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過渡期終焉装備サバゲ「DISASTERZ(デザスターズ)」


twitterとミリブロ記事が連携してます
(http://twitter.com/@AsukaSewingKA)

2008年09月30日

Pirates of Somalian


ソマリアと言えば、映画「ブラックホークダウン」の舞台として有名な
アフリカ大陸の北東に位置する国です。

結局アメリカ軍や他の国連各国の手にもおえず、現在はほぼ無政府状態です。

たぶん北斗の拳みたいな感じです。
新世紀になって何年もたつのに、ここはまだ世紀末です。




ソマリアは紅海の入り口にあり、スエズ運河を経てヨーロッパ方面へ船を
動かすにはソマリア沖を通らなければなりません。

まだ世紀末のままのソマリア沖に出るのは当然海賊。
いまのご時世に海賊?とお思いでしょうが、本当に海賊です(^^;




もう見るからに海賊。武装だけ近代化されています。




だいたいは10mほどのボートのようですが、それ以上のクラスの船舶も
海賊組織は所有し、無政府状態のソマリアの港に拠点を置いているようです。

そして現在のソマリアの主な産業はなんと「海賊」。船舶を拿捕し、その
荷や乗務員と引き換えに身代金を要求するのが主な収入源です。

ソマリアの他の産業としては漁業などがあるのですが、海賊での収入は
それのおよそ20倍以上。ソマリアで外貨獲得シェアではダントツトップです(^^;


さらに先日ウクライナ籍の貨物船が乗っ取られ、ケニアに納品する予定だった
T-72戦車33台が奪われたそうです。

旧式化し、先進国のMBTの相手にならないとは言え、民兵同士の内戦では
中々強力な戦力です。RPGとかは気をつけないといけないでしょうけど。




なんかモガディシオみたいな典型的なソマリア市街を戦車が走ってます。

T-54/55だとは思うのですが、人や荷物が多すぎてどちらか識別不能(^^;
どこから入手したんでしょ。エチオピア軍から鹵獲とか?
T-54/55あたりに比べれば、T-72はかなり強力ですね。

装甲車両なんてあまり無いと思ってたんですが、案外色々持ってるみたいです。
民兵といえばテクニカル(武装トラック)くらいだと思ってました。



他にもソマリア海賊。





銃器のバリエーションもさまざま。




大きそうな船ですが、乗っ取った船舶でしょうか。


このような海賊行為が許されるはずもなく、各国はこぞって駆逐艦クラスを
派遣しようとしています。



海のPMCって感じで、武装ボートがコンボイ組んで護衛する民間サービス
が出てきそうな予感です(^^;  


Posted by 明日香太郎 at 23:07その他雑記

2008年09月28日

簡単民兵装備


そろそろ秋になり、夏場暑すぎてフィールドを離れていた人や
他のスポーツやホビーにうつつをぬかしていた人もゲームシーズンです(^^


軍装ゲームなどでも米軍系特殊部隊装備の参加者はほうっておいても
増えるので全く持ってレクチャー不要です。私にはレクチャーできませんけど(^^;

軍装ゲームの宿命として、敵対勢力の参加者が絶対的に少ないという
事があります。NAMしかり現用戦しかり。WW2はまだマシ?

そこで民兵装備例を紹介します。タンスの奥からひっぱりだせば
もうその日から民兵装備OK!
そんなダサい服持ってねーよ!というオシャレさんは、古着屋に
行けばトータル1000円くらいで揃います(^^




デニムや綿パンにTシャツ。これからはやや肌寒いかもしれませんが、
アフリカ~アラブ圏のフォーマルです。

ただ、オシャレTシャツなどは着ずに、ヨレヨレのくすんだものを着ること!
これって逆に難しいですよね。そんなになる前に捨てますし(^^;




ジャージ。スナイパーのフォーマルはすでにジャージです。
コールオブデューティにも出てましたね。あとグランドセフトオートにも。

これもオシャレジャージは禁止。いわゆるイモジャージです。

十数年ぶりくらいに地元の中学校の指定スポーツ洋品店に、イモジャー(略)を
買いに行ったんですが、ややオシャレなものに交替されていまして
買えませんでした。残念。当時は紺色の2ラインだったのに。




欧州風といえば私はこんなイメージ。ジャケットがいい味出してます(^^

古着屋に行って、ベージュ・ブラウン・グレーあたりの淡くてくすんだ色味の
ものでコーディネイトすればおのずとこんな感じになるはずです。




Yシャツにスラックスと、ネルシャツにデニム。着こなしだけでは別に
普通なんですけど、なんでこんなにシックリくるんでしょう。

市街ゲリラはシュマグだけじゃなく目だし帽も最近はかなり多いです。




カーゴパンツ、Tシャツの上にワークシャツって感じのアフリカスタイルもOK。
このあたりが、普段着を着崩したものとしてはイメージしやすいです。

たとえばこんな方向の服装で10人以上集まってAK持ってたら、
たぶん十分民兵集団に見えると思います。

ラフで適当な格好にも見えるかもしれませんが、あちこちに雰囲気を出すため
にこだわれるポイントはあります。



おまけ。



ドイツ軍、オーストリア軍、オランダ軍。

軍装ゲームでも米軍特殊部隊の中、時々ひとりふたり混じっている事がある
欧米諸国では少数派軍装(^^; オーストリア軍は結構好みです。

現代戦争の国連軍って私はやっぱりこういうスタンダードな正規軍スタイル
のほうがシックリきます。「治安維持にきました!」って感じの。

特殊部隊系は「ぶっ殺しにきました!」っての見え見えですしね(^^;
だからPMCのパトロールスタイルの方がだいぶ好きです。そのうち
また再開したいです。  
タグ :民兵ゲリラ


Posted by 明日香太郎 at 06:21アラブ・イスラム装備

2008年09月26日

ModernMilitaryMeetig


大阪南部からすぐ、和歌山県橋本市のサバイバルゲームフィールド
「バトルランド-1」さんにて11月に現用装備イベントが開催されます。



バトルランドさんへはこちらのバナーをクリック!


イベント名は「Modern Military Meeting」開催は11月16日。

サブタイトルはアライドバーサスリベル。世界を大きく二分した勢力でのチーム分けです。


装備イベントのルールのヌルさで定評(^^; のバトルランドさんですが
今回は90年代以降から現在までの装備に限定した参加条件、
ですがそれ以外の細かい地域などの設定は一切なし!

9.11アフガン侵攻ではチョコチップはだめだな…、などチーム内や
友達とやってる装備年代が微妙にズレていて同じイベントに参加
出来なかったという人には朗報。

内容自体は通常のサバイバルゲーム形式+αだそうです。


第一次湾岸戦争の6Cデザート+LC2装備から、ソマリアでのレンジャーや
デルタフォース、アフガン・イラクの陸軍や海兵隊などなど、90年代以降の
現代装備ならオールOKです。

チーム分けが国連軍とその他ですので、米軍以外ももちろんOK。
カナダ軍やオーストラリア軍、特に紛争地域に関与していなくてもOK。


対する敵性勢力は、その国連軍および先進国家群と相反する勢力です。
「主流派と反する勢力」というくくりですので、アフガンやイラクの対米民兵や
各国独立派、過激派、などの分かりやすい「敵方」勢力です(^^;

今回のバトルランドさんのルール上「連合軍を中心とした敵対関係」を
メインとするので、米がテコ入れしているグルジアに敵対するロシア軍
は一応敵方だそうです。
最近は旧東西対立の図式に戻りつつあるので、そんなには違和感は
ありませんね(^^;


参加条件でメインは
 「90年代以降から現在の特定の軍装であること」
 「軍装ゲームに参加するという意識を持ってエントリーすること」
との事です。

あと映画やアニメの架空銃はや装備は禁止だそうで、
宇宙海兵隊とM41A1はだめみたいですね(^^;

それと80年代以前の装備も基本的にNGのようです。
米軍のリーフやファティーグ系、ソ連のアフガン装備なども禁止。
ですが、それらをアレンジした民兵装備はOKとの事です。


ミーティングの名のとおり、装備マニアの方々は普段直接
顔をあわせない人との情報交換など、初心者の方々は
マニアさんのものを見せてもらったり解説していただいたり
などなど、同じ方向性を持った人が集まると色々有意義な
事が多いと思います(^^



せっかくサバイバルゲームにも「軍装」が流行りつつあるのに、
それを使って遊べるところは関西では少なかったので、こういう
イベントが今後も増えていくといいですね(^^

一応バトルランドさんではこの形式を定例化しようと思っている
そうです。

WW2イベントも定例化してますし、今年の夏は雨で大変でした
けどもNAM関係も最近再燃しているようです。



明日香縫製としてもなにかしら協力しようと思ってますし、
他の業者さんも興味を示してくれています。

面白い流れになればいいですね(^^  


Posted by 明日香太郎 at 11:59その他雑記

2008年09月24日

9x39mm弾(2)


(9x39mm弾つづき)


私は9x39mmライフルではVSKが一番好きです。
なんというか取って付けた感?というか(^^;


(バラしてひとつのバッグに入るみたいです)

VSS、VSK、AS-Valと、9A-91、SR-3などの主要的な9x39mm弾使用機種は
バレル長が200㎜前後しかありません。低速重量弾を発射するのでそれ
以上のバレル長は必要無いのかもしれませんね。

また、9x39mm狙撃銃の場合300~400mでの射撃に適していると紹介
されていますが、弾頭重量と初速、初活力の低さから実質的な最大有効射程
が300~400mのようです。最大射程ともなると着弾はかなり下がりそうです。


VSK-94の固定ストックとサイレンサーを除いたものが9A-91です。
というか実際は9A-91を狙撃銃化したのがVSK-94のようですね(^^;



上向きに回転させ、レシーバーに張り付くように収納出来ます。
ストック収納時には全長40㎝以下なので、ヘタなSMGより小さいです。
なのにこれは「ショートアサルトライフル」や「コンパクトアサルトライフル」
という分類なんですね(^^;

狙いはMC-51やHK-53あたりと同じでしょうけど、これらは通常の
ライフル弾を使用し、特にMC-51なんてまともに市街戦闘で運用
出来そうにありません。

その点、初活力自体が低い9x39mmは反動制御の面でも有利
でしょうし、小銃弾のようなAP特性もありますし口径によるマン
ストッピングパワーも期待出来、いいことづくめのような感じです(^^


9A-91は、MA-91という小型アサルトライフル規格の9x39mmバージョンです。
他に、7.62A-91、5.45A-91、5.56A-91などのバリエーションがあった
ようですが、正式採用に至ったのは9x39mmの9A-91だけです。




9x39mm以外のバリエーションはそれぞれ、7.62x39mm、5.45x39mm、
5.56x45㎜ですが、この画像のものは明らかにピストル弾用マガジン
なので、それ以外の拳銃弾使用のものがあるか、もしくは7.62A-91
が実は7.62x25㎜だったりするのかもしれません。




A-91シリーズ用にGP-95というグレネードランチャーがあります。
カートリッジは他のGPランチャーと同じVOG-25です。
サイズはGP-30よりさらにコンパクト。そもそも近接用の銃に
グレネードランチャーってのがロシアらしいですが、たぶん
ガス弾とかも使うんでしょう。
ロシアなら榴弾も平気で使いそうですけども(^^;




(VSKと、7倍率?とかのスコープ 弾はSP-6)

9x39㎜ではどうも9A-91とVSK-94は最後発のようです。

VSS、AS Val、SR-3と共用だったマガジンは、9A-91で専用となり
互換性は失われましたが、プレス成型のレシーバーなどで
随分安上がりとなり、今後は9A-91およびVSK-94が普及して
いきそうです(^^

その分、VSSやAS Valはなぜか独立派の手に… (^^;



この手のカートリッジって欧米は使わないんでしょうかね。


ロシアンカートリッジは、120年近く使われている7.62x54Rや
大口径コンパクトの普及弾7.62x39㎜、軟質目標用にエアスペース
を設けた5.45x39mm、亜音速高威力の9x39mmなど、なかなか
名作が多いですね(^^  


Posted by 明日香太郎 at 09:15Gun

2008年09月23日

9x39mm弾



弾の調べ物の続き。

VSSなどの消音狙撃銃用の9x39mmです。

1年半くらい前もこの弾の記事を書いてますが、新しく知ったことと
合わせて考えると内容が微妙に食い違うかも(^^;




9x39mm弾は、消音狙撃銃用に開発されたカートリッジです。

短小アサルトライフルにも使ってるので、通常弾(亜音速弾でない)も
あるのかなと思ってましたが、この弾種には「亜音速弾しか存在しない」
ようです。


開発当初にSP-5とSP-6という2種が作られました。

SP-5はボール(通常弾)。フルメタルジャケットで、内部前側に
スチール、後部にリード(鉛)のコアです。(上の画像の一番左)

SP-6がAP(アーマーピアシング)で、弾頭を前後貫通するように
スチールのコアを配し、リードは銃身内と接触する部分の内側
のみに少し入っているようです。(上の画像の真ん中)
先端に露出したスチールコアが特徴的です。
(一番右は7.62x39mmです)


SP-5や、特にSP-6は通常の少銃弾に比べ高価なようで、
普及用としてその後PAB-9という弾薬を開発しています。

PAB-9はSP-6のようにスチールコアが先端に露出したAP弾ですが、
SP-6のコアが削り出しなのに対し、PAB-9はプレス成型となったそうです。

しかしPAB-9はプレス成型コアのためかバラツキが非常に多く
射撃精度も低下し、銃身内の消耗度も大きくなっているようで
製造はすでに終了し、使用されなくなったとの事です。

現在は短小銃などに同じカートリッジを使用するなどして使用頻度
を上げ消費量と製造数を拡大しコストパフォーマンスを上げようと
しているようですね(^^


アーマーピアシングというと戦車砲弾などのイメージだったんですが、
ボディーアーマー全盛の現代では対人用でもAP弾の有用性はかなり
高まってきているみたいですね。

SP-6のAPで、一般的なケブラーヘルメットやボディアーマーを
有効射程内で貫通出来るそうです。


9x39mmは亜音速弾なんですからそりゃ弾速は遅いとは思っていました
が、実際300m/sを切っているようです。ピストル弾並です。

ですが弾頭重量は7.62x39mmの2倍、5.45x39mmの4倍にもなり
そこで威力を維持しているんですね。

VSSやVSKの銃自体の特徴として「高いストッピングパワー」という
うたいが多いのも事実のようです。

初速からすると、実際の交戦距離での発射から着弾までの
タイムラグって、サバイバルゲームのそれとあんまり変わらない
んじゃないかと思います(^^;



(なぜこのおっさんはスイス旧迷彩??)


実際対人効果は高いようですけど、エネルギー値から見ると
700J(ジュール)を切っています。ライフル弾としてはかなりローパワーですし、
一部のカービン弾よりも低いほどで、マグナムでないピストル弾
にもヘタをすれば威力負けします。
本当に「亜音速で一定の威力」のみに特化したカートリッジなんですね。


初活力700Jと比較すると、使用する銃種にもよるでしょうけど、
5.45x39mmが約1300J、7.62x39mmが約2000J、7.62x54Rが約4000J
ほどあるので、エネルギー値のみを比較するとかなりの低威力です。

NATO弾ですと、9mmNATO(9x19mm)が500~600J、5.56㎜NATOが
2000J、7.62mmNATOが3000Jあたりです。


9x18㎜PMMをSMGで使用すると600Jを超えるようなので、ライフル弾と
ピストル弾からスタートし、それぞれの特性がひっくり返っちゃっています(^^;

9x18㎜PMMはピストルで使用しても音速を大きく超えるので、SMGに
サイレンサーを使用しても極端な静穏性は期待出来なさそうです。



YouTubeよりVSSの射撃シーン。



ビデオカメラの集音の関係もあるでしょうが、実際かなり静かなようです。
ガスブローバックガン程度?のような。

動画の最後で通常のライフル(たぶん5.45x39mm)との音の比較が出来ます。


(つづく)  
タグ :9x39mmVSS


Posted by 明日香太郎 at 22:22Gun

2008年09月22日

9x18mmピストル補足


前回補足。

調べていたんですが、書き忘れていたことなど(^^;
と、追記。




マカロフ用の9x18mmPM/PMM弾ですが、たいがいの解説サイトや
マカロフピストル所有者などが「9x18mmUltraとの混用が危険」と
警告していました。

9x18mmUltraとはナチス時代にドイツで出来たカートリッジで、戦後
それを参考に9x18mmPM弾を作ったといわれています。

9mmウルトラは弾頭径約9.02㎜。9mmマカロフは約9.2㎜との事で
名称では同じボリュームのカートリッジぽいですが、実は全く互換性
が無いそうです。

口径の大きいPM/PMM弾を9mmUltraピストルに使用すると
銃口内で弾が詰まり大変な事になりそうです。
その逆の場合は…?どうなるんでしょう。パワーが出ない?
もしくは、ケース長も微妙に違って閉鎖不良などが起こるのかも。

でもマカロフピストルのサイトに「9mmウルトラの使用が危険」と
あるので、やっぱり重大な事故の原因になるんでしょう。



つぎにAPS。

スチェッキンですが、軍用としては大失敗だったようですが
その後国内対テロ戦略が活発になった頃に、ローエンフォースメント
用として復活したようです。再利用、みたいな書き方されてました(^^;

フルオートマチックでの制御が困難だそうですが、一応レートスタビライザー
的なものがグリップ内にあり、たぶんハンマーの落ちるタイミングを遅延
させて発射サイクルを制御しています。スコーピオンなどと同じぽいです。

パワーが低くフルオートで中距離での射撃精度が望めないAPSですが、
法執行機関などでの近接戦闘では中々にマッチしたようです。

大型拳銃でローパワーという事もあり、中近距離でのセミオートマチック
射撃時の精度もまあまあとの事。


その後、サイレンサーとワイヤーストックを装着するAPBが登場(既存APS
を改造?)しています。APBは「フルオートマチック消音ピストル」みたいな
言葉の頭文字ですので、すでに名前にスチェッキンは入っていません(^^;




ロッキング機構があり、バレルがショートリコイルしたり傾いたりする機種には
基本的に銃身にサイレンサーを付けるのは向かないです。
これは稼働する部分に重量が掛かり、作動不良の原因になるためです。
トイガンでもこのあたりは如実に現れます。

APSの場合はストレートブローバックですので、単純な構造が功を奏して(?)
消音銃への道が開けたんですね(^^



話はマカロフに戻ります。

PMおよびPMMピストルは軍用のはずですが、海外のコレクターもなぜか
同じものを持っています。軍用と全く同じものも一般販売されているんでしょうか。

軍用のPM/PMMとは別に、輸出仕様のPM/PMMピストルも作られており
そちらはバイカルというブランドで売られています。

作っているのはイジェフスク工廠(現イズマッシュ)ですが、「バイカル」は
メーカー名ではなく「ブランド」に近いニュアンスなんですね。サイガみたいな。

元々の社会システム自体が違うので、欧米圏の「メーカー」「ブランド」「アイテム」
のニュアンスに少し差異があるように感じます。




Baikal442ピストル。この画像のものは12連発のPMMピストルと同仕様です。
たぶん使用カートリッジも9x18mmPMMなんだろうと思います。




こちらもBaikal442ピストル。こっちはPMと同じもので8連発です。名前が一緒。
一応PMMは弾丸とマガジンの点で下位互換(PMと互換)しているので、新製品
として同じ名前で販売しているんだと思います。「新型スカイライン」みたいな(^^


他にもIzh-71だったり79だったり言う名前もあります。型番ぽいです。
イジェフスク71年式?みたいな。


さらに9x18mmPM/PMM弾使用銃以外では、MP442という9x19mmルガー
(パラベラム)を使う大型拳銃や、Model442という中型リボルバーなどもあります。

なぜこの「442」というコードがこんなに重複しているのかは分かりません。
何か企画・開発コードだとして、同じプラン上で派生した各カテゴリのガンに
同じコード名を付けたとかでしょうか。
なんにせよロシア圏は不思議がいっぱいです(^^;



余談ですが、9x19mmパラベラムの「パラベラムってなに?」というと、
20世紀初頭のルガーピストル(P-08の系譜)の商品名というか
商品キャッチコピーとして「パラベリュームピストル」という名称で販売して
いた事が由来です。もちろんルガーピストルの口径は9x19mmルガーです。
(スタームルガーの「RUGER」ではなく、独の「LUGER」です)

パラベリュームとは「パラーレ・ベリューム」という「戦争に備える」という
ラテン語を組み合わせたルガー(当時のDWM社)の造語で、その語感と
意味合いがウケて、今では9mmルガー弾の代名詞を超えて一般名称
となってしまったというワケです。

そのパラベリュームの英語読みが「パラベラム」なんですね(^^
さらに略して「9mmPARA」とか日本語では「キューパラ」になっちゃってます。


このあたりは床井雅美氏の複数の著書にさらに詳しい解説とともに
記載されています。私もそれを以前読んで知りました。  


Posted by 明日香太郎 at 11:28Gun

2008年09月21日

PM/PMMマカロフ


マカロフPM/PMMピストル。ちょこっと調べてみました。

今までまともにPMとPMMの区別が付いてなかったのですが、今回の
調べごとで判別可能になりました(^^;




まずはPM。

トカレフが安全装置が無かったり携行性が低かったりで作られたピストルです。

東ドイツや中国、その他の国でも作られていて、ものすごい数が出回っています。
後継のPMMが出た今でも旧共産圏の主力ピストルです。

大きさはトカレフよりひとまわり小さい中型ピストルサイズ。
弾丸は9x18mmPM弾で、マカロフピストル用に作られたものです。
マガジンはシングルスタックの8連発。

作動はロッキングを用いないストレートブローバック。
安全装置のポジションは、傾斜状態で発射可能、水平状態で安全装置が
掛かりハンマーも落ちた状態になります。トリガーシステムはダブルアクション。
セーフティレバーが水平でロック状態ってのに違和感がある人も多い
でしょうが、「AK/AKMと同じ」と考えるとなるほど納得出来るかも??(^^

シルエットや構造を見てとれるように、ワルサーPPを参考として強く影響を
受けています。


屋内戦闘を最初から想定した装備としては不十分かもしれませんが、仕官や
機関銃手、RPG射手などの支援兵科の護身用としては、コンパクトで扱い
やすく必要十分の拳銃と思えます。


試作から正式採用されたのが1950年前後なので、すでに半世紀以上
前のピストルになります。結構古いです。


そんでもってそのPMを改良したのがPMM。こちらは1980年前後。
意外と新しい?ピストルです。配備数もそれなり。



外観の違いはと言えば、違うといえば全部違うのですが、分かりやすいのが
スライド後端の形状がなだらかになったと、ランヤードリングが左側面から
グリップ下面に移った事です。
グリップの色はPMが赤で、PMMが黒なのが一般的です。


外観の違いはさておき、一番の違いがカートリッジが変更された事。
PMはPM用に開発された9x18mmPMカートリッジですが、PMMはこれまた
PMM用に開発された9x18mmPMMカートリッジを使用します。

どう違うかと言うと、単に強装弾になっただけです。
弾頭重量が少し下がりましたが、装薬(量)などの変更で初速は約30%アップ!
スペック上では9x19mmパラベラムより強力で、357SIGなどに迫る勢い。
こんな弾丸を撃つ中型拳銃なんてそうそうありません。
その点では軽量コンパクトで強力な弾丸を発射するAK/AKM系統に通じます。


PMMは上記PMと同様にストレートブローバックです。

「強力なカートリッジを使用する中型拳銃が少ない」のには理由があります。

9mmパラベラムなどの強力な弾丸を使用する大型拳銃にはほとんどの
場合にバレルとスライドをロックする機構があり、弾丸が発射されるまでに
銃口内圧力を逃がさない(チャンバーが開放されると後ろから逃げる)のと、
スライドの作動速度を早くしすぎないようにするための機構です。

また、大型拳銃の場合は全体のボリューム(グリッピングなどに影響)と、
銃自体の重さによって射手に伝わる反動が緩和されるという特徴もあります。

中型拳銃の場合はサイズ的な制約に加え、安価なものが要求される状況
が多いので、ロッキング機構を廃したストレートブローバックが主流です。
ストレートブローバック(または単にブローバック)はスライドのリコイルスプリング
のテンションのみでチャンバーが閉鎖されている機構です。

スライドの作動速度を抑制する機構がない機種では、弾丸の発射反動が
強ければ強いほどスライドの作動は速くなり、操作性や安全性に問題
が出てきます。ですので、中型拳銃の多くは9x17mm(9mmショート)などの
低圧カートリッジを使用します。


となると、ちびっこくてストレートブローバックのPMMに9パラよりも
強力な9x18mmPMMを使ったら危ないんじゃね?と思いますが、
その点はさすがロシア、へんちくりんな方法で解決しています(^^;

PMMのチャンバー内にはカートリッジに噛み込むように配された
溝があります。この溝の形状は「放射状(ラジアルグルーブ)」と表現された
ものと「螺旋状」と言われるものとがありますが、工程上たぶん
ここは螺旋(スクリュー)加工だと思われます。

PMMピストルに9x18mmPMMカートリッジを使用した場合、発射時の
ケースの膨張によってケース外面がチャンバー内グルーブに噛み込み
抵抗となって、ケースがチャンバーから引き抜ける(チャンバーが開放される)
のを遅らせ銃口内圧力を弾丸発射まで保ち、スライドの高速作動を抑制
するという機構です。

さらにPMMピストルに旧PM弾を使用した場合は、ケースの膨張が
少ないのでグルーブに噛み込まず、抜ケース抑制は機能しないそうです。
このあたりはすごい…のかな??

西側世界ではバーとかベアリングとか、そういう「ロック機構」と言える
もので対応していますが、さすがロシア「抵抗抑制」です(^^;
この機構は一部の短機関銃にも使用されているようです。Klinなど。

真鍮カートリッジならともかく、安価なスチールカートリッジを多用した
場合などにチャンバー内のグルーブが擦り減ってしまったりしないんでしょうか。
使えば使うほど作動が鋭くなり、最後はスライド破損… なんて事に…。



(これはPM やっぱりちっこいです)


PMカートリッジとPMMカートリッジのアウトラインは同じです。逆に
PMピストルにPMMカートリッジを使用したら?と思いますが、その組み
合わせは非常に危険なので絶対にしてはいけないようです。
PMピストルにはPMMのようなチャンバー内グルーブが無いので
反動抑制が効かず、スライド破損の危険性がかなり高いとの事。

そういった理由で、80年代以降にPMMが完成したのに警察や各部隊
などでPMMピストルは敬遠され、中々普及に結びつかなかったそうです。

銃器管理のシッカリした特殊部隊などでは、装弾数も増えてパワーも
高いPMMを好んで使用していたようです。

ロシアの特殊部隊ピストル!といえばスチェッキンAPSというイメージ
ですが、実はAPSはPM弾を使用し、どうもPMM弾は使用しない
(出来ない?)ようです。
APSもストレートブローバックでして、ロッキングが無いためフルオート
作動時の回転が速すぎてコントロール性が悪く、さらに大型拳銃
よりも大きいサイズなのにPM弾を使用するためパワーが低いなど
完全な失敗作のようです。チャンバー内グルーブによる反動抑制
が無いのでしたら、こちらもPM同様9x18mmPMM弾の使用は危険です。

こんな銃なので、たまにゲリラが持ってたりするんですね(^^;


PMMの装弾数が増えたと書きましたが、実はPMMには2つのマガジン
バリエーションがあります。

ひとつはPMM-8と呼ばれる旧PMの8連発マガジンを使用するもの。
8連発ですが反動抑制機構が付いておりPMM弾が使用出来ます。

もうひとつはPMM-12と呼ばれる、12連発ダブルカラムマガジンを
使用するものです。



一般的にメディア露出しているPMMは12連発の方で、ウェブでは
8連発のPMMはほとんど見たことがありません。
たぶんあっても、外観上かなり分かりにくいそうです(^^;


そして驚く事に、ダブルカアラムのPMM-12には旧PM/PMM-8の
シングルスタックマガジンが使用出来るというのです。
そういえばマガジンキャッチが底にありますし、PMMのマガジンも
チャンバー手前ではシングルになってます。なんか装着時に
ガタが出そうな気もしますが、大丈夫なんでしょうね~。



もしどこかしらのメーカーさんがモデル化するなら、やっぱり軍装に
合わせやすいPMが良いですね。
ハイパワーコンパクトピストルとしてのPMMも中々魅力的ですけども(^^  


Posted by 明日香太郎 at 15:54Gun

2008年09月20日

ロシアン拳銃


ロシアの拳銃といえば、ひと昔前の発砲事件で一躍有名になったトカレフ。

日本では民間で正規の軍用拳銃なんて無いので、もちろん密輸品です。
日本のものは中国製が多いようですけども。


エストニアの密輸品取締り。



トカレフひと山発見!結構キレイです。使い古しではなく、保管品?

そういえばPMはピストレット・マカロバですが、TTって?と思ってたら
ツーラ・トカレフだったんですね。昔と今で命名パターンが違うようです。




こちらの箱はマカロフ。PMです。


トカレフはハドソン産業さんからモデルガン、エアガンともに発売されています。

ハドソンのトカレフは有名な発砲事件後比較的すぐに発売されたので、
まあそのあたりを狙ったんでしょう(^^;


マカロフはキットのみでしか販売されていないので、どこかの
メーカーさんが発売してくれないものかと思っています。

海外メーカーでも、電動ガンはとりあえず電動システムが入れば
エアガンとして機能しますのでコピーしやすそうですが、
ガスブローバックピストルなどは外観のシルエットに合わせて
メカをアレンジしないといけないので、難しそうです。





現代ロシア装備といえばほとんどマカロフかスチェッキンで、他にはバイカル
などの比較的新型のものがちらほらと。むしろ正規兵がトカレフなんて持ってる
シーンはほとんど見ません。

ですが、ロシア装備崩れの独立派民兵装備などではトカレフでもいいんじゃ
ないの?とも思います。上記密輸品が今でもガンガン流通しているようですし(^^;

東側銃器好きならハドソンのトカレフの1丁でも持っておかないといけないぽい
ので、そのうち買おうと思ってます。  


Posted by 明日香太郎 at 14:20Gun

2008年09月18日

SVDS


RS(Real Sword)よりドラグノフが発売するついでにSVDSまで予定に
入ってたので、今回はSVDSです。




短いハイダー、寸詰まりな丸棒みたいなグリップに、飾り気のないストックと
SVDのスタイリッシュなところが台無しな感があります(^^;

マガジンがちょっと大きく底板の角度も違うなと思いましたが、SVDKの
9.3㎜弾でも無さそうですし、プラマガジンはシルエットが違うんでしょうか。
12連か15連くらい?


ロシア製の銃器というと、「敵性勢力の武器!」というイメージが強く、
長く「主流派の方がカッコイイ!」という風潮があったホビー業界では
あまり一般的ではなく、ロシア銃器ファンはいわゆるキワノモ好き扱いでした。

そんな15年以上前に56式を出したファルコントーイ(FTC)と、当時M16A2のモデル
品も少なかった(無かった?)のに新型のAK-74を出したLSは、かなりの
偏屈メーカーと見られました(^^;;


東京マルイからAKが発売されてもやっぱり最初は色物の部類でしたが、
AR15系に飽きたガンファンや、頑丈さと600連マガジンにひかれて
使い出したゲーマーなどによって「分かっている(通な)人の銃」という
位置づけになり、このあたりでやっと一般的な自動小銃の選択肢
になってきました。木製ストックや面白いor使いやすい形状の外装
パーツなどが出てきたのもこの頃です。

「昔からAKはかっこよかったよ!」という人は、昔から変わり者
だったんでしょう(^^;
15年前は私はアサヒファイアーアームズのスターリングを使ってました。
理由はマガジンが横についてるからです。


そして特殊部隊が敵地に侵入する際に敵性銃器を使う事が広く
知られはじめ、ここ数年で民間軍事会社のカスタムAKなども
お目見えして、晴れてAR-15/M4に並ぶ人気機種の仲間入りです。


前置きが長かったですが、そんなAKおよび東側銃器ファンには
SVDは非常にスタイリッシュでカッコイイ銃に映っていると思います。

映画や他のメディア作品でもなぜか「良い役」を貰っているSVDは
なんとなくスペシャリテな感じもあります。


そんなSVDの良い所を台無しにしたSVDSがカッコイイと思える
人はたぶん「キワモノ銃器趣味の2週目」に突入していると思われます(^^;

まあ、東側銃器は兵隊とセットになってカッコよく見えるという
特徴もあるので、いちがいにシルエットのみでは評価しきれませんが(^^;;




SVDSは基本的に真っ黒けで味気がないので、スコープはグレーの方が
アクセントになって良い気がします。

SVDのグリップはサムホール的にストックに繋がってまして、それが
ある程度のグリッピングを出してたんですが、SVDSのこれは短くて
握るとすっぽ抜けそうな感じがあります。

グリップがAKMよりかなり短いですが、マガジン位置が前方なので
メカボックス配置としては、ギアを真後ろに一直線に配し、モーターは
そこから下に逃がすといった感じでしょうか。




ストックは右倒しです。
AKS-74/AK-74Mの場合左倒しで、スコープを取り付けた状態ではストックが
畳めませんでしたが、さすがに狙撃銃でそれは致命的でしょうし逆にした
のでしょう(^^;

AKS-74/AK-74Mの場合はヒンジの角度から少し上方に向けてストックを
畳みますが、SVDSはほぼストレートです。セレクターポジションも一段下の
セミオートのみですし、上方に反れないストックのおかげでストックを畳んだ
状態でも射撃は可能ぽいです。狙撃銃なのであまりやらないでしょうけども。




ストックを畳んだ状態で固定するために、右側面マガジンキャッチ上あたりに
引っ掛けるためのラッチがあります。




レシーバー側のストックラッチに引っかかるのは、ストックにあるこのグレー
のプッシュボタンです。このボタンにレシーバー側のラッチが引っかかり、
ストックを固定します。

AKS-74やクリンコフのプレスストックのように、レシーバーのラッチを直接
開放してストックを展開するのではないので操作性はこちらが上です。
AK-74Mのリリースボタンも中々良い感じではありますけども。


このあたりの操作性を確かめたくて、無可動実銃屋さんのシカゴレジメンタルス
さんにTiger(SVDSとほぼ同仕様)を触りに行ったんですが、スポーツ用で
特定地域向けなのかストックが固定されていました。残念。
ストックのラッチボタンはピコピコと動かせました。




SVDS非常に楽しみですが、とりあえずSVDが出てからですね…。



(おまけ)



ちょっと珍しい??1PN58付きのVSS。下のは20連マガジン?  
タグ :SVDSVDS


Posted by 明日香太郎 at 23:52Gun

2008年09月17日

バッシュマーケット開催


第四回バッシュマーケット開催します。ちょっと時間差で案内。



急遽すぎる開催です(^^;
それはもう、私でさえ先週末聞いたほどに(^^;;

でも第一回から突発イベントの様相が強いので、これはこれでいいのかもしれません。
案内スパンの短さとは比例せず、結構お客さんも覗いてくれます(^^


開催は10月4日、5日の土日です。

大阪会場はGate-1さん提供のスペースを使っているので入場無料!
気軽にお立ち寄りください。

開催時間は土曜日が怒涛の10時~20時。10時間耐久です(業者は)。
日曜日でも10時~17時。通常のイベント開場スパンより長いくらいです。

これもひとえに、週末の時間を割いてご来場していただくお客さまのためです。
ブースでご飯食べてても多目に見てください(^^;



(雑記)

週末から昨日までのアラブログ!は実は投稿予約でした。

「投稿予約」とはシーログ(ミリブロの根幹システム)の仕様で、記事を事前に書いて
おいて、予約しておいた時間に自動公開する機能です。

私はブログシステムはミリブロしか使ったことが無いので、こういうものもあるんだと
思ってましたが、投稿予約があるブログシステムは結構珍しいそうです。
出張や仕事が重なる人には便利な機能です(^^


さらにちょっと前より実装されたシーログのVer2では、カテゴリーが2種類選べるようです。
というのを昨日知りました(^^; とりあえず二個に増やしてみました。


シーログはものすごい多機能なので色々出来るはずですが、ウェブに慣れてないと
中々難しい機能も多いですね。
私は誰でも分かる作りが好きなので、ほとんどデフォルトのままです。


多機能だけに色々出来すぎちゃったりしますが、ソースやコードいじったりとか
あまりヤヤコシイ事をするとミリブロ管理サイドに怒られちゃいます(^^;

ミリブロは、ミリタリーファンがブログシステムを運営しているのではなく、プロの
ウェブ屋がミリタリーサイトを運営しているのであって、そのあたりはさすが
プロらしく、目ざといです。こわいこわい。  


Posted by 明日香太郎 at 13:52その他雑記

2008年09月16日

ペガサス整備


タナカ(Tanaka Works)さんのガスリボルバーメカ「ペガサス」の整備あれこれ。




ペガサスリボルバーのガス注入は、付属する延長ノズルをガス缶に取り付けるか
タナカより発売されている細いガス缶を使用すると説明書にはあります。

延長ノズルは使い勝手が悪くガスを無駄にしやすいですし、細身のガス缶は
値段割りに入り量が少ないので少し損な気分です。
(あのガス缶はマガジンポーチに入るので実は非常に便利!)




スイングアウトさせて、一応一番外側に来るようにバルブは配置されていますが
普通のガス缶では届きません。

Xフレーム(M500)くらい大きければいけるのかな…?




そこで、ヨーク(シリンダーをフレームに接いでいるスイングする部分)を挟んで
シリンダーを固定しているエジェクションロッドを回して外します。

新品状態では、やや固く締めこんであるか、ネジロックが注されている
場合もあるのでプライヤーなどで回します。




スポっと簡単に外れます。外す前に注入バルブ位置を合わせておきます。

これでガスの補給も簡単!


ペガサスリボルバーの場合、シリンダー内部のマガジンとガスタンクと
エジェクターロッドは回転しないので、組み立てる際も手で締める程度の
テンションでも使用中にロッドが緩む事はそうそう無いです。



次に、ペガサスシステムの弱点といわれる「ペガサス病」。

放出バルブがガスタンク内部圧によって張り付いてしまい、
初弾が発射出来ない又は極端なパワーダウンをしてしまうという
症状です。ガスタンク内部圧が放出バルブに大きく掛かる
仕組みのガスガンではペガサス以外でも見られます。


シリンダー径が小さい(ガスタンクが小さい)ほど症状が
酷く、Jフレーム(チーフズスペシャル)ではかなり深刻で、
私の持ってるKフレーム(M10、M19など)でも初期は大変
でした。ゲーム中、2m先の相手に抜きざまの2連射が発射
されなかった事もありました(^^;

NフレームやXフレームではずいぶんマシみたいですが、やっぱり
モノによっては起こるらしいです。


私のKフレームM10初期ロットでの対処法。

まずは、放出バルブのOリングをドライにします。Oリングに
シリコンオイルなどが付着すると、リングが膨張&軟質化して
張り付き・噛み込みの原因になります。通常、圧力の掛かる
パッキンの気密保持のためにオイルによるパッキンの
軟質化は必要なんですが、ペガサスの場合は構造上
逆効果になってしまっています。

放出バルブのOリングは、パーツクリーナーで脱脂して
しまうくらいでも構いません。
又は硬度の高いものに交換するのもいいかもしれません。
ノーマルはたぶん硬度70°程度、市販品でも硬度90°
くらいのものはあります。サイズはたしかS-3かSS-3あたりです。

放出バルブ以外のパッキン類には、シリコングリスまたは
テフロンオイルをごく少量注すと良さそうです。
あまり多く注すと、液化フロンと一緒に流れて放出バルブ
に付着してしまい、脱脂した意味がなくなります。


次にスプリングテンション。

シリンダー内バルブ後方と、シリンダー中心軸前側に
小さいスプリングが一つづつ入っています。それを1巻きほど
カットします。色気を出して2巻きカットすると、バルブ閉鎖
テンションが稼げず、ハンマーが落ちている時にバルブが
全開放になる場合もあります。(S&Wの場合、ハンマー
スプリング調整でどうにかなる場合もあります)

ペガサスの内部スプリングは、非常にハイテンションかつ
自由長が短いものが使われているので、過度にバルブ
閉鎖方向にテンションが掛かっていると思われます。

ですが、このスプリングに関しては新ロットになれば
なるほど対策が進み、理想のテンションに近づいて
いるようです。手元のペガサスに症状が出ていないのに
むやみにスプリングカットをするのはヤブヘビになるかもです。


おまけに、シリンダーの前側のチャンバーパッキン?というか
BB弾をくわえておく6個のパッキン。これが初期のものは非常に
キツく、BB弾の抜弾抵抗がすごくて弾道にかなり影響を
与えており、このパッキンの周囲を少し削って抜弾抵抗を
減らそうという試みを色々行われていましたが、最近の
ロットのものはこれまた対策されており、適度な締め付け
テンションになっております(^^

逆に緩すぎて、マガジン内スプリングのテンションに耐えられず
保持しきれないものもあるようでしたが…。それも今現在は
対策されているとは思います。


今回のペガサスあれこれは私が自分のKフレームに
手をいれた時のやり方であって、ペガサスシステムはディープな
ファンが非常に多く、対策として別の結論が出ているかも
しれません。そのあたりはあしからずで(^^;


また、タナカというメーカーは現行品のマイナーチェンジにかなり
熱心で、再生産ロット時に前回不評だった箇所に手を
入れている事があります。微妙なスプリングテンションやパッキンなど
は分かりにくいですが、パーツの形状からして違う
場合などもあります。ペガサスではフォーシングコーンなど。

同社ブローニングハイパワーの場合は、シアの形状が私の
知る限りでも2回以上変わってます。



ペガサスシステムをはじめて見た時、こんな仕組みでガス
リボルバーが出来るのかとビックリしました。

その次は東京マルイの電動ハンドガンで、拳銃サイズに
まともなパワーが出るメカが入るものかとビックリ。

そして最近はまたタナカのカシオペアシステムで、単純に
蓄圧カートリッジのセンターファイアなら簡単ですが違法性が
高いなと思ってたら、まさかのフロントファイア。ペガサスの
ようにノッキングメカはシリンダー内で回転せず、装填した
カートリッジとシリンダー外側のみ回転という仕組みで
またまたビックリ。
ビックリメカ度では今のところタナカさんがNo1です(^^;

マルイの「良く飛び安定した」というものや、WAの「ブローバック
の元気よさ」などは、メカニカル的に「洗練された」感があるの
ですが、タナカのものはなんというかエポックメイキング的な
ものを感じます。
ただ、リボルバーやガスボルトアクションにそこまで熱心に
ならなくても…というのが客観的な感想ではありますが、
私は好きなので今後もその方針を応援したいです(^^  
タグ :ペガサスM10


Posted by 明日香太郎 at 23:22Gun

2008年09月14日

イノカツ・LCT組み立て


イノカツAKキット紹介後半。組み立て編。


海外製外装キット、特にイノカツAKキットをオススメする記事です(^^

前回と内容がかぶる場合もあります。



使う工具は以下のとおり。




メインは1.5㎜と2㎜の六角レンチ。ほとんどがコレ。




グリップスクリューとセレクター軸ネジ用に、ドライバーとプライヤー。



今回は前置きさておき組み立てへ。




まずはメカボックスをレシーバーに入れます。

コード類を噛み込まないように注意してください。これでコード皮膜が
やぶれるなどすると、スチールフレームですので即漏電します。
対極や別サーキットとリークすると、発熱・発火したり、暴走したり
する場合があります。

レシーバー外側はプレス成型で、打ち抜き時に角が立ったままの
部分も多いので、通電コードは傷みやすいです。




セレクター取り付け。微妙に前回と逆手順じゃない箇所もあります。
セレクター軸のスクリューは手締めでもいいですが、プライヤーで
軽く増し締めしてやると脱落の心配が無くなります。

このあたりでもう一度忘れ物の確認。VerⅢでありがちな
セレクター内側のギアパーツやトリガー後方のプラスチックカバーなど(^^;





先にインナーバレルとチャンバーをメカボックス前方上側から差込み、
アウターバレルは前から入れます。

インナーバレルをアウターバレルに固定するのですが、固定する2本の
ビスは締め付けすぎないように注意してください。チャンバーはプラ製
(この画像ではマルイ製)ですので。

アウターバレルはレシーバーに固定されているチャンバーブロックの
イモネジを締めて固定しますが、その際にチャンバー自体が左右に
振らないようにセンター出しをして下さい。




また、イノカツキット組み込み後に調子が悪いほとんどの原因が
「チャンバーとメカボックスの結合が不完全」だという事です。
ダイキャストのメカボックスと樹脂のチャンバーですので、あまり力任せ
にはしなくていいですが、アウターバレルを止めるネジを軽く締めた後に
アウターバレル前方からドライバーのグリップなどでコンコンと衝撃を
与えて下さい。ある程度のクリアランスを平均化する事が出来ます。


ちなみに画像のインナーバレルはAKのフルサイズ分ありません。
360㎜くらいのM4サイズです。BB弾が加速状態でバレルエンドを
通過させるためと、前から見てインナーバレルが見えない方が
カッコイイかな?と思ったので(^^




リアサイトブロックを取り付けます。

取り付け時に、アウターバレルに沿わして一番後ろまで持ってきて
固定してしまうと、最後にデッキカバーを取り付ける時にクリアランスが
不足してしまう場合があります。これはパーツ公差によって微妙に違います。

一番後ろ(底着き状態)より1㎜ほど前の方がいいかもしれません。
あまり前すぎるとハンドガードの上下位置がズレたり、デッキカバー
取り付け時にガタが出てしまう場合もあります。




ハンドガードとハンドガードリテーナーを取り付けます。

この場合、リテーナーが左右に振らないようにしましょう。
多少振ってても大丈夫ですが、見た目的にまっすぐのがいいです(^^

イモネジを軽く締めた後に前からコンコンと叩いてやって、その後
本締めするとガッチリ付きます。




ガスチャンバー/バイパスパーツで、ピストンパイプと上部ハンドガードを
固定します。これも左右に振らないようにしましょう。

リテーナーとこのガスチャンバーの締め付けは4㎜イモネジ1本づつですので、
かなり高トルクで締め付けないと使用中に緩みます。

六角レンチの使用法として普通のトイガンは締め付け時には、長い方を
差し込んで短い方を持って締めるくらいで丁度良い場合がほとんどですが、
イノカツキットの場合は短い方を差し込んで長い方で締めるくらいが良いです。
それでも「力任せに」というわけではなく、工業機械一般程度の締め付けトルク
で大丈夫です。


前回も書きましたが、レンチは必ず1本300円程度のソコソコまともなものを。
安価で強度の低いレンチを使用すると、必要トルクが掛かる前にナメます。
出来ればキットに含まれるネジ類は全廃棄し、日本製のものに交換してください。

M3イモネジ(ネジ長3㎜)、M4イモネジ(ネジ長4㎜)、M3ボタンビス(ネジ長5~6㎜)が
10本づつもあれば足ります。




フロントサイト取り付け。

フロントサイトは「アウターバレルを締め付け」て固定するのではなく、
アウターバレルにある下穴にねじ込んで、ねじ頭で固定しますので
左右への振りはパーツ状態である程度決まってます。


ここはゲーム中によくぶつけたりする部分ですので、そこそこ高トルク
で締め付けてください。

マルイAK-47ですとすぐにフロントサイトがグラグラになりますが、
イノカツAKでキチンと固定している場合はよほどの事が無いかぎり
グラつきません。




クリーニングロッドも忘れずに(^^;




グリップの取り付け。

グリップの内側底部とモーターマウント底部にスキマがある場合に、
あまり力任せにグリップスクリューを締めると、モーターマウントとメカボックスを
下方に引っ張る事になり、メカノイズや作動不良の原因になります。

イノカツキット付属のグリップを使うと、ほとんどの場合にこのスキマが
出来ます。適当なスペーサーなどを入れた方が良さそうです。

今回使用している「PDI AKグリップスクリューEX」にはこの
スペーサーが付属しています。一応宣伝までに(^^;;


セレクター軸、チャンバー後部、グリップ、の3つでメカボックスを
固定していますが、一応「剛性の高い順番」で固定していっています。

レシーバーに直接固定されるセレクター軸スクリューが一番最初です。
むしろ、他の箇所を先に固定してしまうと、穴位置がズレてネジが入らなく
なる場合もあります。とりあえず最初にここ。

そして給弾や弾の飛び(チャンバー閉鎖気密など)のキモとなる、
チャンバーとメカボックスの噛み合い。ここも上記どおり気をつけて下さい。

一番剛性の低いグリップは最後です。

出来ればこの3箇所をある程度締めた状態でレシーバーを叩くなどして
振動を与えてから増し締めなどの手順が望ましいです。

調子の悪いイノカツAKをプラハンマーなどでそのままガンガンと叩けば
調子が戻るなんて事も多いです(^^;




ボルトキャリアー取り付け。

リアサイトブロックとチャンバーブロックのスキマにボルトキャリアーに付帯する
ロッドを差し込む穴があるので、そこにロッドを差込みメカボックス後部上面に
付いているデッキロックに引っ掛けます。

メカボックス整備などをした後に、ここまで来てデッキロックを付け忘れている
のに気づく事もよくある事です(^^;


ボルトキャリアーといえば実銃においてボルトが固定されている可動パーツ
の事ですが、こういうキットの場合エジェクションポートからみえている部分
しかないので同じ名称で言っちゃうとちょっと違和感があります。

私はイノカツのこのパーツを「ボルトハンドル」と言う時もあります。




デッキカバー取り付け。

リアサイトブロック固定位置によって微妙に渋かったりガタがあったりします。
個体差もありますので、自分のキットのベスト位置を探ってください。




完成!

各部を適正に固定すれば、かなりの剛性です。山登りで杖にしても大丈夫!


今回はAKMSでしたが、ほとんどのものが同じ組み立て方法です。

レシーバーとストックはワンセットになっているものがほとんどで、別形状
のものでは互換しません。固定ストックのものは差し替えが出来ます。



商品背景。

今流通しているGUARDER、INOKATSU、Dynamic Star、LCT、のブランドの
ものは基本的にすべてが互換します。ロット誤差によってやや渋い場合なども
ありますが、同じ設計とパーツ体系で構成されたキット群です。

似たようなキットで「VFC」のものがありますが、こちらもイノカツと同じように
実銃のパーツ構成をアレンジしてはいますが、固定方法のメインがピン止め
ですので容易に各部を分解する事は出来ません。また、パーツ単位でも
イノカツとの互換性は無く、流用するのも少し難しいです。
ハンドガードやデッキカバーなどは調整もしくは少加工で可能です。

次に「Unicorn(ユニコーン)」のキットですが、私が見たものはイノカツの
コピーといった印象でした。一部のパーツはイノカツと互換しました。
「UFC」より発売されているキットは基本的にパッケージの違いのみです。
VFCやイノカツよりは安価ですが、質感も落ちます。

最安価のもので「D-Boys」のAKがありますが、こちらは完成品のみで
キットはありません。D-BoysのAKシリーズはすべてVFCのコピーです。
初期のものは端々のパーツが亜鉛ダイキャストですが、最近のものは
アウターバレル以外はスチールになったようです。
質感はやっぱりVFCやイノカツより落ちます。
中のメカボックスは海外コピー品にしてはマトモな部類です。

ややマニアックなDM(DanMaku/弾幕)のAKは、イノカツと
VFCの両方の特徴を受け継いでいるのか、オリジナルなのか
微妙なところです。質感としてはUnicornに近いです。
イノカツのAKMが潤沢に流通する前にAKMを発売したので、
期待してたんですが日本ではあまり目にしません。

完成品電動AKとしては、RS(RealSwod/リアルソード)が作りは
すごく良いのですが「人民解放軍専門メーカー」というマニアックな
方針で、今後どうなるのかと思ってましたが、発売予定に正式に
SVD(79式ではなくロシア仕様)が加わった事によってどうにか
なるかな?と思えるところです(^^

スチール製AKではこんな感じです。


ダイキャストフレームのものでしたら、G&GとClassic ArmyとCYMAの
ものがあります。G&GとCYMAはマルイの構成をアレンジした感じで、
Classic Armyも同じような感じですがさすがに世界シェアNo.1だけあって
製品クオリティは安定しており、海外コピー製品の中ではマトモです。


ICSもクリンコフなどを作っているようですが、手にとって見たことがありません。


他にもマルイAKコピーで外観をアレンジしたものなどが沢山ありますが、
「頑強さ」と「質感」でみると論外です。
まともに作動しないもの、ぴくりとも動かないもの、バッテリーが爆発するもの、
充電器が爆発するもの(PSE的に大問題!)、などなど海外製電動ガンは
日本の常識が通用しないものが多いので、マルイの機関部を使用する
「外装キット」は無難ですしある意味一番賢い選択なのかもしれません。


そんな外装キットの中では現LCTとVFCは別格であり、パッケージの仕様そのまま
が欲しいのなら「VFC」、色々組み替えたり自分好みにセットアップしたいなら
「LCT(INOKATSU)」という選び方が良さそうです。


GUARDER初期には15万円くらいしたキットが、今はもう10万円を大きく下回ります。
そろそろ多くの人に値段相応感が出てきたところじゃないでしょうか(^^  


Posted by 明日香太郎 at 13:17Gun

2008年09月13日

イノカツ・LCT分解


INOKATSU/LCTのAKシリーズの分解手順です。

イノカツAKの分解/組み立てを細かく紹介しているサイトが案外少ないようですので
私なりのポイントを踏まえて紹介させてもらいます。

前半が分解、後半は組み立てです。


「スチール外装キットって組み込みが大変そう…」という方も多いかも
しれませんが、イノカツキットはむしろ全電動ガンの中でも最も構成が簡単
かもしれないくらい単純です。ただ、クセやポイントみたいなところは
やっぱりあるので、そのあたりを今回説明させてもらいます。

そのあたりを押さえれば、今まで難しそうと思っていたスチールAKキットも
もっと身近になると思います(^^



作業の前に「イノカツAKって?」とお思いの方に説明です。


マルイのAK-47のVer-Ⅲメカボックス用のフルスチール外装キットの
先駆けとして発売されたシリーズです。

海外ではコピーメカボックス入りの完成品で販売されていますが、日本国内
ではメカボックスのみ必要な組み立てキットで販売されるのが一般的です。


一番最初に発売されたブランドは「GUARDER(ガーダー)」です。
INOKATSU(井勝/イノカツ)はガーダーの下請け・製造部でしたが、
後に独自にメーカー活動を開始します。
そしてイノカツからAKシリーズ部門のみ独立したのがLCTです。
LCTが半独立時代には「Dynamic Star(ダイナミックスター)」ブランドでAKキット
を販売していました。

「GUARDER」「INOKATSU」「LCT」「Dynamic Star」で紹介されている
ものは基本的にすべて互換する同じパーツ体系のものです。
時期によってネジ位置や表面処理、末端の加工などが若干違う
場合もあります。

この記事では通称・総称として「イノカツAK」と表記します。



商品説明が長くなりそうなので、分解に移ります(^^;
後半のあとがきで、商品背景の続きは書きます。




今回分解するのはイノカツAKMS。イノカツ時代最後のAKです。

ハンドガードは実銃用、グリップはUFCのベークライト風、リアサイトは
LandArmsの1000mロシア刻印、セレクター固定ネジはPDIのセレクター
アクシスを使用しており、他のパーツはキット同封のものです。




使うのは1.5㎜と2㎜の六角レンチと、グリップ用のマイナスドライバーに
セレクター軸用のプライヤー。

六角レンチは「6本100円」くらいのものではなく、「1本300円」くらいの
ものを使って下さい。イノカツキットは数本の3㎜、4㎜ネジによって各パーツ
が固定されており、構成もほぼ全てスチールという事もあって普通のトイガン
取り扱い時の締め付けトルクでは足りません。安価で強度の低い
工具を使用すると、必要トルクに達す前にナメてしまいます。




マガジンを抜き、デッキカバーを外します。
今回はバッテリーも入ったままでした。保管時は安全のために外してください(^^;




クリーニングロッドを外します。
そんなもん説明せんでも… ですが、一応私なりの手順でいきます(^^;

ロッドはマルイや実銃と同じように下方にしならせてフロントサイトの
突起から外します。




フロントサイトを外します。2㎜の六角レンチでM3のボタンビスを外します。

ここで「六角レンチはちゃんとしたものを使う」意味が出てきます。

中国・台湾製のキットは日本では出来ないコストパフォーマンスで
面白いものが沢山あるのですが、こと樹脂パーツ(プラスチック・ゴム等)と
「ネジ」に関しては絶望的なクオリティのものが多いです。

イノカツキットも例外ではなく、キットに含まれるイモネジやボタンビス
はハッキリ言ってゴミですので、出来ればキット購入時に全ての外装
ネジを交換する事をオススメします。私はあまり特定の商品の
ダメ出しはしないようにしているんですが、これは言わせてもらいます。

キット同封ネジと不適切な工具の組み合わせですと、新品組み立て時に
ネジがイカレる場合もあります。

必要なネジは「M3x3㎜イモネジ」「M4x4㎜イモネジ」「M3x6㎜ボタンビス」が
各10本づつもあれば足ります。ホームセンターなどでスチール黒染めの
ものが売っていると思うので、キット購入の際に揃えておいてもいいかもしれません(^^


余談ですがイモネジの正式名称は「すわり付き止めねじ」と言います。
本当に余談です(^^;




ガスチャンバー/バイパスパーツを取り外します。
下方よりM4イモネジを2㎜レンチで緩めます。

ガスチャンバーを外すと、上部ハンドガードとピストンパイプ部分が外れます。

このパーツはイノカツ最後期からLCTのAKキットの場合、リアサイトブロックの
レバーの操作で実銃のように取り外しが出来ますが、逆に取り付けるのは
至難の技なので、通常通りガスチャンバーを外した方が無難です。




ハンドガードリテーナーを外します。
上方よりM4イモネジを2㎜レンチで緩めて取り外します。

実銃ではリテーナーにレバーがあり、それを半回転させバレル
のキリカキとの結合を解除して取り外します。
イノカツキットの場合はレバーはモールドのみとなっています。

これはリアリティ的に見るとマイナスですが、イモネジでどこにでも
固定出来る事によって、実銃の微妙に寸法の違う各国AKのハンドガード
や、レイルシステムを取り付ける際に最小の加工で済むという
プラス要素もあります。この「すべてのパーツがネジの締め付け固定」
というのがイノカツパーツ体系の真骨頂です。


このハンドガード、ロシア製かと思ってたんですが、ラミネート加工
されていませんし、下の穴も無いですし、なんとなく特徴的に
ポーランド製のような気がします。雨や泥水に浸かるとガビガビに
なります。クリアニスなどで表面処理したほうが良いかもしれません。
電動ガンも雨や泥に浸けない方がいいかもしれません。




リアサイトブロックを取り外します。
このキットの場合、下方よりM3イモネジ2本で止まっていました。
ガーダーからイノカツ中期までは1本止めのようです。他にもロット違いがあるかも。

そういえばこのパーツって「リアサイトブロック」で通じるとは思うのですが
正式名称はあまり気にしてませんでした。他のパーツもある程度
通じるだろうという前提で普段私が使っている名称で書いてます。
あしからず(^^;




ボルトキャリアーとロッドやスプリングを外します。
最初に外しておいたほうがよかったかもしれません(^^;

外し方はデッキロックに引っかかっているロッド先端を外し、
後方に引き抜くだけです。ロッドにスプリングテンションが掛かっている
ので、飛ばしてしまわないように注意。





アウターバレルとインナーバレルを外します。

インナーバレルとチャンバーはアウターバレル基部にM3ボタンビス2本で
固定されており、アウターバレルはレシーバーにリベット止めされたチャンバー
ブロック(分解出来ません)にM4イモネジ2本で固定されています。

構造上バレルアセンブリ一式を同時には取り外し出来ません。
両方同時にネジを外し(緩め)て、チャンバーとインナーバレルがレシーバー側に
残った状態でアウターバレルを引き抜きます。その後、後方斜め上に
ひねらせてチャンバーとインナーバレルを取り外します。

チャンバー後端がメカボックスと噛み合っているので、バレル周りを取り外す
か緩めないとメカボックスの取り外しは困難です。




グリップを外します。

マルイ純正やPDIのマイナスネジを使っている場合は、横着せずに大きい
マイナスドライバーを使ってください。5番か6番くらいのがいいです。

そういえばイノカツキットにはグリップスクリューが入ってなかったような…?
もしくはすぐに捨ててしまったかです(^^;




セレクターを外します。セレクター軸と一体化した特殊ネジです。
この画像の場合はPDIのセレクターアクシス(軸)になってます。

イノカツキットの場合、セレクターを固定するネジは「レシーバー側に固定」されて
おり、セレクターを操作しても一緒には動きません。
マルイの場合はセレクターと一緒に動きますね。

ですので、イノカツキットの場合は手で強く締める程度でもそれほど脱落
する事はありません。が、やっぱり少し心配なのでプライヤーなどで少しだけ
増し締めしてやると良さそうです。

今回は普通のプライヤーですが、噛み付き面がプラだったり相手方に
傷が付きにくくなっているものもあるので、そのあたりは好みで。


これでメカボックスがフリーの状態になりました。




これでメカボックスが上にスポっと…、という訳はなく、やっぱりスチール
キットですのでガキガキと引き出します。
この際にコードなどを噛み込まないように注意してください。


メカボックスは「チャンバー」「セレクター軸」「グリップ」の3点で
レシーバーに「浮いている」状態です。レシーバー内にはメカボックスを
定位置に保持するステーなどはありません。

このあたりの構成を踏まえたうえでの組み立て手順は後半にて(^^




バラバラになりました。ね?簡単でしょ?(ボブ風に)

ネットオークションや販売店の画像で、やたらと簡素なキットに
見えるかもしれませんが、実際ごく単純な構成です。

というか、レシーバー内部以外は実銃のAKMとほぼ同一の構成で、
リベットやピン止めのものがネジに変わっているくらいです。

大量生産すればものすごく単価が下がりそうではあります(^^;


構造自体では「VFC」のAKキットの方がリアリティがあり出来も良いと
思いますし、表面処理自体も実銃に近いのはVFCです。

ですが、イノカツキットはなんとも言えない質感と、すべてネジ止めという
事によって「色々遊べるキット」になっています。



今回は分解手順を追って、簡単に構成の紹介としました。

次回は組み立てながら、各部分の注意点などを書こうと思います。
これからキットを購入しようと思う人には次回のがオススメです(^^


書いてて思ったのですが、イノカツキットの分解組み立て紹介サイトが
少ないのは、所有者が皆「こんなもん誰でも出来るだろ…」と考えるからじゃ
ないかと思うわけです。
でも、案外持ってない人にはよく「組み込み大変でしょう」的な事を言われ
まして、そのあたりで足踏みしている人も多いのでは?という次第です。

最近はイノカツ/LCTキットも随分お安くなってきたので、前から
気になってたけど難しそうって人は是非トライしてみてください(^^


(つづく)  


Posted by 明日香太郎 at 22:37Gun

2008年09月12日

HAG-PKM


ポーランドのHAG(Heavy airsoft Gear)社より、電動のPKMが発売予定です。

HAGサイトはこちら(http://www.heavyasg.com/




価格は850ユーロ。約13万円。結構安い!?

Ver3メカボックス搭載で初速400fps前後と、これは海外で一般的な1.2~1.5Jの
ユーロレギュレーション仕様です。

素材はスチールに、ストックが木製、グリップはプラと、一応実物と同じ
外装素材比のようです。限定31丁。


上の案内画像を見るかぎり、シルエットは出ているように見えます。
プロトタイプのようで、サイトやハイダーなどまだ付いてません。

このメーカーの前作がRPG-7でして、少ロットの手作り生産ぽいですが
目の付け所が面白く、今後も期待したいです(^^  
タグ :PKM


Posted by 明日香太郎 at 23:20Gun

2008年09月11日

イラストレーションで見る軍装


兵隊や兵器のイラストレーションを色々探していまして、やっぱり
よくヒットするのはキットモデルのパッケージイラストです。

絵にする場合、特に商品パッケージなどではいかにそのものの
特徴を分かりやすく表現するかが重要ですので、見た目イメージ
のコントラストはかなり効いています(^^




アフガン侵攻作戦シリーズ、タリバン兵。

カミース+迷彩ジャケットの定番のいでたち。

カチューシャはキットに含まれるんでしょーか。




対テロ作戦シリーズ、北部同盟。

タリバンキットとの具体的な違いはよく分かりません(^^;

こちらも野戦砲はキットに含まれるんでしょうか。




ソビエト アフガン侵攻シリーズ、ムジャヒディン。

別作画ですが、どうも同じ人が数名居ます。ソ連のアフガン侵攻より20年に
渡って戦い続けている歴戦の勇士ですね(^^




対テロ作戦シリーズ、イン・アフガニスタン2001。

使いまわしの抱き合わせです。しかも米兵がチョコチップでLC-2装備。



イラストを描く場合、装備などは適当な参考資料から書きますが
構図やポージングは作画者のインスピレーションです。

ICMキットの民兵全てに言えますが、常に上空を警戒しています。

このイラストの作者の、第三国の武装ゲリラは空爆でどうにかするという
潜在意識の表れかもしれません(^^;  


Posted by 明日香太郎 at 23:44その他雑記

2008年09月10日

SKAT再入荷


(明日香縫製案内)
(価格等は今回の入荷品に関してのみです)


NPO-SM社のSKAT迷彩スーツが再入荷。
サイズ欠品なども多く、たぶんもう最終です。




商品名 : SKAT迷彩スーツ
販売価格 : 13700円
カラー : REEDパターン(暗色系)
サイズ :
 52-54/3-4 (身長175あたりまで、身幅標準)
 56-58/3-4 (身長175あたりまで、身幅広め)

戦闘服の上に着る偽装スーツですので、かなり大きくダボっとしたつくりです。
中が厚着でなければ、180㎝以上の方も大丈夫だと思います。
丈サイズの「3-4」ですが、SKATではこれが一番小さいサイズです。




ウェブで見られるSKATスーツは、こちらの画像のようなブラウン系ですが
前回と今回入ってきているものは、ブラウンの部分がブラックになっています。
SKATスーツの製造が終了しており、量産している頃はブラウン系はずで
メーカーカタログでもすべてそうです。
後継品(似たような仕様でセパレート)用の生地を使った過渡期タイプかも
しれません。


秋冬用装備にオススメ(^^  
タグ :SKAT


Posted by 明日香太郎 at 12:38ロシア連邦装備

2008年09月09日

チェチェニア


チェチェン方面の画像ピックアップ。




RPK-74持ったロシア兵。

このあいだトイガン用の45連型マガジンの質感がどうとか書きましたが、
本物でも新品ぽかったらあまり変わりませんね(^^;




ノクトビジョン付きPKM。これもロシア兵です。
帽子はおふざけで被ってるだけでしょーか。




グロズヌイ正面ゲートを警備するチェチェンの特殊部隊員。だそうで。

ロシア圏ではチェチェン独立派はすべてゲリラ扱いの報道ですが、
英語圏では「チェチェン軍」と正規軍ぽく紹介されている事が多いです。
報道の違いが出てますね。




さっきの兵隊さん。

AKMSにGP-25がカッコイイです。GP-25をどうにかして欲しいですね(-ω-

AKMSにはスラッシュカットのハイダーと、樹脂製グリップ。AKMSは
AK47タイプのマズルガードと木製グリップの組み合わせが多いので、
案外この外観は少ないです。マガジンもRPK用の40連ベークライトです。




おばさんも戦います。国や民族の存亡が掛かるとこうなりますね。
子供や女性が武器を持つのはあまり好きではありません。

AKMとAK-74はフォールディングストックかな?と思いましたが、よく見ると
固定ストックを外して、ストックを吊り下げて固定する突起の穴にリングを
入れて負い紐を通していますね。民兵らしい簡易短小銃です。




こちらも解放軍兵士との紹介でしたが、手前の兵隊が持ってるのはAK-107??

フロントサイトまで延びるカウンターピストン用のパイプがそれっぽいですが、スリングを
サイトに掛けているようにも見えますけど、少し細すぎる気も…。
AK-74Mの場合はリアスイベルが右側なのでこういう取り回しは出来ず、固定ストック
のAK-74でもスイベルは下寄りなのでもっとスリングは斜めに引っ張られます。

陰ってて細かいディテールが分からないのが残念です。バレル周りとアッパーデッキが
もう少し鮮明なら、AK-107の特徴が見て取れるんですけども。

ロシア軍でさえAK-107をまともに運用しているシーンをあまり見ないのに、一足飛びに
解放軍が使ってるってのは… 「ロシアでは日常茶飯事だぜ!( ゚ー゚)b」と言えなくも
ないところが怖いところです(^^;  


Posted by 明日香太郎 at 11:00その他雑記

2008年09月08日

偽装網


偽装網といえばバーラップロール(麻テープ)を使ったものが一般的ですが、
今回は違うものでやってみました。




見た目はバーラップぽいですが、一応綿です。

古い蚊帳(かや)を柿渋で染めた、和の心あふるる偽装網です(^^;
質感はガーゼっぽいです。




綿布なので、麻のようにあまりガシャガシャとしませんし、カスも出ません。
軽く薄いので、巻きつけてもモコモコになりにくいです。このあたりは好みですけども。

色味の違いは、元々なにやら薄いブルーで柄があった部分がグリーンぽく
なっちゃってるだけです。




銃に巻いたところ。
70年代あたりまでは綿布でライフルなどを偽装してたらしいので、これはこれで(^^


最近は蚊帳といっても化繊糸のものが多いので、綿布のは珍しいかもしれません。
こういう古い蚊帳などを材料に、軽いカーディガンなどを作ったりするジャンルの
縫製品というか、手芸品?のジャンルがあり、それ用のハギレです。

一般の染色剤などでは鮮やかに色が出すぎるため、柿渋や藍で染めたりもします。
最近は「柿渋風の染料」というのもありますが(^^;


先日試作したチェストリグやスリングの生地も、実は「酒袋(さかぶくろ)」と
いうものの風合いを再現した生地です。



酒袋は、酒蔵にて出来たもろみをお酒と酒粕に絞り分ける時に使う袋です。
何年も使い込まれて傷んでくると交換するのですが、その使い古しが
なんとも言えない風合いを持ってまして、手芸品の材料にすると面白い
仕上がりになるのです(^^

この酒袋にも防腐剤として柿渋が使われているそうです。
しかも柿渋の成分がお酒に色々作用するとか??


いまどきはこういう粗目の生地はあまり使わないので、わざわざ酒袋の
レプリカ生地が材料としてあります。普通の生地より随分高いです(^^;


本物の酒袋で何か装備品を作ってみても面白いかもしれません。


材料探しは縫製以上に大変ですが、面白い素材を見つけると嬉しい
ですし、逆に「この材料ならこういうものが作れそう」という製作物
のアイデアの転換にも役立ちます(^^  
タグ :偽装網


Posted by 明日香太郎 at 21:23その他雑記

2008年09月06日

NVA装備


普段使ってる北ベトナム軍装備。流用品、代用品、多し。




戦闘服。もうボロボロです。実物かどうかは分かりません。
「北ベトナム軍は正式にはなんとかラインを超えてない」とかで、階級章を外してます。
階級章外した跡があるのがそれっぽい??

ビニール製のベルトも3本くらい持ってたんですが、全部無くしました。




ブッシュハット。天面内側にビニールみたいなのが入ってて、やや防水。

サンヘルメットも持ってたような気がするのですが、無くしました。




リュックサック。朽ち果てそうです。
中国軍の同型のものがキャンバス地でシッカリしてて代用品に良さそうですね。
中国軍のものも持ってたんですが、無くしました。

いわゆる「当時モノ」ってたしかに雰囲気があって良いんですが、その実物も
当時は新品だったわけで、新品のモデル品が「雰囲気が無い」というのも
変な話ですね。




くつ。中国軍のものです。少し丈が高く、くるぶしまで覆うタイプが好きです。

毎年新品を使うのですが、翌夏には朽ち果ててまた新しいのを降ろす事になります(^^;
放置すれば土に帰り、洗えば形状崩壊、陰干しでもカビだらけなど、地球に優しいバイオ素材。

今年は手持ちがベージュのものでしたが、去年まではグリーンを履いてました。
靴底がすんごい薄いor硬いので、クッション材入りの中敷きは必須です。

鹵獲品のジャングルブーツでもアリなようですが、ジャングルブーツ自体好きじゃない
ので、フルレザーブーツじゃなければこのキャンバスシューズを履いてます。




米軍M36ピストルベルトと鹵獲品セット。代用品まるだし(^^;
NVAのピストルベルトも持ってましたが、どこかに行っちゃいました。

このM36のベルトってなんとなく古いから使ってても許されるだろうと思ってたんですが、
WWⅡの際に米軍がフランス軍に供与したのがこのタイプで、その後植民地のベトナム
にも多くが持ち込まれて、北ベトナム軍のピストルベルトが同じ作りなのはフランス軍
のM36をコピーしたからだそうです。なので流用品としては結果オーライ?

S&W M10とMP用ホルスターはお気に入り。鹵獲銃器としても一般的?かな?(^^;
私の持論では一般兵は「1丁のピストルより2本の(ライフルの)予備弾装」なんですが、
NAMの場合拳銃がひとつあるとシチュエーションで色々遊べるので持ってます。
死んだフリして死亡確認時に抜いたり、スパイや捕まえた特殊部隊を処刑したり(^^;;

水筒もホーローのを持ってたはずなんですが無くしました。米軍の鹵獲品。
広域戦では水筒は必須でしょう。

銃剣はじつは東ドイツAK-47(MPi-K)用。洋書のNAM装備冊子のイラストに
DDRのレインドロップのAK用マガジンポーチが載ってたので、同時期の
この銃剣もアリなんじゃないか?的な推測です。
ロシア製AK-47と初期型56式(スパイクバヨネット無し)には付きますが、
プレスフレーム56式(バヨネット無し)とAKMには付きません。

小さいポーチはM36のホックに付くもの。何用かは知りません。




鹵獲品ばかりの中で、ちょっと目立つ一品。NVAの手榴弾セット。
ポーチ自体は戦後のモデル品だと思います。手榴弾はチームメンバーが
作ってくれたもの。全部木製で、頭と柄のキャップは塗装です。
歩兵といえばライフルと手榴弾ですね!



普段集まってるファミレスでこの手榴弾の試作品を持ってきてまして、
店を出る時に席に忘れていったところ顔見知りの店員のおばちゃんが
「爆弾わすれていってますよー」って駐車場まで持ってきてくれました。
他にもバレットM99のボルトハンドルや東独のベルトなど忘れていった
んですが、翌週には返還されます。「変な忘れ物はたいがいあんたら
だと思ってる」だそうです(^^;




AK用マガジンポーチ。4本タイプ。
中国製やロシア製どころか、ブルガリア製のAK74用の気がします(^^;
3本タイプのNAM戦型?も持ってたんですが、無くしました。

シチュエーションが細かいイベントなどで、地図や飲食物を入れたりと
雑嚢代わりに使ってます。
中国軍かベトナム軍の雑嚢も持ってたはずなんですが、どこかにいきました。




よく分からないローカルメイドチェストリグ。
ホックがなぜかDIESEL(ジーンズなどのブランド)です。模造品を流用?(^^;
56式のものは生地が硬いので実は少し苦手。ベトナム軍のヒモで結んで
フラップを止めるタイプもあったのですが、それも無くしました。


他にシチュエーション時以外に着るブラックパジャマとシビリアンスカーフが
ありますが、写真取り忘れました。


海外の本格的なヒストリカルイベントだと、たぶんこの装備では参加出来ないかも
しれません。ですが、慢性的に員数の少ないNVAおよび解放戦線の場合は
ある程度は大目に見てくれるので、見た目の雰囲気さえ揃えばあるいは…、です(^^;

NVAの戦闘服かブラックパジャマに、56式チェストリグとAK-47があれば
十分ですけども。あと出来れば被り物とキャンバスシューズですね(^^  


Posted by 明日香太郎 at 12:40その他雑記

2008年09月04日

民兵スリング


民兵装備に似合いそうなスリングというか、ストラップを作ってみました。




自分でも「民兵装備の時ってスリングどうしよ」とか思ってたんですが、問い合わせ
でもよく「ゲリラが使ってるスリングってなんでしょう」と聞かれてました。

たぶんそこらにあるヒモを適当にライフルに付けてるだけなんだと思うんですが、
いざ探すとなると中々似合いそうなのは無いです。

問い合わせの答えには「ギターやカバン用のストラップはどうでしょう?」と
答えてるんですが、ギター用ストラップって案外高いんですね(^^;


そこでチェストリグ用に入れたちょっと雰囲気のある生地から切り出して
作った次第です。





ナスカン(金属フック)が、今手に入るものがHKスタイルや、「Ω」みたいなカタチの新しい
やつなど結構モダンですし、一般品でもそれはそれで目新しさが無いので、
ループ状にしてストラップ自体をくぐらせるように取り付ける方法にしてみました。



なので着脱は不便です。が、スチールキットならともかく亜鉛ダイキャストなどのスイベル
の場合、金属フックなどですとコジらせると破損する場合や、人によってはカチャカチャ
音がするのを嫌う場合もあります。ので、これはこれでいいのかも?


プラスチックバックル+ナイロンストラップでスリングを作ってて思うのですが、原価が
すごく高いんです。なのでスリングってどこのメーカーのものもソコソコの値段です。

今回のものは高価なバックル(ITWやNMなど)もつかいませんし、ナスカンも無し。
工程と縫製距離は伸びていますが、たぶんいつものスリングよりは多少安くなりそうです(^^

ストラップは質感と強度を出すために基本4重生地です。元が柔らかい生地なので
ちょっとクッション性があります。

スチール製のスライダーと小判カン(楕円のやつ)を使っているので、強度的には
問題ないと思います。ストラップ部分も結構しつこくステッチが入ってるので
5kgまでのライフル程度ならよほどでない限り大丈夫だとは思いますが。どうでしょ(^^;




伸ばすと結構長いです。マシンガンなどでもいけそうです。


カットはチェストリグと一緒に考えてまして、順次縫製。

その前にカミースの少ないのを作ります。さらに前に試作とワンオフが溜まってます(^^;


今回針ストロークの短い方の上下送りミシン(ミシンの"押さえ"が下側の"送り"のように動く)に
チタンコーティングの針入れたんですが、やっぱりこの針は良いです。貫通力がすごい上に
中々先っちょがチビりません。通称アーマーピアシング針。ゴールドでカッコイイし(^^

厚手用のDBx1の19番以上(DPx5)用と、ロングストロークのDPx17には各種コーティング針
があるんですが、工業用高速ミシンや職業ミシン用のDBx1の18番以下とDBxA(高速ミシンや
職業ミシンで19番以上が使える針種)では無いのです。
ローパワーミシンにこそ、こういう針があったらいいのにと思うのですが。値段もノーマル針が
数十円なのに対し1.5倍になる程度ですし。

最近のマイブームは針でした。