被せた状態で、視野内に赤外線発光があればスコープ
内にこういった光点として現れます。光量が多ければ大きくなります。

このフィルター機能に電源は必要ありません。
PSO-1のバッテリーは、イルミネートレティクルを光らせるためだけのものです。


PSO-1はあくまで「赤外線探査が出来るスコープ」ですので、ナイトビジョン
のような使い方は出来ません。当然光点として映るのは光源だけですので、
夜間に敵兵自体を感知する事もできません。

当時赤外線投射器+初期の暗視装置の組み合わせで警戒している敵兵に
中遠距離から光源めがけて嫌がらせのように狙撃するためのものです(^^;


この赤外線フィルターですが、カバーしている波長域がずいぶん内側(可視光に
近い)ものでして、30年前当時の赤外線投射器などの不可視光は感知して
上の画像のように夜間でも狙撃可能になるのですが、暗視装置や赤外線投光器
の使用する波長域が外側に向かうにつれて探知できなくなってしまい、
結局はM2以降で同機能は省略される事になります。


どの程度のものまで探知出来るのかと言うと、テレビなどのリモコンは
スコープ内で光点として見えます。家電製品は探知OK!

ですが、米軍の赤外線イルミネータと同タイプの波長域のもの
は探知不能でした。現行の欧米軍相手には無意味(^^;

次に携帯電話の赤外線通信機能作動中に見てみると…。
それも探査不可能(^^;;


現行型のIRイルミネータは、携帯電話のCCD越しに見ると
一応光点として見えます。

つまりPSO-1の赤外線探知機能は携帯電話以下です(-ω-


実際試して見る前は「IRイルミネータ標準装備の米兵ならPSO-1が
あれば夜間狙撃し放題では!?」などと思っていましたが、そう
上手くはいかないみたいですね(^^;



3回にわたったPSO-1編はこれで終わりです。

実際PSO-1を入手して色々試したり、他のバリエーションを調べたりで
私自身の長年の疑問もある程度解決しました。

また面白いネタがあればつづきます(^^  


Posted by 明日香太郎 at 14:55その他雑記