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過渡期終焉装備サバゲ「DISASTERZ(デザスターズ)」


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2008年07月02日

コンスタンチノバ銃器





RPKマシンガン。RPKといっても「ルチノイ・プレメッツ・コンスタンチノーバ」でRPK。
形式名(試作名?)は2B-P-40だそうで。

1950年代の試作銃で、おおよそカラシニコフの機関デザインを踏襲したものです。

DPマシンガン(縦置き上面)→DTマシンガン(縦置きダブルカアラム上面)
→2B-P(縦置きダブルカアラム下面)と進化していったんでしょう(^^




丸いのは昨日の記事でRPK用半月マガジンと並んでたものです。75連発。
下の2本もAK用マガジンと外観は似ていますが互換はしないようです。

長いものが40連型でRPKと基本的に同じですね。
短い方はスチール製ですが4重列マガジンで75連発。

この資料も古そうですし、銃自体もかなり古いものなのでもしかすると
4重列マガジンの元祖はこれだったりして(^^;




こちらは高さを抑えた4重列型30連マガジン。この低さは画期的!?
長いほうは比較のためのAK47/AKM用マガジンのようです。

2Bシリーズの銃器の開発者であるアレクサンドル・コンスタンチノフがデザインする
ものは、銃自体はパッとしない(今回調べるまで見たこともなかったです)ようですが、
マガジン機構に色々コダワリがあったように見えます。




2B-A-40ライフル。
2Bが試作コード、Aはアブトマット、40は年号ではなくこちらもたぶん試作コードのようです。

これが一番最初のもので、たぶん1950年代中盤には完成していた様子。

7.62mmの30連発マガジンが基本で、この時期に開発されていたとなると
AK47→AKMへの変換に合わせていたのかもしれません。
試作モデル全般でAKとマガジンの互換は無いようですが、もし正式になれば
互換させていたんでしょう。




2B-P-40マシンガン。Pはプレメッツ(機関銃)でしょうね。1956年の試作モデルです。

試作モデル自体はRPKより先なんで、これも小銃とマガジン互換をする分隊支援火器
規格の一環だったと思われます。結局はAKM+RPKが選ばれたようですが。

2B-Aに比べてレシーバーの仕様が違います。強化されているぽい??




2B-P-30マシンガン。なぜかモデルナンバー下がってるのに2B-P-40より後年の57年。

こちらは2B-Aとレシーバーは共通のようですし、ストックとバレルにバイポッドくらいの違いです。
AKMとRPKの仕様の違いに近いですね。

上の縦置きドラムを提出して「これはないな」と一蹴されたので、普通のスタイルにして
再提出したんでしょうか。怪しいのはこの画像のマガジン根元の影。もしかしてこれって
この記事の上で紹介した4重列75連マガジンなのでわ(^^;
歴史の表舞台に出てないって事は案の定却下だったんでしょうね(^^;;




オートマチック狙撃銃計画にも参加していたようす。これもほとんど見た事がないので
無かった事にされているのかも。モデルナンバーは調べが付かなかったですが、名称としては
SSVK(コンスタンチノフ試作狙撃銃的なロシア語(^^;)みたいな感じです。たぶん。

口径はどうも7.62x39mmのようで、54Rではない感じです。試作品は1959年製。

2Bシリーズはガスピストン式でもリュングマン式(AR-15系)でもなく、ただの反動利用
ブローバックっぽいですが、これはAKやSVD同様のガスピストンに改められているようです。

ストックデザインはSVDよりモダンでヨーロピアンな感じがしないでもないです。
他の部位は正直野暮ったいです(^^;




5.45mmライフルCA-006。

ベースは2B-P-25マシンガンだそうで、上記P-30もそうですがコンスタンチノフの銃器は
新型になるほどに数字が下がるという謎のナンバリングをしているぽいです。

レシーバーもAKMに近いものです。「わけのわからん仕組みにせず、頼むから箱型プレス
レシーバーにしてくれ」とでも言われたんでしょう(^^;

よく見るとAN-94と同じカウンターピストンが入っているようなパイプがあります。
反動抑制のためのギミックがどうとかという記述もあったので、同じ機構を有した
試作モデルなのかもしれません。そうだとしても正式の座はニコノフに取られてますね(^^;




5.45mmマイクロカービンAEK-958。これも2Bシリーズの系譜のようです。

時期的にはたぶんクリンコフの後釜を狙ったようですが、カービンはAK100系(104とか105など)、
SMGはバイソンと分かれてしまって、結局中途半端で終わったようです。


50年におよぶ開発レースにてほぼ全敗の不遇の銃器デザイナー
コンスタンチノフ先生をこれからもよろしく!



今回の記事は実はドラムマガジンや変な形式のマガジンの続きを書こうと思ってまして、
ウェブで調べもって書いてたんですが、このコンスタンチノフ銃器シリーズがあまりにも
面白かったので差し替えになりました。なので記事の切り口はマガジンから入ってます(^^;

変なマガジンシリーズはまた後日。  


Posted by 明日香太郎 at 12:10Gun