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過渡期終焉装備サバゲ「DISASTERZ(デザスターズ)」


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2012年04月02日

アフガン武装市民


つい先日、アフガニスタンにて警察官が同僚複数人を
射殺し逃走するという事件が起きました。

犯人はタリバン勢力への参加意志を持っていたか、元々
潜入していたタリバンシンパと見られ、自動小銃で同僚
9人を射殺し警察装備の軽火器などをピックアップトラック
に積み逃走したようです。



(警察官の拳銃の多くはS&W SIGMA .40SWと一緒に米国より供与)

ANP(Afghanistan National Police)傘下の地方治安維持
組織であるALP(Afghanistan Local Police)は近年人員を
増やしていますが、隊員の身元照会などに不備があり、
反政府思想者が身分を偽って潜入出来てしまうとの
意見も多く上がっています。



(警察官にタリバンと無関係だとアピールする人)

新しいアフガニスタンでは基本的に一般人の武装は禁止
されています。警備員や護身用などに許可を受けた場合は
OKです。

ですが、国民一般としては家財のひとつとして、拳銃や
自動小銃があり、狩猟用に使う人は減っているものの
都市部から遠い村落などでは政府も多めに見ているようです。

文化、地域的なものもありますが、目が届かないという
実態もありきです。


戦闘目的に武器を携行しているわけではないので、ゲリラ・
民兵とも本質的には違います。

反政府勢力が一般人のフリをしているならば、実質的に
「便衣兵」的な立場と言えるかもしれませんが。




武装解除し、タリバンとの関係を絶ち、政府の治安維持の
庇護を受けるために集まった人たち。


自警団として自らのコミュニティを守るための武器を放棄
するのですから、当然治安は維持してほしいものです。

ただ、こういった中に武装していないからと言って、反政府
思想信奉者が居ないとは限りません。疑念は拭えませんし、
現状武力での治安維持以上の操作能力はアフガン現地政府には
乏しいようです。




回収された武器。


自衛用に持っていた人も、地域の皆が持たないと言うなら
必要無いものと結論になったのかもしれません。


政府としても、不特定多数の武器が流通している状況は
反政府グループへの武器の流れを調査・阻害する上でも
当然望ましくない状況でした。




逮捕されたタリバン内通容疑者。

井出達と武装は普通の武装した一般人といったところ
ですが、提出案内が出た地域で武器を隠し持っていたり、
集会所(提出場所)に来なかったりしたものを調査し
検挙しています。




多くの弾薬、自動小銃、重機関銃、無線機などの民兵
装備を隠匿していた容疑で逮捕された容疑者。

ここまで武器を集積していれば、言い逃れも難しくなります。


ただ、単純に武装は個人の権利と考える人も多く、
反政府思想とは別に武器の提出を拒む場合もある
ようです。




ALP指揮下で治安維持業務に就く武装した一般人。

パートタイムポリスではありますが、見た目と装備
が中々アヤシイです(^^;


職業斡旋のために治安維持業務にパートタイムの職員
を雇用する機会が増えているようですが、反政府思想
信奉者の流入を防ぐ手立ては少ないです。  


Posted by 明日香太郎 at 15:52中東・アフリカ