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2007年04月24日
デコッキングアレコレ

ハンマーデコッキングについてアレコレ。
15年ほど前、エアガンの拳銃と言えばエアーコッキングか固定スライドのガスガンでした。
私が持っていたのも、マルイやヨネザワ、グンゼなどのコッキングガンに、MGCの固定スライド
ガスガンなどがメインです。
初めて購入したブローバックハンドガンはMGCのグロック19でした。
初期のブローバックガンで、ハンマー・ストライカー式ではなくアクセル式でした。
(ハンマー式=ハンマーの打撃がバルブに伝わる アクセル式=トリガー操作のテンションで
バルブを開く たしかこういう言い方だったかと(^^;)
初めてデコッキング機能を認識したのがWAのM92Fです。
その頃は実銃の構造などもさほど興味が無く、モデルガンもいじらなかったので
デコッキング機能自体知らなかったのでM92Fを見て「へぇ~」と関心したものです。
それから歳月が経ち、実銃の構造や用途に興味を持ちだしたここ数年。
改めてハンマーデコッキングを考えた事があり、その時に思ったことです(ここまでがマエフリ!)。

(GoogleImage="CZ75")
世界の拳銃保持者や、特に日本のガンマニアに人気のCz75。旧共産圏チェコのピストルです。
1st-2nd論議は避けます。個人的にはクラシックな1stと量産型の2ndとで悩みどころ(-ω-
「Cz75デコック機能ないじゃん」とお思いでしょうが、逆になぜデコッキング機能が無いのかふと
不思議になりました。Cz75は周知の通りダブルアクションオートです。そしてダブルアクションオート
でデコッキング機能が無いのはかなり珍しい部類です。
ダブルアクション=ハンマーが落ちた状態からトリガー操作のみで激発出来る というのは皆知ってます
し、固定スライドガスガンに置いてはディフォルムしていない限りセミオートの条件にもなります。
ですが、実銃に置いて「デコック機能の無い銃でカートリッジが装填されかつハンマーが落ちている」状態
になるには、スライドを引きカートリッジを装填後に指でハンマーを押さえながらトリガーを引きハンマー
を落とす必要があります。エアガンならともかく、実包ではかなり危険ですね!
実銃を扱う人や、実銃の教練を受けた人に上記のような事をするものなのかと聞くと
「絶対しない」「まともな訓練受けてたらしない」「するのはセガールだけ」などとやはり
手動デコッキングは全否定でした。やっぱり危ないですもんね。
それなら、なんでCz75はデコッキング機能が無いのにダブルアクション機構を有するのか。
また詳しそうな人に聞いてみました。
「ダブルアクションなら不発の時に再打撃できるからちゃう?」との事。なるほど!はい終わり~。
もしかしてCz75マニアの中では常識だったりして?いやはや(^^;
そういえば元々軍用拳銃ですし、共産圏の標準カートリッジの激発率の低さが当時無視出来ない
レベルなら、携行時からの射撃ではなく、激発の確実性を増すためのダブルアクションだったのかも
しれませんね。
それでも折角ダブルアクションなんだから、コックアンドロックじゃなくデコッキングでいいやんと
思わないでもないです。
そしてお次はこちら

(GoogeImage="CZ52")
Cz52です。同じチェコのピストルです。
この銃はなんと、デコッキング機能があるのにシングルアクションです。Cz75とは逆ですね。
カートリッジをロードした後にデコッキングしておけば、射撃時は指でハンマーを起こすだけなので
安全装置(セーフティも付いてる)は掛けなくてもいいですし、掛ければダブルロックでより安全です。
個人的にはCz75よりもまだ理に適ってるかな?と思わないでもないような。
今回の総括。
冷戦により隔てられた東西の文化・発想の違いは、なかなか理解しがたいものがある!という事です。
私は東側の銃器や兵器の「なんじゃこりゃ」ってな部分に惹かれ、そこに今までの経験や知識から
離れたモノ=プレミアム性を見い出してるのかもしれません。
そういったモノを理解していけば、今流通している多くの旧西側世界のものより面白いモノづくりが
出来るんじゃあないかと思うわけです(私の場合は縫製物ですが)。
明日香縫製雑貨店

To foreign customer,please access to KABUTO online shop.
They will reply your order soon in English.
(http://kabutojapan.com/)

シャルワールカミース、シュマーグ、その他民兵装備、縫製装具製作販売。
改めてハンマーデコッキングを考えた事があり、その時に思ったことです(ここまでがマエフリ!)。

(GoogleImage="CZ75")
世界の拳銃保持者や、特に日本のガンマニアに人気のCz75。旧共産圏チェコのピストルです。
1st-2nd論議は避けます。個人的にはクラシックな1stと量産型の2ndとで悩みどころ(-ω-
「Cz75デコック機能ないじゃん」とお思いでしょうが、逆になぜデコッキング機能が無いのかふと
不思議になりました。Cz75は周知の通りダブルアクションオートです。そしてダブルアクションオート
でデコッキング機能が無いのはかなり珍しい部類です。
ダブルアクション=ハンマーが落ちた状態からトリガー操作のみで激発出来る というのは皆知ってます
し、固定スライドガスガンに置いてはディフォルムしていない限りセミオートの条件にもなります。
ですが、実銃に置いて「デコック機能の無い銃でカートリッジが装填されかつハンマーが落ちている」状態
になるには、スライドを引きカートリッジを装填後に指でハンマーを押さえながらトリガーを引きハンマー
を落とす必要があります。エアガンならともかく、実包ではかなり危険ですね!
実銃を扱う人や、実銃の教練を受けた人に上記のような事をするものなのかと聞くと
「絶対しない」「まともな訓練受けてたらしない」「するのはセガールだけ」などとやはり
手動デコッキングは全否定でした。やっぱり危ないですもんね。
それなら、なんでCz75はデコッキング機能が無いのにダブルアクション機構を有するのか。
また詳しそうな人に聞いてみました。
「ダブルアクションなら不発の時に再打撃できるからちゃう?」との事。なるほど!はい終わり~。
もしかしてCz75マニアの中では常識だったりして?いやはや(^^;
そういえば元々軍用拳銃ですし、共産圏の標準カートリッジの激発率の低さが当時無視出来ない
レベルなら、携行時からの射撃ではなく、激発の確実性を増すためのダブルアクションだったのかも
しれませんね。
それでも折角ダブルアクションなんだから、コックアンドロックじゃなくデコッキングでいいやんと
思わないでもないです。
そしてお次はこちら

(GoogeImage="CZ52")
Cz52です。同じチェコのピストルです。
この銃はなんと、デコッキング機能があるのにシングルアクションです。Cz75とは逆ですね。
カートリッジをロードした後にデコッキングしておけば、射撃時は指でハンマーを起こすだけなので
安全装置(セーフティも付いてる)は掛けなくてもいいですし、掛ければダブルロックでより安全です。
個人的にはCz75よりもまだ理に適ってるかな?と思わないでもないような。
今回の総括。
冷戦により隔てられた東西の文化・発想の違いは、なかなか理解しがたいものがある!という事です。
私は東側の銃器や兵器の「なんじゃこりゃ」ってな部分に惹かれ、そこに今までの経験や知識から
離れたモノ=プレミアム性を見い出してるのかもしれません。
そういったモノを理解していけば、今流通している多くの旧西側世界のものより面白いモノづくりが
出来るんじゃあないかと思うわけです(私の場合は縫製物ですが)。
明日香縫製雑貨店

To foreign customer,please access to KABUTO online shop.
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(http://kabutojapan.com/)

シャルワールカミース、シュマーグ、その他民兵装備、縫製装具製作販売。

Posted by 明日香太郎 at 23:32
│Gun
この記事へのコメント
Cz52のロック機構の「安全」は、安全じゃなく安心って感じかもしれませんね。
手動式安全装置はヒューマンエラーを防ぐものであって、機構自体の
安全性とかちょっと違うっぽいです。
例えばこのCz52の激針がプラプラ動いてるなら、ハンマーダウン&マニュアル
セーフティONの状態でも銃を落とした時に暴発するかもしれません。
レバーアップでロックなんで、激針までロックしてるならいいんですが。
そう考えると、マニュアルセーフティ無しで機構的に優れた安全装置を
持つグロックなんかとは対極にある設計思想です。さすが東欧。
個人的に最も構造的に優れた近代オートマチックはワルサーP99系だと思ってます。
インナーハンマー(ストライカー)式のダブルアクションで、デコッキング機能付き。
弾もいっぱい入るのにグリップは細く、さらに軽量・コンパクト。ストライカー
のインジケータもありますし。
実銃シューターご推奨のスミス&ウェッソン M&Pも気になるところ。
M&Pってそのまんま「ミリタリー&ポリス」なんですね。
手動式安全装置はヒューマンエラーを防ぐものであって、機構自体の
安全性とかちょっと違うっぽいです。
例えばこのCz52の激針がプラプラ動いてるなら、ハンマーダウン&マニュアル
セーフティONの状態でも銃を落とした時に暴発するかもしれません。
レバーアップでロックなんで、激針までロックしてるならいいんですが。
そう考えると、マニュアルセーフティ無しで機構的に優れた安全装置を
持つグロックなんかとは対極にある設計思想です。さすが東欧。
個人的に最も構造的に優れた近代オートマチックはワルサーP99系だと思ってます。
インナーハンマー(ストライカー)式のダブルアクションで、デコッキング機能付き。
弾もいっぱい入るのにグリップは細く、さらに軽量・コンパクト。ストライカー
のインジケータもありますし。
実銃シューターご推奨のスミス&ウェッソン M&Pも気になるところ。
M&Pってそのまんま「ミリタリー&ポリス」なんですね。
Posted by 明日香太郎 at 2007年04月25日 09:52