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過渡期終焉装備サバゲ「DISASTERZ(デザスターズ)」
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2008年09月21日
PM/PMMマカロフ
マカロフPM/PMMピストル。ちょこっと調べてみました。
今までまともにPMとPMMの区別が付いてなかったのですが、今回の
調べごとで判別可能になりました(^^;
まずはPM。
トカレフが安全装置が無かったり携行性が低かったりで作られたピストルです。
東ドイツや中国、その他の国でも作られていて、ものすごい数が出回っています。
後継のPMMが出た今でも旧共産圏の主力ピストルです。
大きさはトカレフよりひとまわり小さい中型ピストルサイズ。
弾丸は9x18mmPM弾で、マカロフピストル用に作られたものです。
マガジンはシングルスタックの8連発。
作動はロッキングを用いないストレートブローバック。
安全装置のポジションは、傾斜状態で発射可能、水平状態で安全装置が
掛かりハンマーも落ちた状態になります。トリガーシステムはダブルアクション。
セーフティレバーが水平でロック状態ってのに違和感がある人も多い
でしょうが、「AK/AKMと同じ」と考えるとなるほど納得出来るかも??(^^
シルエットや構造を見てとれるように、ワルサーPPを参考として強く影響を
受けています。
屋内戦闘を最初から想定した装備としては不十分かもしれませんが、仕官や
機関銃手、RPG射手などの支援兵科の護身用としては、コンパクトで扱い
やすく必要十分の拳銃と思えます。
試作から正式採用されたのが1950年前後なので、すでに半世紀以上
前のピストルになります。結構古いです。
そんでもってそのPMを改良したのがPMM。こちらは1980年前後。
意外と新しい?ピストルです。配備数もそれなり。
外観の違いはと言えば、違うといえば全部違うのですが、分かりやすいのが
スライド後端の形状がなだらかになったと、ランヤードリングが左側面から
グリップ下面に移った事です。
グリップの色はPMが赤で、PMMが黒なのが一般的です。
外観の違いはさておき、一番の違いがカートリッジが変更された事。
PMはPM用に開発された9x18mmPMカートリッジですが、PMMはこれまた
PMM用に開発された9x18mmPMMカートリッジを使用します。
どう違うかと言うと、単に強装弾になっただけです。
弾頭重量が少し下がりましたが、装薬(量)などの変更で初速は約30%アップ!
スペック上では9x19mmパラベラムより強力で、357SIGなどに迫る勢い。
こんな弾丸を撃つ中型拳銃なんてそうそうありません。
その点では軽量コンパクトで強力な弾丸を発射するAK/AKM系統に通じます。
PMMは上記PMと同様にストレートブローバックです。
「強力なカートリッジを使用する中型拳銃が少ない」のには理由があります。
9mmパラベラムなどの強力な弾丸を使用する大型拳銃にはほとんどの
場合にバレルとスライドをロックする機構があり、弾丸が発射されるまでに
銃口内圧力を逃がさない(チャンバーが開放されると後ろから逃げる)のと、
スライドの作動速度を早くしすぎないようにするための機構です。
また、大型拳銃の場合は全体のボリューム(グリッピングなどに影響)と、
銃自体の重さによって射手に伝わる反動が緩和されるという特徴もあります。
中型拳銃の場合はサイズ的な制約に加え、安価なものが要求される状況
が多いので、ロッキング機構を廃したストレートブローバックが主流です。
ストレートブローバック(または単にブローバック)はスライドのリコイルスプリング
のテンションのみでチャンバーが閉鎖されている機構です。
スライドの作動速度を抑制する機構がない機種では、弾丸の発射反動が
強ければ強いほどスライドの作動は速くなり、操作性や安全性に問題
が出てきます。ですので、中型拳銃の多くは9x17mm(9mmショート)などの
低圧カートリッジを使用します。
となると、ちびっこくてストレートブローバックのPMMに9パラよりも
強力な9x18mmPMMを使ったら危ないんじゃね?と思いますが、
その点はさすがロシア、へんちくりんな方法で解決しています(^^;
PMMのチャンバー内にはカートリッジに噛み込むように配された
溝があります。この溝の形状は「放射状(ラジアルグルーブ)」と表現された
ものと「螺旋状」と言われるものとがありますが、工程上たぶん
ここは螺旋(スクリュー)加工だと思われます。
PMMピストルに9x18mmPMMカートリッジを使用した場合、発射時の
ケースの膨張によってケース外面がチャンバー内グルーブに噛み込み
抵抗となって、ケースがチャンバーから引き抜ける(チャンバーが開放される)
のを遅らせ銃口内圧力を弾丸発射まで保ち、スライドの高速作動を抑制
するという機構です。
さらにPMMピストルに旧PM弾を使用した場合は、ケースの膨張が
少ないのでグルーブに噛み込まず、抜ケース抑制は機能しないそうです。
このあたりはすごい…のかな??
西側世界ではバーとかベアリングとか、そういう「ロック機構」と言える
もので対応していますが、さすがロシア「抵抗抑制」です(^^;
この機構は一部の短機関銃にも使用されているようです。Klinなど。
真鍮カートリッジならともかく、安価なスチールカートリッジを多用した
場合などにチャンバー内のグルーブが擦り減ってしまったりしないんでしょうか。
使えば使うほど作動が鋭くなり、最後はスライド破損… なんて事に…。
(これはPM やっぱりちっこいです)
PMカートリッジとPMMカートリッジのアウトラインは同じです。逆に
PMピストルにPMMカートリッジを使用したら?と思いますが、その組み
合わせは非常に危険なので絶対にしてはいけないようです。
PMピストルにはPMMのようなチャンバー内グルーブが無いので
反動抑制が効かず、スライド破損の危険性がかなり高いとの事。
そういった理由で、80年代以降にPMMが完成したのに警察や各部隊
などでPMMピストルは敬遠され、中々普及に結びつかなかったそうです。
銃器管理のシッカリした特殊部隊などでは、装弾数も増えてパワーも
高いPMMを好んで使用していたようです。
ロシアの特殊部隊ピストル!といえばスチェッキンAPSというイメージ
ですが、実はAPSはPM弾を使用し、どうもPMM弾は使用しない
(出来ない?)ようです。
APSもストレートブローバックでして、ロッキングが無いためフルオート
作動時の回転が速すぎてコントロール性が悪く、さらに大型拳銃
よりも大きいサイズなのにPM弾を使用するためパワーが低いなど
完全な失敗作のようです。チャンバー内グルーブによる反動抑制
が無いのでしたら、こちらもPM同様9x18mmPMM弾の使用は危険です。
こんな銃なので、たまにゲリラが持ってたりするんですね(^^;
PMMの装弾数が増えたと書きましたが、実はPMMには2つのマガジン
バリエーションがあります。
ひとつはPMM-8と呼ばれる旧PMの8連発マガジンを使用するもの。
8連発ですが反動抑制機構が付いておりPMM弾が使用出来ます。
もうひとつはPMM-12と呼ばれる、12連発ダブルカラムマガジンを
使用するものです。
一般的にメディア露出しているPMMは12連発の方で、ウェブでは
8連発のPMMはほとんど見たことがありません。
たぶんあっても、外観上かなり分かりにくいそうです(^^;
そして驚く事に、ダブルカアラムのPMM-12には旧PM/PMM-8の
シングルスタックマガジンが使用出来るというのです。
そういえばマガジンキャッチが底にありますし、PMMのマガジンも
チャンバー手前ではシングルになってます。なんか装着時に
ガタが出そうな気もしますが、大丈夫なんでしょうね~。
もしどこかしらのメーカーさんがモデル化するなら、やっぱり軍装に
合わせやすいPMが良いですね。
ハイパワーコンパクトピストルとしてのPMMも中々魅力的ですけども(^^
明日香縫製雑貨店
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Posted by 明日香太郎 at 15:54
│Gun
この記事へのコメント
マカロフをガスブロで出してください!
ハドソン様!!
ハドソン様!!
Posted by chintao 600 at 2008年10月28日 23:40