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過渡期終焉装備サバゲ「DISASTERZ(デザスターズ)」


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2009年06月17日

ユーゴ小銃擲弾筒


先日ユーゴスラビア(セルビア)のライフルグレネードアダプターを手に入れました。




最近のもののようなのですが、作り自体は90年代以前のものと同じでした。


以前から買う機会はあったのですが、躊躇していた理由は「ガスカット機構のある
M70用なので他のAKでの運用は一般的ではない」というところでした。




ですが今回買ったものには、なんとグレネードサイトが付属しています。
グレネードアダプターとフロントサイトの間に挟んで使います。

ユーゴのAKクローンの場合、グレネードサイトが本体ガスチャンバー部分に
付いていない機種は同時にガスカット機構も持たないわけで、同ラインナップ用の
空砲(擲弾用薬莢)を用いるライフルグレネードの運用が出来ません。

このサイトはもちろん本体にグレネードサイトを持たない機種用だと思います。

もしくはガスカット機構はあるけどもグレネードサイトが破損している場合の
ための予備…?(^^;




INOKATSUのAKMに付けてみたところ。

サイトの表記自体はM70と同じです。


このグレネードアダプターは外形22㎜でしてNATO規格と同じになっています。

M70用以前のM59/66(ユーゴ製SKS)のグレネードアダプターも同じ22㎜でして、
当時NATO標準ライフルグレネードに合わせたそうです。

22㎜ライフルグレネードには、空砲を用いるものや実包を用いるものなど
様々なタイプがありますので、このアダプターにはそれらのいずれかもしくは
実包や空砲を用いてガスカットを必要としないタイプのグレネード弾体が
あるんじゃないかと思います。
(M59/66、M70用で一般的なM60ライフルグレネードは専用の発射薬莢を使います)


となると「M70専用」と(私が)考えていた同アダプターも、他のAKに使っても
それほど不自然ではないという事にならないかなと思うわけです(^^;



M70用グレネードアダプターの内側を撮影してみました。



アダプターの内径は8㎜です。らせん状の痕が付いています。


「グレネードアダプターを付けると射撃精度が悪くなる」と聞いたり文章で
読んだりしていたので、もしかして発射直後のすりこぎ運動時の弾丸の
後部が接触した痕かなと思ったのですが、実銃射撃をしている人に
聞いたところ「接触していたら『精度が悪くなる』というレベルの問題じゃ
なくなるし、そうだとしても接触痕のピッチが急すぎる」と言われました。

また、発射ガスがライフリングに沿って放出され、マズル付近に
らせん状の痕を残す事があるそうですが、15㎝近くあるアダプターの
内側すべてに痕が付く事はないだろうとも。


射撃精度が悪くなる事に関しては、銃口直後に口径よりすこし大きい
筒がある場合、発射ガスが弾丸を追い越してしまい弾道に影響を
与えるそうです。なので精度低下の理由はそこだろうとの事です。


他の人にも聞いてみましたが、どうも内側の螺旋痕は製造時に出来た
もののようです。パイプ材を製造する際に鋼材をねじりながら成型
したり、内径精度を出すために引き抜き加工したりで、このような
痕が残る場合があるようです。なるほど(-ω-



ライフルグレネード弾体に関しては、ガスカット機構の無いAR-15などで
運用している場合もあるようですし、もう少し調べてみようと思います。

アンダーバレル式のランチャー(GP-25とか)もいいですが、ライフルグレネードの
方がどことなく泥臭い第三国感があって最近気になっています(^^  


Posted by 明日香太郎 at 11:14その他雑記