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2012年11月03日
穴無しピストンヘッドテスト
先日電動ガン整備記事で触れた、後方吸気機能の無いピストンヘッドの
テスト品の組み込みです。
前回と同じINOKATSUフレームAKに組んでみます。

こんな感じです。POMの削りだしです(^^
穴無しと言っても、これが東京マルイのノーマルなんですが
今AKというと海外製コピーメカボックスのものがほとんどです。
それらのメカボックスのほとんどは穴開き後方吸気タイプです。
穴開きヘッド自体元々社外パーツですし、良かれと思っての
仕様でしょうが、給弾性能はやっぱり落ちてしまいます。

(左:マルイノーマルスリット入り 右:D-Boysストレートタイプ)
今回のメカボックスはD-BoysのVFCコピーメカです。
入っていたノズルはストレートタイプ(穴が正円のもの)でした
ので、スリット入りのものに交換します。
ストレートタイプのノズルのみを東京マルイノーマルの
電動ガンに組み込んだ場合、給弾時にノズル先端にBB弾が
張り付くと、後方吸気の出来ない穴無しピストンヘッドでは
負圧でピストンがロックしギアが破損してしまう事がありました。
ショートバレル機種などで、シリンダー穴が中央あたりにある
ものなどでは給弾タイミングにより上記組み合わせでも破損
しないものもありました。
小額パーツから少しづつ改造していこうと考えた人が陥る
罠みたいなものです(^^;
このノズル、他のAKメカボ関係のパーツと一緒に入っていたので
たぶんマルイAK47用だとは思うのですが、D-Boysのノズルと比べて
1mm近く長さが違っていました。

このパーツは友人に挽いてもらったのですが、ピストン前部に
少し入り込むセンタリング用の突起を忘れていたようです(>_<
ネジ穴はM3を開けるか、タッピングにするか考えていたので
2.5mmの下穴だけ開けてもらっていました。

とりあえず今回はM4のネジを切って、小頭皿ネジを使う
事にしました。皿ネジ内側のテーパー部分でセンタリング
してしまおうという感じです(^^;

とりあえず取り付け完了。
M4でゆるみ止めもしているので、たぶん外れないでしょう・・・。
メカボックス後端をカットするために、ピストンストロークも
短小化しているので、使わない最終金属歯は外してしまい
ました。
Oリングは2.4mm線径のものを入れておきました。

ついでにスチールフレームAK、特にVFC系に多い「セミオート
でもフルオートになる」症状を改善してみようと加工してみました。
セレクターレバーの内側で一緒に動くレバー状パーツのギア部分
両端をカットし、ギアひとつ分ずらしてあります。
今回のAKは顕著にこの症状が出ていました。
原因はAKM系の外観にした際、セレクターノッチの掛かる
凹み位置を実物に近くしたため、セレクターをセミオート
マチック位置に下げてもカットオフレバーがセミオート位置まで
いかないためです。
一応この症状は「セレクターレバーをセミオート位置より
さらに数ミリ下まで一度押し下げる」事によって対応出来ます。

結果として、穴無しピストンヘッド化での給弾不良と、
セレクターギア加工でのセミオート不良は、どちらも解消
しました(^^
今回のAKの場合、インナーバレルが120mm前後しか無く
シリンダーも穴開きで途中で負圧が抜けるので、ストレートノズル
でも大丈夫だったかもしれません。
ですが、このピストンヘッドをもしパーツとして販売するなら、スリット
入りのノズルをセットにしたほうがスマートなのかなとも思います(-ω-
ストレートノズル先端内側に小さいヤスリで3~4箇所キリカキを
入れれば大丈夫だとは思いますけども(^^