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2019年10月以降は10%表示になり過去の記事の表示価格とのズレが生じます。予めご了承下さい。
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2007年04月01日
ツァスタバM70
![ツァスタバM70](http://img01.militaryblog.jp/usr/arablog/M70-s.jpg)
今回はみんな大好き(?)なユーゴスラビアM70系カラシニコフライフル特集!
ユーゴ内戦からボスニア紛争に使われ、海外にも積極的に輸出されている
セルビア・ツァスタバ造兵廠のライフルシリーズです。
ツァスタバ工場の邦訳は赤旗工場らしいです。
赤旗新聞(しんぶん赤旗)はツァスタバ新聞ですね!
M70系の元となるのはM64というライフルです。このM64はソビエトAK47の
ライセンス生産品で、調べても中々鮮明な画像は出てきませんがシルエットは
M70とそう変わらないようです。ハンドガードの穴も3つとM70同様です。
M64Aが固定ストック、M64Bがフォールディングストックになります。
M64/M70共にカートリッジは7.62x39mmで、以下同口径機種を基本に話を進めます。
![ツァスタバM70](http://img01.militaryblog.jp/usr/arablog/5-s.jpg)
(画像:ツァスタバウェブサイトより、以下同様 M70AB2スコープ付)
そしてM64の改良型がM70で、AKシリーズで言うAKMに相当します。
初期のM70はM64やAK47と同様の切削フレームですが、AKMと同様のレートディフェーザー
(サイクル安定化装置)が付加されていると思われます。(となるとM64はディフェーザー無し?)
又、M70の外観上の特徴として小銃擲弾(ライフルグレネード)用のアダプタとサイト
が付いており、サイトは起こす事によりピストン側へのガス流入を抑えるルート閉鎖
も並行して行います。小銃擲弾の発射には空砲を使用すると思われます。
M70が固定ストック、M70Aがフォールディングストックになります。
M70をさらにプレスフレーム化し生産性を上げ軽量化したものがM70B1です。
AKMと同様と思いきや、RPKのようなバレル基部の補強リブが追加されています。
M70B1が固定ストック、M70AB2がフォールディングストックになります。
M70A/M70AB2のフォールディングストックはAKMS同様の直銃床(バレルに対して同軸線)
になっていますが、M64Bのものは画像を確認出来なかったために不明です。
AK47S基調の設計ならやや垂れ下がった形状なのかもしれません。
M70A/M70AB2などのフォールディングストックモデルには小銃擲弾アダプタと
グレネードサイトが付加せず、AKMのような斜めカットのハイダーのみのものも
よく見られます。
![ツァスタバM70](http://img01.militaryblog.jp/usr/arablog/31-s.jpg)
(M92SMG)
M70のSMGバージョン、AKで言うクリンコフ(AKS74U等)に相当するモデルが
M92SMGです。M92は単一モデルで、AKMS相当のフォールディングストックの
もののみしか無いようです。
![ツァスタバM70](http://img01.militaryblog.jp/usr/arablog/7-s.jpg)
(M72LMG)
M70のLMGバージョンがM72LMGです。AKで言うRPKに相当します。
こちらはM70の特徴である三つ穴ハンドガードではなく、オリジナルのRPKに
かなり近いワイドサイズの二つ穴ハンドガードです。ガスバイパス手前側の
バレルにヒートシンクがある以外はほとんどRPKと同じです。
M72B1が固定ストック、M72AB2がフォールディングストックで、AB2もRPKSの
ようなサイドフォールディングではなくAKMS相当のアンダーフォールディング
ですが。Google検索をしても「M72AB2」ではヒット数が極端に少ないので一般的
には固定ストックと共に単に「M72LMG」と呼ばれているようです。
そもそも「B1」「AB2」というプレスフレーム用の呼称はツァスタバの商品名
ではありますが、あまり一般呼称として広まっていないのかもしれません。
M70系のメインラインナップである7.62x39mmアモでは以上のようか感じです。
![ツァスタバM70](http://img01.militaryblog.jp/usr/arablog/m76_2-s.jpg)
(M76Sniper)
次に7.92mmモーゼル(7.9mm、8mmとも言う)を使用するM76狙撃銃です。
東欧ではよく使われている狙撃銃で、ネット検索でもかなり引っかかります。
構造はM70同様でカートリッジを変更しバレルを延長しただけです。
フルオートマチック機構は無く、セミオートのみとなります。
![ツァスタバM70](http://img01.militaryblog.jp/usr/arablog/m76_6-s.jpg)
(M76狙撃手)
狙撃銃ではM77(7.62x51mm)狙撃銃がありますが、どうも通常のM77に
スコープサイトを備えただけのようです。
他にも7.62x54Rを使用したSVDっぽい外観を持つ狙撃銃M91もあるようですが、
あまり一般的でないためかネット露出は少ないです。
M76には7.92mm以外に7.62x54Rや7.62x51mmのバリエーションがあるようなので、
輸出先の弾薬使用状況に合わせるにしても、狙撃銃としてはM77やM91よりも
やはりM76が一般的なのかもしれません。
AR/SMG/LMGの他のカートリッジラインナップとしては以下の通りです。
M○○の型番通りの順に生産を開始し、数字は西暦を表すようです。
B1、AB2相当のプレスフレームのものも知りうる限り表記してますが、
プレスフレームモデルしか無いものは表記がありませんし、プレス・ミル(切削)の
両方あるものでも表記が無いのが一般的な場合もあります。
5.56x45mm(NATO)
M80(AR)
M80A(AR、フォールディングストック〔以下FS〕)
M82(LMG)
M82A(LMG、FS)
M85(SMG)
M90(LMG)M82との違いはよく分かりません
M90A(LMG、FS)
7.62x51mm(NATO)
M77(AR)セミオートのみ、セミ/フルセレクティブのものがあるようです
M77A(AR、グレネードサイト/ガスカット付き)
M77B1(AR、プレスフレーム)B以降グレネードサイト標準ぽいです
M77AB1(AR、FS、プレスフレーム)
M77(LMG、ミルフレーム?)ロングバレル&バイポッド付き
M77B1(LMG、プレスフレーム)
M77(Sniper)
M77A(Sniper、グレネードサイト付き)
M77系はキリが無いので以下(ry
7.62x54R
M84(GPMG)PKMに相当 ストックの肉抜き無しの変なやつ
M86(車載機銃)PKMTに相当
12.7x107mm
M87(HMG)NSV重機関銃に相当
![ツァスタバM70](http://img01.militaryblog.jp/usr/arablog/m84_1-s.jpg)
(M84万能機関銃 アフガンの銃器焼却シーンでストック削り忘れPKMと思ってたのはたぶんコレ)
M93以降のモダンなものとボルトアクションは省略します(^^;
参考は「ツァスタバウェブサイト」「カラシニコフバリエーション」「Google先生」です。
ツァスタバのサイトは画像が口径関係なしで使いまわしだったりで、かなり不親切です。
カラシニコフバリエーションズは15年以上前の本で情報が少ないです(床井氏の続編熱烈希望)。
後はGoogle先生に聞いて補完しましたが、英文サイトしか見てません…(^^;;
キリル文字や英文以外は全く読めません!
ちなみに私のカラシニコフバリエーションズは、絶版後に出版社に返本で来たのを押さえた
のですが、なんと91年の初版でした。微妙にレア?というか初版しか無いとか?
上記文章の指摘や追記はコメントにバンバンお願いしまっす!
というかいま1時間くらいで調べた程度なんで色々やばそうです(^^; 参考程度に。
明日香縫製雑貨店
![](http://sewing.aska-corps.com/logo01.gif)
To foreign customer,please access to KABUTO online shop.
They will reply your order soon in English.
(http://kabutojapan.com/)
![](http://img01.militaryblog.jp/usr/arablog/IMG_0036bn.jpg)
シャルワールカミース、シュマーグ、その他民兵装備、縫製装具製作販売。
![](http://img01.militaryblog.jp/usr/arablog/mmmbanner.jpg)
Posted by 明日香太郎 at 01:35
│Gun
この記事へのコメント
カラシニコフバリエーションズには度々お世話になってます。
最近ページがばらけてきました。M70のあたりから(笑)
今日はあったかいのでアフガン服で過ごしておりますw
最近ページがばらけてきました。M70のあたりから(笑)
今日はあったかいのでアフガン服で過ごしておりますw
Posted by さを at 2007年04月01日 13:53
コンビニDMZの連邦軍もM70ですよね?
よく見るとフロントサイト形状が何種類かありますね。
イメージ的にはAK47より少し角ばったものがシックリきます。
カミースは荷物や集金などの来客時に注意です。どっかの信者かと思われます(^^;
最初にカミース作る時も外注先のおばちゃんに「なにこれ宗教?」って言われました。
ちょうどその頃パ○ウェーブ研究所の報道が盛んでしたので…。
よく見るとフロントサイト形状が何種類かありますね。
イメージ的にはAK47より少し角ばったものがシックリきます。
カミースは荷物や集金などの来客時に注意です。どっかの信者かと思われます(^^;
最初にカミース作る時も外注先のおばちゃんに「なにこれ宗教?」って言われました。
ちょうどその頃パ○ウェーブ研究所の報道が盛んでしたので…。
Posted by 明日香太郎 at 2007年04月02日 11:27
夕方に荷物がきたときはさすがに上はぬぎましたw
なるほどパ○ウェーブですか(^^;
なるほどパ○ウェーブですか(^^;
Posted by さを at 2007年04月02日 15:10
旧ユーゴのAKは、管理がずさんだったため、世界各地に流出したそうです。
M70系は分隊支援火器であるRPKの肉厚レーシーバーを採用しているため、他国のAKに比べ頑強です。
小銃擲弾に関してですが、実弾を装填して発射し、大怪我をした例がたくさん発生しているそうです。イスラエルのSIMONのようにブレット・トラップ(小銃擲弾)を採用するべきですね。また、小銃擲弾のアダプターをつけると、腔線(ライフリング)が切ってないため、小銃弾の命中精度が落ちるらしいです。
イラクのTabukは、ユーゴの技術支援を元に開発されているため、非常に似ています。
M70系は分隊支援火器であるRPKの肉厚レーシーバーを採用しているため、他国のAKに比べ頑強です。
小銃擲弾に関してですが、実弾を装填して発射し、大怪我をした例がたくさん発生しているそうです。イスラエルのSIMONのようにブレット・トラップ(小銃擲弾)を採用するべきですね。また、小銃擲弾のアダプターをつけると、腔線(ライフリング)が切ってないため、小銃弾の命中精度が落ちるらしいです。
イラクのTabukは、ユーゴの技術支援を元に開発されているため、非常に似ています。
Posted by sgtsmu at 2007年04月08日 23:29
旧ユーゴのAKは、管理がずさんだったため、世界各地に流出したそうです。
M70系は分隊支援火器であるRPKの肉厚レーシーバーを採用しているため、他国のAKに比べ頑強です。
小銃擲弾に関してですが、実弾を装填して発射し、大怪我をした例がたくさん発生しているそうです。イスラエルのSIMONのようにブレット・トラップ(小銃擲弾)を採用するべきですね。また、小銃擲弾のアダプターをつけると、腔線(ライフリング)が切ってないため、小銃弾の命中精度が落ちるらしいです。
イラクのTabukは、ユーゴの技術支援を元に開発されているため、非常に似ています。
M70系は分隊支援火器であるRPKの肉厚レーシーバーを採用しているため、他国のAKに比べ頑強です。
小銃擲弾に関してですが、実弾を装填して発射し、大怪我をした例がたくさん発生しているそうです。イスラエルのSIMONのようにブレット・トラップ(小銃擲弾)を採用するべきですね。また、小銃擲弾のアダプターをつけると、腔線(ライフリング)が切ってないため、小銃弾の命中精度が落ちるらしいです。
イラクのTabukは、ユーゴの技術支援を元に開発されているため、非常に似ています。
Posted by sgtsmu at 2007年04月08日 23:33
補足ありがとうございまーす!(^^
グレネードアダプタって普通はライフリング切ってるんでしょうか?
長めのハイダーってイメージでした。
通常弾使えるライフルグレネードは今では普及しだしてますが、空砲使用の
やつは第三国の若錬兵や民兵なんかが間違えそうですね(^^;
グレネードアダプタって普通はライフリング切ってるんでしょうか?
長めのハイダーってイメージでした。
通常弾使えるライフルグレネードは今では普及しだしてますが、空砲使用の
やつは第三国の若錬兵や民兵なんかが間違えそうですね(^^;
Posted by 明日香太郎 at 2007年04月09日 10:25
間違って2度投稿してしまいすみません!
グレネードアダプターは空砲を前提に作られているので、ライフリングは切っていないと思います。それと、付け加えると、どうもM70系の銃身はクロームメッキがされてなく、錆びやすいようです(最近の銃はほとんどされてます)。
ところで、著書「カラシニコフバリエーション」ですが、どうもアメリカでは$200で取引されていて、翻訳された小冊子もあるそうです。やはり、日本が誇る世界の床井氏!アマゾンで見たら、古書で1万円!
グレネードアダプターは空砲を前提に作られているので、ライフリングは切っていないと思います。それと、付け加えると、どうもM70系の銃身はクロームメッキがされてなく、錆びやすいようです(最近の銃はほとんどされてます)。
ところで、著書「カラシニコフバリエーション」ですが、どうもアメリカでは$200で取引されていて、翻訳された小冊子もあるそうです。やはり、日本が誇る世界の床井氏!アマゾンで見たら、古書で1万円!
Posted by sgtsmu at 2007年04月09日 21:52
カラシニコフバリエーション、再販されたらいいんですけどね。
今なら1万部くらいは増刷してもいけるんじゃないでしょうか?
それよりもAK100シリーズやアバカンあたりまで網羅したのを
床井氏に新しく作ってもらいたいですね!存在するカラシニコフ
を全部入れたら辞書みたいな本になりそうですが(^^;
今なら1万部くらいは増刷してもいけるんじゃないでしょうか?
それよりもAK100シリーズやアバカンあたりまで網羅したのを
床井氏に新しく作ってもらいたいですね!存在するカラシニコフ
を全部入れたら辞書みたいな本になりそうですが(^^;
Posted by 明日香太郎 at 2007年04月09日 22:02