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2009年08月28日
ソマリア民兵
カミース的なイスラム圏の民族衣装ですが、パキスタンあたりが
一番シャツの裾が短く、膝くらいの長さのアフガンや周辺地域、
イラク以西のサウジアラビアやエジプトなどの横にスリットが無く
くるぶしまであるものまで、西に行くほど丈が長くなるものと
持っていましたが、アフリカ大陸東端のソマリアではシルエット
的にアフガニスタンに近いものが今は多く着られているようです。
シャツの裾は膝くらいまで。
そもそもの土着の黒人系民族衣装とも違っていて、やっぱり
アラブ・イスラム系です。
もちろん北アフリカを中心に、イスラム教徒の黒人もすごく多いです。
アフリカの民兵は普通の戦闘服などが多いですが、今回はカミース?
的なものを着ている画像をピックアップしています。
宗教的勢力に属する民兵は、ポリシーとしてか民族衣装に身を包む
事がほとんどだと思うのですが、なぜソマリアではアラブ系の裾の
長いものではなく、アフガン風の裾が短く横にスリットが入った
ものなんでしょう(-ω-
思うに、90年代からのソマリア内戦でも言われていた「アフガニスタン
で近代化軍隊と戦ったムジャヒディン達に戦闘指導を受けた」という
ことが関係しているのかもしれません。
チェチェンであっても見かける民族衣装はアフガン系ですし、そちら
もアフガンからの義勇兵の影響を少なからず受けるのかも。
こちらのものは裾が短く、カミース風の作りをした戦闘服にも見えます。
もしくは、パンツから抜けにくくするために裾を長くしただけのシャツにも。
ですが、後ろの兵士のシャツはあきらかに裾が長いカミース風です。
指導を受けたアフガン系ムジャヒディンの影響という考え方以外では、
ただ単にアラブ系の長いシャツが激しい動きに向かないので短くして
横にスリットを入れただけなのかもとも思えます(^^;
そう思えば、アフガン風カミースは動きやすくかつ民族戦士をアピール
出来る優れたデザインですね(^^
ウッドランドのパンツの上にカミース。
アフガンでは基本的に「上下同色セット」になりますが、チェチェンでは
ロシア系の戦闘服やデニムパンツの上に着てますし、ソマリアでも
普通の戦闘服の上に着ている事が多いです。
やっぱり「普段着のまま戦闘している」のではなく、ムジャヒディンだと
いう事をアピールするために、「あえて着ている」んでしょう。
また、シャツの色なども中東とは少し毛色が違います。
全体的に濃い色?のようなかんじです。
そのあたりのニュアンスを掴んで、見た目で「アフリカ系だな!」って
誰でも分かるように演出できたら面白いですね(^^
Posted by 明日香太郎 at
14:44
│アラブ・イスラム装備